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5月20日は世界計量記念日です。重さや長さの単位を国際的に統一したことを記念した日です。
ところで皆さんは今日、何を測りましたか。
健康のために体温を測った。料理に使う砂糖の重さを測った。というように、私たちは日々いろいろなものを測っています。日常生活から貿易のような国をまたいだ経済活動まで、私たちは日々測ることで様々な意思決定をしています。時には自分が測った結果を使い、また別の時は他人の測った結果を利用します。この時、どのように結果を共有しているのでしょうか。
例えば身長が1.7メートルだとしたら、1メートルの1.7倍ということです。測った結果は数値×単位で表される、つまり単位の何倍に相当するか、というのが測定結果です。お互いの単位がずれていたら結果が異なってしまいます。また単位との比較である以上、単位の正確さ以上に測ることは出来ません。すべての測定結果の信頼性はまず、単位に依存しています。国をまたいでも結果を共有できるのは、単位が世界共通だからです。時代が異なっても比較できるのは、単位が時を経ても不変だからです。こうして考えると単位とは、いわば地域や時代を超えた、人類の共通言語だといえるでしょう。
現在、世界的に使われているメートルやキログラムという単位が生まれたのは、18世紀末のフランス革命の頃でした。
科学の発展とともに、基本単位の定義の多くは、例えば長さはメートル原器から「光の速さ」という物理定数にもとづく定義となり、より普遍的なものに置き換わってきました。
このような流れがあった中で、質量だけは国際キログラム原器という人工物で定義され、100年以上にわたって使われてきましたが、その質量の変動の影響が懸念され、長い長い研究期間を経て、このたび、130年ぶりにキログラムの定義を改定することになったのです。(キログラムのほかに、アンペア、ケルビン、モルの定義も改定されます。)
この定義の改定には、日本の科学技術が大きく貢献しています。
詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
また、11月の計量強調月間には三条地域振興局1階ロビーにてキログラムの定義改定にまつわる展示を行いますので、是非、お気軽にお立ち寄りください。(展示期間:11月1日から11月15日まで)
新時代を迎える計量基本単位-国際単位系(Si)定義改定-(産業技術総合研究所)<外部リンク>
三条地域振興局1階ロビー展示の様子と新潟県計量検定所のご紹介(PDF形式 150 キロバイト)
参考文献 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/310639.html
産業技術総合研究所 計量標準総合センター長 臼田孝「キログラムの新しい定義がもたらすもの」(最終閲覧日 2019年5月20日)
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◇このページに関するお問い合わせは 計量検定所
〒 955-0046 三条市興野1丁目13番45号
電話: 0256-36-2240 ファクシミリ: 0256-36-2249
このページに関するお問い合わせは<外部リンク>
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