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越後妻有の「水」の恵み
景勝地、名水地
柳清水
十日町市松之山支所近くの大棟山美術博物館入口前に取水口が整備されています。湧出場所は博物館裏約500m離れたブナ林の中にあり、湧出量は毎分15リットルほどあります。お茶のために利用するなどとして、わざわざ水くみに訪れる方も絶えません。
博物館が閉館する冬期間は利用することができません
柳清水(十日町市)
『安吾の愛した酒』へ膨らむ期待
夏でも冷たく軽やかな口当たりで、古くから地域住民はもとより、遠方から訪れる人々の喉を潤している「柳清水」。十日町市の松之山地域にある「大棟山美術博物館」の敷地内に湧き出ています。
もともとこの場所は、700年近い歴史を持つ松之山随一の庄屋で、越の露醸造を営む村山家が暮らしていた旧家であり、柳清水は「越の露」の醸造用水として使われていました。村山家は、新潟出身の作家、坂口安吾と親戚関係にあったことから、若き日の安吾がたびたび訪れていたことでも有名です。
越の露醸造は昭和38年に他の3つの造り酒屋と合併し、新潟第一酒造を設立したため、現在、その名前は残っていませんが、平成に入り、浦川原の水を使った「越の露」は復活しています。
そしてこの冬、安吾も愛した銘酒「越の露」を、松之山の大地で育てた「五百万石」で、もう一度柳清水を使って造りたい。そんな挑戦がスタートしています。
柳清水の「越の露」復活の折には、安吾の書による「安吾ラベル」を付すことも検討されています。
湧き出る水。わきでる想い。水と人との物語が、松之山の地で始まります。
柳清水案内図
十日町市観光協会HP 大棟山美術博物館<外部リンク>