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【新潟】水辺愛護の交流見学会を開催しました
平成22年11月21日(日曜日)に、通船川と能代川で、水辺愛護の取組などを実際に見ていだたくため、「水辺愛護の交流見学会」を開催しました。当日は天候にも恵まれ、小学生から大人まで約40名の皆さんに参加していただきました。
通船川河口の船着場で乗船
まず、通船川では、舟下り体験や山の下閘門排水機場を見学したほか、通船川における市民活動についての説明を受けました。
舟下り体験は、通船川河口の船着場から中流までの間を往復しました。参加者からは「舟から見た町の風景は新しい。」、「舟下りは爽快に感じた。」という声もあり、普段は見ることのできない視点で通船川の水辺を見学しました。
閘門を木材いかだが通過
山の下閘門排水機場では、丁度、木材いかだが閘門(こうもん。水位の異なる河川の間で船を通すための施設。)を通過していました。大きな音を上げながら水位を調整するところを見学し、参加者の方々は、信濃川と通船川のおよそ2メートルという水位差を実感している様子でした。この排水機場は、日々24時間、排水を通じて地域を水害から守るという重要な役割を担っています。
地域づくりの取り組みを説明する佐藤さん
「つうくり市民会議」(通船川・栗ノ木川下流再生市民会議)で長年活動している佐藤さんから、通船川沿いで行っている三世代交流会(灯ろう流し)や清掃活動などを通じた地域づくりの取り組みについて、苦労されていることや課題を含めて説明を受けました。
「つうくり市民会議」は、通船川と栗ノ木川の川づくりや管理のあり方を関係者みんなで協議しながら、「川をいかに使い、育てていくか」ということに焦点を合わせて、通船川・栗ノ木川の魅力づくりに取り組んでいます。
サケの路を見学(五泉市西四ツ屋)
午後から、五泉市にある能代川水辺公園「サケの路」やサケを捕獲している様子を見学し、その後、県内でも珍しいサケの自然産卵場所を見学しました。
能代川水辺公園「サケの路」では、能代川サケ・マス増殖組合の役員の方から、サケの捕獲、人工授精のことや周辺環境の整備などに自主的に取り組んでいる視点からお話をしていただきました。
自然産卵場所のサケ(五泉市南田中)
サケの自然産卵場所では、沢山のサケが泳いでいて、その数の多さに参加者の方々も驚いている様子でした。また、目の前にいるサケが、遠く日本海からそ上してきていることに感動したのか、じっと見ている方もいました。
スナップ写真
通船川の山の下閘門のゲートが開く様子
能代川で捕獲されたサケ
能代川の自然産卵場所を見学(五泉市南田中)
新鮮なサケや地元産の野菜などを使ったサケ汁を試食
レポート編集後記
参加者の皆さんから、「様々な人たちが頑張っていることを知った。」、「生命の営みに感動した。」、「初めての体験ができ、参加して良かった。」といった感想をいただきました。
通船川や能代川をはじめ、多くの川沿いの地域で水辺を大切するため活動している団体があります。この記事をご覧になっている皆さんもイベントなどに足を向け、「水辺の愛護」について考えてみてはいかがでしょうか。