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【新潟】新川・西川立体交差の遺構(底樋)発掘

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0054859 更新日:2017年6月26日更新

 低湿地の地形のために長年の水害に苦しんでいた、「鎧潟、田潟、大潟」周辺(現在の新潟市西蒲区、西区)の人々は、江戸時代最大級の底樋工事を完成させ、新川と西川の立体交差を実現させた。

 この度、付近の土地の再開発を契機に、この底樋の一部が発掘された。ここでは、その発掘の様子をお伝えしたい。

底樋の発掘箇所

 底樋の一部が発掘されたところは、西川水路橋のひとつ下流にある人道橋付近。

西川水路橋の画像
西川水路橋

西川水路橋の下流にある人道橋の画像
西川水路橋の下流にある人道橋

発掘の様子

 底樋の発掘に先立ち、土壌調査で使用される掘削機を用いて、底樋の存在の有無及び位置の確認が行われた。

 その結果、底樋と思われる遺構の位置が特定されたことから、平成29年6月21日(水曜日)、22日(木曜日)の二日間に渡って、発掘調査が行われた。

地下水位が高いため何台もの排水ポンプが稼働の画像
地下水位が高いため何台もの排水ポンプが稼働

土砂の崩落を防ぐために鋼矢板を設置しているところで手前の方が重機のオペレーターに指示の画像
土砂の崩落を防ぐために鋼矢板を設置しているところ 手前の方が重機のオペレーターに矢板の位置の加減を指示している

遺構の一部を発掘

 調査の結果、杭を発掘。記録によれば、底樋の材料は再利用されたようで、杭も上部が切断されていた。底樋の底板の発掘も目指したが、法面の崩落が危惧されたことから断念。

 先人の努力の結晶を目の当たりにすることができ、今後は、文化財登録に向けて取り組まれる様子。

発掘された杭の上部の画像
発掘された杭の上部

底樋の図面の画像
底樋の図面

埋め戻し

調査期間終了後は、埋め戻された。

埋め戻しの様子の画像
埋め戻しの様子

底樋以降に設置された新川九門暗閘の残骸の画像
底樋以降に設置された新川九門暗閘の残骸

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