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妙高砂防事務所、上越市板倉区総合事務所などで構成される「地すべり資料館運営協議会」では、「親子雪崩防災教室~クマ太郎くん捜索救出大作戦!~」を2月18日に実施しました。
まず初めに、妙高砂防事務所職員扮するなだれ博士が、雪崩の仕組みや危険性について説明する「防災講座」を行いました。講座の最後に雪崩に関するクイズが出題され、参加者の皆様は親子で相談しながら回答していました。
続いて、国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの職員が、今年の上越地域の積雪状況や、過去に起きた雪崩災害について、映像や写真を用いて分かりやすく説明しました。
防災講座後、2つの班に分かれ、「雪崩模型実験」と「クマ太郎くん捜索体験」を交互に実施しました。
雪崩模型実験では、木がある斜面とない斜面に雪崩をイメージした発砲スチロールビーズを流し、雪崩の広がり方にどのような違いがあるのかを観察しました。木がある斜面は、木が雪を食い止める役割を果たしますが、木がない斜面は雪を遮るものがなく、大量の雪が斜面の下にある人家に押し寄せてくるため、「木が少ない斜面=雪崩の危険性が高い」ということを学びました。
クマ太郎くん捜索体験では、地すべり資料館屋外を雪崩発生現場と想定し、電波受発信器「ビーコン」と、埋没位置を特定する道具「ゾンデ棒」を駆使して、雪崩に巻き込まれ雪に埋まったぬいぐるみのクマ太郎くんを捜索・救出しました。
参加者はビーコンが鳴る仕組みやゾンデ棒の使い方について説明を受けたのち、雪中でのゾンデ棒の感触を確認したうえで、捜索を行いました。発見・救出が難航する様子もみられましたが、全員がクマ太郎くんを無事に救出することができました。救護所では救出してもらったクマ太郎くんからの感謝の手紙を受け取りました。
捜索体験を通じて、「雪崩危険箇所には絶対に近づかない」ということを実感していただけたら幸いです。
「雪崩防災教室」は平成28年度から実施しており、過去には少雪や新型コロナウイルス感染症拡大により中止した年もありましたが、6回目となる今回は直前に降雪に恵まれ無事に開催をすることができました。
防災教室を通じて学んだことは、ぜひ家族や友人と共有していただき、今後の生活において役立てて頂きたいと思います。
・日程 令和5年2月18日(土曜日) 9時~11時半
・会場 地すべり資料館(上越市板倉区猿供養寺)
・主催 地すべり資料館運営協議会(新潟県妙高砂防事務所・上越市板倉区総合事務所)
・後援 国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センター<外部リンク>