本文
西川中学校2年生が新潟地域の水害対策を学習しました
校外学習スタート
西川中学校2年生の4名が水害対策の学習をしました。
西川中学校2年生の生徒のみなさんが、総合的な学習の校外学習として、平成26年5月23日に当部を訪れ、計画調整課の担当者から新潟地域の水害対策を学びました。生徒のみなさんは、担当者の説明をメモしながら真剣に聴いていました。
校外学習の概要
生徒のみなさんは、低平地が広がり水害を受けやすい新潟地域の地理的特性や、災害の歴史を踏まえての治水計画の説明を受ける中で、信濃川下流域の水害を防ぐために大河津分水路や関屋分水路が掘られたことを学習しました。
また、新潟地域に多い海抜ゼロメートル地帯と呼ばれる低平地の水はけを良くするため、多数の放水路の掘削や排水ポンプの設置が図られ、私たちの生命や生活が守られていることの説明を受けました。
新潟地域の海抜ゼロメートル地帯と水害対策
新潟地域のゼロメートル地帯分布図(新潟県県民生活・環境部)
- 県内の河川延長は、約5,200kmであり、全国第2位となっています。
- 新潟市域は、山地と海岸砂丘に囲まれた低平地(海抜ゼロメートル地帯)が多くを占め、水が溜まりやすい地形となっているため、分水路や放水路を掘って水を海へ放出する工事が行われました。その代表は、明治時代に発生した大災害である信濃川の横田切れ(明治29年7月。現在の燕市。)を機に始まった大河津分水路工事です(大正11年8月通水。)。その完成により、新潟平野の治水安全度は大きく向上しました。
- また、多くの排水機場やポンプ場を設置して強制排水することにより、水害から地域を守っています。特に、山の下閘門排水機場の排水ポンプは、1年を通じて24時間運転しており、故障することがないよう随時点検を行っています。
山の下閘門排水機場パンフレット
- 水害を防ぐための治水計画は、(1)流域の特性、(2)被害の歴史、(3)経済性の観点から計画されます。
- 治水対策の方式としては、(1)築堤などの河道改修方式、(2)遊水池などの貯留調節方式があります。
- (平成10年)8月4日豪雨では、1時間雨量が97mmを記録し、鳥屋野潟及び通船川流域で大きな浸水被害が発生し、被害額は約976億円に及びました。
- これら災害復旧のため、排水ポンプの増強を中心とした激特事業を実施し、被害の軽減を図りました。
最後に
河川激甚災害対策特別緊急事業概要パンフレット
生徒のみなさんは、今回の学習活動で今まで知らなかったことを沢山学ぶことができたようです。新潟市にゲリラ豪雨が来たときのため、事前に自分の住んでいる場所の浸水危険性やどこへ避難したら安全かを確認しておくことも学んだと思います。
是非、災害への備えのために役立ててください。