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【南魚沼】鎌倉沢川災害復旧事業が平成27年度全建賞を受賞しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0052352 更新日:2019年3月29日更新

 平成28年6月28日(火曜日)に東京都千代田区九段の会場で一般社団法人全日本建設技術協会の平成27年度全建賞の表彰が行われ、当地域で施工された鎌倉沢川災害復旧事業が河川部門の受賞をしました。新潟県南魚沼地域振興局地域整備部で受賞したのは、平成24年の塩沢中通り線街路事業、平成25年の一般県道桐沢麓五日町停車場・八海橋に続き3度目の受賞となります。

全建賞受賞楯の全景
全建賞受賞楯

全建賞のページ((一社)全日本建設技術協会)<外部リンク>

1 鎌倉沢川災害復旧事業の概要

 鎌倉沢川砂防堰堤群は昭和2年~10年に築造された空石積の砂防堰堤・床止工です。同砂防施設は、昭和初期の砂防技術を見聞でき、加えて現役で機能している貴重な砂防施設でありました。しかしながら、平成23年新潟・福島豪雨災害により大きく被災、従前の機能を回復させるため災害復旧事業により復旧することとなりました。
 復旧に当たり、歴史的価値を考慮し、従来の機能回復のみを目指す単純なコンクリート造りではなく、施工当時の工法・景観を重視した復旧方針をたて、国と積極的に協議、全3回におよぶ住民・学識経験者等を含めた「鎌倉沢川歴史的砂防施設復旧に係る意見交換会」を実施、可能な限り被災前の状態を復元することとしました。災害復旧の施工においては、流出した石材を拾い集め不足分は同材質の安山岩を使用、石材加工作業、石積作業に一級石材施工技能士を当て、被災前の状態を忠実に再現しました。施工時の出水による手戻り、施工区域内で発生した地すべりの対応等、様々な困難を経て無事復旧され従前の機能を取り戻しました。歴史的景観を損ねることなく復旧できたことから「国土の歴史的景観に寄与している」ものとして、平成27年8月4日に文化庁より登録有形文化財に登録されました。災害復旧された砂防施設群が登録有形文化財に登録される例は全国に見ても珍しいものです。

被災直後の様子(平成23年)の画像
被災直後の様子(平成23年)

復旧後の様子の画像
復旧後の様子

2 今後の利活用

 復旧工事完了後には、同砂防施設において小・中学校生を対象とした建設学習会を開くなど、今後とも、鎌倉沢川砂防堰堤群の積極的な活用を図っていきたいと思っています。

小学校建設学習会(平成27年度)の画像
小学校建設学習会(平成27年度)

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