ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

新潟県女性のチャレンジサイト~事例紹介~「数間 藍さん」

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0259300 更新日:2020年4月22日更新

数間藍さんの写真

数間 藍さん

~経験・知識をフル活用して、信頼される土木技術者になりたい!~

株式会社福田組 新潟本店 土木部

ものづくりへの憧れから土木技術者へ

 監理技術者として道路や河川などの工事現場で工事全体の管理や作業員の指導監督を行っている数間藍さん。

 土木技術者を目指す原点は、物づくりやリメイクが得意だった祖父や父の影響で、幼い頃から抱いていた「物づくりって楽しい!」という思いだった。

 将来を見据え、仕事としての「物づくり」を考えたとき、建築や土木なら自分の個性を生かせるのではないかと考えた。

 大学の土木コースに進むときも、今の会社に就職するときも、家族はとても喜んでくれて、背中を押してくれた。

「できること」を強みにする

 入社当時、女性の土木技術者は数間さん一人。

  「私を受け入れてくれる現場はあるのか」「煙たがられたりしないか」と一抹の不安があった。でも、最初の現場に配属されたとき、上司も作業員さんもすんなり受け入れてくれた。

 「受け入れる方にも戸惑いや不安もあったと思いますが、当時はそれを全く感じなかった。今思えば、私にそれを感じさせないよう、気遣ってくれていたのかもしれない」と周囲の人たちに感謝する。

 それからは現場で勉強の日々。

 工事現場を管理することを学びながら、実際に作業員さんが行う様々な作業を一緒にやらせてもらい、その大変さや苦労を身をもって経験した。

 「現場の技術者は指示する立場である限り、その作業の大変さを分かっている必要がある。だから、若いときは何でも一通りの作業をやってみることが大事なんです。」と数間さんは語る。

 でも、やはり土木の現場では、女性の力では困難な作業もあった。

 そんなとき「力がないなら、測量機器を使いこなすなど、できることに特化した人間になれ」と上司に言われたことが今も強く心に残っている。

 それからは自分にできることの強みを伸ばしていこうと考えるようになった。

 「でも、『女性だから』という理由で苦労したり、嫌な思いをしたことはないんですよ。重いものを持っていると、周りの上司や作業員さんが何も言わずに手伝ってくれます。また土木の女性技術者は珍しいので、すぐ覚えてくれるし、むしろ得していることの方が多いかもしれません。」と笑う。

忘れられない失敗も現在の糧

 入社2年目に配属されたのは長岡の河川工事の現場だった。

 機器の不具合などから、任されていた測量がうまくできず、現場の作業がストップしてしまう。

 そのせいで真冬の川の現場に大勢の作業員を半日待たせてしまったことは、トラウマになるくらい今でも印象に残る出来事になった。

 ただ、その日の作業後、作業員の職長さんに謝ったところ、怒られるどころか、「何が悪かったか一緒に考えよう」と言われたという。

 そんな苦くも貴重な経験が今の数間さんを支える太い柱になっている。

 

 また、入社4年目には一級土木施工管理技士の資格も取得し、自分の名前で仕事を取れるようになった。

 仕事をしながらの資格取得の勉強は大変だったが、今後も仕事の幅を広げるために必要な資格の取得を目指して勉強を続けていく。

 「新人の頃は傷つきやすかった。怒られたり、できなかったりすると、落ち込むことも多かったけど、今では『悲しい』よりも『悔しい』という気持ちが大きくなり、悔しさをバネに頑張れるようになった」と笑顔を見せる。

 本来は指示を出さないといけない立場だが、経験が浅いうちは周りの人に教えてもらうことの方が多い。

 「言いづらいなと思うこともあったが、知識や経験が増えたことで、ようやく作業員の方たちと対等に話せるようになってきた。」と自身の成長を感じている。

自分らしい仕事のやり方を見つけるために

 入社以来10年間、女性の土木技術者は数間さんだけだったが、最近、後輩ができた。

 最初は心配もしていたが、後輩たちはよく頑張っていると言う。

 建設業の仕事は、発注された内容を指示通りにやればいいのではなく、発注者、下請業者、地元住民、行政官庁など、関係者が大勢いる中で、コミュニケーションを取りながら工事を進めることが重要だ。

 「人によって、仕事の進め方やコミュニケーションのやり方は様々。日々、上司や先輩たちの仕事の姿勢を見て、自分だったらどうするかを考え、自分らしい仕事のやり方を見つけてほしい。」と期待している。

 また、仕事への向き合い方に余裕が出てきたこともあり、今後の生活について考えるようになった。

 「昔は、『結婚したら仕事を続けられないかもしれない』という気持ちがあったが、仕事の楽しさを覚えてしまったので、結婚しても、子どもができても、今の仕事を続けたい。」と考えている。

頼られる技術者になるために

 今後は、ICTを活用した施工管理に携わってみたいと言う。

 「現在は技術が進み、ドローンを利用した測量により地形を把握したり、土量を算出したり、工事で作った建造物の測定ができるんです。」

 そのためには、機器の使い方を学ぶなど、新たな知識と経験を積む必要がある。

 

 今はまだ、『これだけは誰にも負けない』っていうものが無い。だから誰にも負けない強みを見つけて磨いていきたいと思っている。

 そして、「今まではインプットすることの方が多かったけど、これからは自分の知識や経験をアウトプットできる技術者になりたい。」と笑顔で目標を語ってくれた。

チャレンジするあなたへのメッセージ

 周りの目を気にせず、自分のやりたいことに突き進んでください。

 挫折や、悲しい・悔しいと感じたことが、後にバネとなって頑張れると思うので、失敗を恐れずチャレンジして欲しいです。

 また、分からないことはそのままにせず、調べたり、周りの人に聞いて、自分の知識として貯めていくことが大切です。

 

 株式会社福田組<外部リンク>

 (令和2年3月取材)

 

 チャレンジサイトトップページへ

 事例紹介一覧へ

 

 

 

 

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ