本文
農業びと(令和3年12月号)
「自然に即した生活」のなかで行う「自然に反しない農業」
~笈川 知隆さん、元枝さん(佐渡市)~
佐渡市金井地区の自然栽培農家・笈川 知隆(おいかわ ともたか)さん、元枝(もとえ)さんご夫婦を紹介します。
お二人は、木村秋則氏の著書「奇跡のりんご」をきっかけに自然栽培農業に興味を持ち、2010年に東京都より佐渡へIターン移住し、自然栽培を始めました。
現在、自然栽培のほか、合気道道場や着付け教室を行うなど、さまざまな面で地域と関わりながら、3頭の山羊と7羽の鶏と共に暮らしています。
笈川さんご夫婦と山羊と鶏
佐渡に来て最初の4年間は農協や牧場、公社などで働き、人脈づくりや自然栽培の勉強をし、「佐渡を知る」ことから始めたそうです。家探しや耕作地探し等、人脈の少ないIターンならではの苦労もあったそうですが、人・地域を知ることから始めることで、周囲との衝突なくやってこられたとのことです。
移住5年目に農家として独立し、現在は約1.5haの農地で「自然に反しない農業」をモットーに自然栽培に取り組んでいます。日本人の遺伝子に響く食を提供していきたいとの思いから、米、大豆、胡麻や荏胡麻(えごま)を主に栽培しているとのことです。栽培する上で、ほ場に足繁く通い、作物をよく観察し、話しかけながら育てることを心がけているそうです。
笈川さんが実践している自然栽培では、自家採種した種で苗を作り、農薬、化学・有機肥料等を用いずに育て、天日干しで乾燥させるなど、通常よりも手間と時間がかかりますが、その分安心で美味しいものができるとのことです。
収穫した作物は、インターネット販売をしており、毎年完売しています。
はざ掛けの様子
自作大豆選別機で選別の様子
自然栽培に興味のある方は下記のURLよりホームページをチェックしみて下さい!
子供から大人、全ての生き物に”安心”をお届け:いつくの郷<外部リンク>