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新潟県女性のチャレンジサイト~事例紹介~「藤田 明美さん」

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0279632 更新日:2020年5月15日更新

藤田明美さんの写真です

 藤田 明美さん

  ~ 一人ひとりの意見を大切にし、多様性が認められる加茂市を目指して ~

 加茂市長

人前に立つことが苦手だった

 令和元年5月10日に加茂市長に就任された藤田明美さん。

 現在は市が抱える様々な課題に向き合う日々だが、元々人前に出ることや、発言することがとても苦手だったという。

 三条高校から早稲田大学に進学し、東京で様々な人たちと出会う中で自分自身の素を出せるようになっていった。

 「新潟にいるときは期待されている姿を演じていたところがあったかもしれません。でも人と違うとこがあってもいいと思えるようになり、実際に行動できるようになりました。」と学生時代の成長を語る。

加茂市を良くしたい

 結婚を機に郷里の加茂市に戻り、家庭教師や塾講師をしている中で、発達障害や学校での生活に困難さを抱えている子どもたちを見てきた。

 また、生まれつき障害のある娘の保育園探しや、小学校への入学準備などを通して、加茂市の障害福祉の遅れを感じた。

 加茂市議会議員選挙への立候補を決意したのは、そんな教育や福祉の現場を変えて、「一人ひとりの良さをもっと発揮できるようにしたい」という思いからだった。

 家族は立候補することにすぐに賛成してくれたが、周囲に議員経験者がいなかったため、ノウハウが無く、選挙活動は手探りだったという。

 平成27年5月に加茂市議会議員に就任し、市政に対して自分の意見を直接言えるようになった。

 また様々な人たちと会い、いろいろな意見を聞き、自分の考えを伝えらえる機会を得られた。

 「自分と考え方が違っても、実際に会って話すのと話さないのでは全然違います。ちゃんと相手の声を聞く耳を持ち、こちらの考えを話せば意外と分かってくれますよ。」と微笑む。

 

 しかし議員に就任して2年ほど経った頃、市の総合計画が未策定であることや、財政が逼迫していることなどの課題を考える中で「本当にこのままで加茂市は大丈夫なのか」と思い始めた。

加茂市の未来のために市長になろう

 「『市議会議員になって、次は市長に』なんていう考えは全くなかったんです。」と当時を振り返る。

 ただ、市の基金が少なくなったり、学校の耐震化が進んでいなかったりと、予算の使われ方に疑問があった。

 説明され、納得した上での結果なら市民も受け入れられるだろうが、「どうしてここに予算を使うのか」という市民への説明が尽くされていないと感じていた。

 また、学校の部活動を大幅に制限することについても、当事者である子どもたちが置き去りにされ、大人に何をどう訴えても無駄だと、声を上げることも諦めるような状況になってしまった。

 「予算の使い方や施策の実施に対する“納得感”が市民にはなかったと思います。さらに、子どもに“諦める”という経験をさせている大人に責任があると思いました。」

 今の大人たちが責任を持って加茂市の将来を考えて行政を担っていかなければならないと考えるようになった。

 そのためには何かを変えなければいけない、見て見ぬふりをしていてはいけないと、市長選への立候補を決意することになる。

 

 激しい選挙戦が予想されたため、周囲からは「もう1期待てばいいのではないか」と言われたという。

 しかし、決して市長になるのが目的ではなく、加茂市を変えるために立候補する。

 当選できる可能性は低いかもしれないが、1期待つ意味が無かった。

 

 「議員や首長は、それ自体になることが目的ではなく、あくまで手段です。就任した後に何をしたいか、何を変えたいか、という思いがないと続けられません。」と言い切る。

市民や職員と一緒に

 市長に就任するに当たっては相当の覚悟をしていたが、財政の問題は想像以上に大変だった。

 人口がどんどん減っていく中で、少子化対策など、本来はもっとお金をかけて取り組まなければならない課題に十分な予算を配分できない苦労もある。

 しかし、就任後初めての当初予算編成では、子育て支援や福祉の充実、学校教育の充実といった施策に自身の思いを反映させることができたという。

 財政基盤の安定化や、学校・ゴミ処理施設などの老朽化した施設のメンテナンスなど、課題はまだまだあるが、今後も限られた予算をどう使っていくのか、きちんと市民に示していくつもりだ。

 

 また、令和2年度には初めて女性を課長級に登用した。

 「力のある女性職員がたくさんいます。これからいろいろな経験をして、自信をつけて欲しい。」と、これからも性別にとらわれずに、力のある人を積極的に登用していこうと考えている。

 市長に就任してから様々な苦労があったが、それでも日々、喜びの方が大きいという。

 議員の時よりも格段にふれ合う機会が増えた市民からは「加茂市が新しくなる」という期待感を感じる。

 そして市役所の職員からも「加茂市を良くしたい」という思いを感じている。

 「そんな職員と一緒に働けることが喜びです。」と笑顔を見せる。

みんなの意見が加茂市をつくる

 市長は最終的な決断をすることが仕事だ。

 自分の決定に責任を持つことについては「腹をくくっている」が、その決断を下すまでの情報の収集や整理に苦労や迷いがある。

 「自身の経験不足、勉強不足を感じます。もっと勉強しないといけないと思っています。」と力を込める。

 

 また、「私は『私に付いて来い!』というタイプのリーダーではないと思っています。多くの人の意見を聞き、それを取りまとめながら加茂市をもっと良くしていきたい。」と語る。

 心がけているのはどんな意見でも、市民の声に耳を傾けることだ。

 そして市長として、どんなことに対してもきちんと説明することを意識している。

 総合計画の策定など取り組むべき課題は多いが、加茂市の未来を前向きに考えている。

 「市民一人ひとりがその良さを発揮できる環境を整えたいです。多様性がもっと認められる加茂市になるといいなと思っています。」

チャレンジするあなたへのメッセージ

 多くの女性は、自分で考えている以上に力があります。

 自身を正当に評価し、自信を持ってやりたいことにチャレンジしてください。

 

 これまでの“常識”や“ものさし”にとらわれず、自分の感性を大事にして欲しいです。

 

 加茂市役所<外部リンク>

 (令和2年4月取材)

 

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