上越地区社会同和教育市町村巡回研修会の実施報告
上越地区社会同和教育市町村巡回研修会の概要をお知らせします。
- 日時 令和元年11月11日(月曜日)
- 会場 上越市立三和中学校
- 主催 新潟県教育委員会
- 共催 上越市教育委員会、糸魚川市教育委員会、妙高市教育委員会
- 後援 上越市、上越市三和区町内会長協議会、上越市小中学校PTA連絡協議会、上越市地域青少年育成会議協議会、上越地区同和教育研究協議会
開会式
1 趣旨説明 県教育庁生涯学習推進課成人教育係
授業参観
1学年
資料名:「文字をおぼえて夕やけが美しい~北代色さんの生涯~」
ねらい:部落差別が北代さんから奪ったものを理解し、基本的人権について考えを深める。部落差別問題について正しく理解し、憤りを感じることを通して、人間としてよりよく生きようとする意欲・態度を養う。(2時間で学習する内容です。1時間目を1組が、2時間目を2組が公開しました。)
2学年
資料名:「Aさんの歩んだ道」
ねらい:Aさんが受けてきた部落差別の不当性に憤り、差別に負けずに強く生きるAさんの生き方に共感することを通して、差別を自分のこととして考え、自らも差別を解消しようとする意欲・態度を養う。
3学年
資料名:「峠」
ねらい:被差別部落の現実を知り、差別の根底にあるものを見抜き、部落問題を自分の問題としてとらえる。結婚差別に憤り、差別に立ち向かう実践力を養う。(2時間で学習する内容です。1時間目を1組が、2時間目を2組が公開しました。)
※資料の出典は、いずれも新潟県同和教育研究協議会発行の同和教育副読本『生きるⅣ』

参加者アンケート
- 先生方は一生懸命指導されていました。生徒の心に訴える発問や資料提示を工夫していました。教師の思いや考えが授業の中に感じられました。
- 教師は生徒の発達段階にあわせ、じっくり読ませ、内容を丁寧に捉えさせた上で生徒の素直な意見を導き出していました。
- 授業の構成がよかった。生徒はよく理解していました。
- (1,3年生)1時間目、2時間目の授業を両方参観できてよかった。
- 生徒は真剣に授業に取り組んでいました。また、互いに考えを共有していました。自分ならば、と考えることができていました。
- 生徒の意識がとても高いことがわかりました。小中の積み上げの成果でしょうか。
- 三和中が熱心に同和教育に取り組んでいることがわかりました。全ての学級で公開することは素晴らしい。
講話
学校におけるいじめの問題と人権、世の中で起こった様々な事件と人権の問題との関係などについてわかりやすくお話いただきました。
差別は私たちの身近に存在する、だからこそ差別を見抜き、差別を見逃さないことが重要であることをお示しいただきました。

参加者アンケート
- 人権問題のルーツについて知ることができました。差別の歴史を知ることができました。
- 差別の問題はとても身近な問題であるということがわかりました。
- 人権問題と現在起こっている事件とを結びつけて具体的な話をしていただき、大変参考になりました。
- アンテナを高くし、差別が内在していないかという視点で最近起こった事件を見ていこうと思いました。
- 「差別を見抜き、見逃さない」今後どのように行動していけばよいか、考えることができました。
- 差別の問題は、社会全体で取り組む問題であると強く感じることができました。
意見交換
授業参観、講話の後、一般市民、行政関係者、教職員等で6人程度の小グループを編成し、様々な立場からの意見を活発に交換し合いました。身の回りで感じる差別、差別をなくす取組について話合い、互いの考えを深め合うことができました。

参加者アンケート
- いろいろな立場の方とお話しすることができ、いろいろな考えに触れ、有意義でした。多様な見方考え方を学ぶことができました。
- 様々な差別について考えることができてよかった。自分の中にもある差別意識と向き合い、差別がなくなるよう行動していきたいと思いました。
- 自らの行動や言動を振り返るよい機会となりました。
- 身の回りには、常に差別が潜んでいるのだということがわかりました。
- 同和教育は、学校、地域、家庭で行っていくべきものであることがわかりました。
- 時間が短く残念でした。議題を設けず、フリートークがよいと思いました。
全体を通しての感想
- 人権教育、同和教育の必要性を強く感じることができました。
- 大人が範を示さなければならないと改めて確認することができました。
- 本研修会の意義を強く感じました。有意義でした。
- 参加者の皆さんは、とても真剣でした。一生懸命でした。
- 気づきが多い研修会でした。学ぶ機会を提供いただきました。
- 正しい知識、情報をしっかりと得るとともに、差別に立ち向かう姿勢をもち、歩んでいこうと思います。
- 差別に立ち向かい、多様性を尊重する社会にしていかなければならないと強く感じました。
- もっと部落差別に絞って講話、意見交換をした方がよいと思いました。
- 一般参加者が少なかったようです。一般の方が増えていけば、本当の意味で社会同和教育になるのではないでしょうか。
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