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教育下越328号

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0211548 更新日:2019年8月30日更新

いじめをしない、許さない、命を大切にする意識の醸成-「特別活動」の観点から-

 県の「学校教育の重点」では、道徳教育と人権教育、同和教育、そして特別活動の3つの領域を中心に「いじめをしない、許さない、命を大切にする意識の醸成」を図ろうとしています。この点については昨年度と大きな変更はありませんが、特別活動の分野では新たに「他者への理解を深め」という文言が付け加わりました。自己指導能力や自己有用感を育み、児童生徒が互いのよさや可能性を発揮し、よりよく成長し合える集団活動を特質とする特別活動は、生徒指導の充実と深く関わります。
 他者への理解を深めることは、生徒指導の究極の目標である「自己指導能力の育成」にも通じます。この自己指導能力とは「その時、その場で、適切な行動を、自分で考えて、決めて、実行する力」です。どのような行動が適切かを判断する基準は大きく二つあります。一つは他の人の主体性を尊重すること、もう一つは自己実現を果たしていく上でプラスになることです。他の人の主体性を犠牲にするような自己実現であってはなりません。常に「相手」と「自分」の両者を中心に据えて行動することが求められます。
 道徳教育が実践意欲と態度を育てる学びの場だとすれば、特別活動は「なすことによって学ぶ」実践の場です。自己指導能力における適切な行動の基準に照らしたとき、「いじめ」は他の人の主体性を犠牲にするばかりか、人権を侵害する行為であることを、「なすことによって学ぶ」ことができるように特別活動を充実させていく必要があります。
 児童会・生徒会活動や学校行事、PTA行事等をとおして多様な人たちと触れ合ったり、「いじめ」問題をはじめ、諸問題を解決するための合意形成を図る話合いの場をもったりすることは、子ども主体のリアルな諸問題を解決する実践の場になります。
新学習指導要領では、内容構成の大枠に変化はありませんが、それぞれの意義、内容が整理され端的に示されました。特に「学級活動」の内容構成は小・中・高等学校を通じて育成することを目指し、系統性が明確に示されました。学級活動は、小学校1年生から日々実践を積み重ねることができる場を子どもたちに保障する活動です。
 各学校においては、話合いと実践を繰り返しながら、自分たちの手で学校生活をよりよくしていく経験を積ませるようお願いします。

道徳科の授業の質的充実を目指して

 今年度より中学校でも「特別の教科 道徳」(以下、道徳科)が全面実施になりました。各校で、「考え、議論する道徳」を意識した「主体的・対話的で深い学び」のある授業が進められています。「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の鍵となる道徳科の「見方・考え方」は以下のとおりです。


(小学校)
 様々な事象を、道徳的諸価値の理解を基に自己との関わりで多面的・多角的に捉え、自己の生き方について考えること
(中学校)
 様々な事象を、道徳的諸価値の理解を基に自己との関わりで広い視野から多面的・多角的に捉え、人間としての生き方について考えること
(「teachers’2019」参照)


 質的充実に向けた実践を紹介します。
1 自我関与(自分事)を促す手立て
    現在の自分の立場(考えの度合い)をスケールを用いて明確にする。
  例「もしあなたが○○だったら、本当のことを 言いますか?」

自分の立場を表すスケールの画像

2 議論する道徳に近づけるための手立て
    考えの異なる他者の存在を肯定的に捉えさせたり思いを共有させたりしながら、ペアトークやグループ学習を展開する。
  (1)一人で考えさせ見解をもたせる。
  (2)順番に「聴き合い」をさせる。
  (3)異質の考えのよさを発表させる。
  (4)グループ全体で自由討論させる。
  (5)全体での話合い。グループ間の共有。
  (6)指導者が補足、意味付け、まとめを行う。
  (筑波大学附属小学校 加藤宣行教諭の実践)
3 実感的で深い学びに到達させる手立て
    役割演技を取り入れる。
  (1)効果的に行うポイント
  ・教師が授業のねらいをしっかりと把握し行わせる
  ・観客を育てる
      表情、動作、身振り、言葉を「よく見る」「よく聞く」「よく考える」
      (後で、観客にもフィードバックする)
 (2)取り入れる場面
    「教材の続き」登場人物のその後を考えさせたいとき
    (筑波大学附属小学校 山田誠教諭の実践)
4 振り返りの場面では
    授業で学んだことや自己の変容、自分はどのようにしていきたいか等、理由を付けて記し、 蓄積している学校があります。
  以上を参考にして、各校での充実した道徳科の取組をお願いします。

児童生徒の事故防止を!

 今年度は昨年度に比べ交通事故、傷害事故ともに大幅に減少しています。事故件数は7月2日現在の状況で、( )内が昨年度の数値です。
○交通事故:5件(8件)
<状況> 自転車走行中:3件、通学中:2件
    自転車走行中の事故はすべて小学生で、原因は道路への飛び出しや横断時の判断ミスによるものです。また、通学中の事故は交差点の横断中に起きています。
    発生件数は減少していますが、交通事故は重傷事故になることが多いので、繰り返し指導していかなければなりません。
    また、自動車と接触し事故になったにもかかわらず、「大丈夫です」と答え、事故を報告しなかったという事例がありました。数日後、痛みを訴えて事故が分かったというものです。もしも、交通事故にあってしまったら、些細な事故であっても警察に知らせることを、児童生徒に教えていく必要があります。
○傷害事故:20件(33件)うち管理下20件中16件
<状況> 救急搬送:6件
(例)階段で内履きの靴紐を踏んで転倒し前腕 を骨折、サッカーの練習試合でボールを 踏み転倒し前腕を骨折 など
 小学生は、休み時間中に転倒などが原因の骨折が多く見られます。中学生では、理科実験中 に薬品が飛び散り、体にかかった事故が起こっ ています。
    熱中症については、管内小学校の運動会のピークを迎えた5月、緊急に熱中症予防をお願いしたところ、適切に対応していただきました。今年度はこれまで、熱中症の事故報告はありません。秋に運動会、体育祭を行う学校においても同様に適切な熱中症予防をお願いします。
    各校で繰り返し以下の指導、対策をお願いします。


交通事故防止について
1 自転車の安全な乗り方
 ・車道への飛び出しは絶対にしないこと、交差点の安全な通行の仕方、交通標識の正しい理解、高齢者を追い越すときの対応、ヘルメット着用の奨励
2 安全な歩行の仕方
  ・飛び出しは絶対にしないこと、道路横断時の安全確認の徹底、事故にあったらすぐに知らせること。
傷害事故防止について
1 危機回避能力の育成
  ・教員の目の届きにくい活動中では、発達段階に応じて安全な行動の仕方を身に付けさせること。
2 休憩時間中での巡視体制の確立
3 健康観察、指導中の安全確保等への留意、施 設設備の安全確認


PTA指導者研修会 ~佐渡地区・下越地区~

 この研修会は、心身ともに健全な児童生徒を育成するPTA活動に関する研修を行い、指導者としての資質の向上を目的に行っています。


<佐渡地区>
期日:令和元年6月13日(木曜日)
会場:あいぽーと佐渡
<下越地区>
期日:令和元年6月20日(木曜日)
会場:胎内市産業文化会館
<講話>
講師:新潟県教育庁生涯学習推進課
                    副参事 小林 朋広 様
演題:「地域と家庭の連携・協働」

PTA指導者研修会の講話の画像


 地域学校協働活動やコミュニティ・スクールを導入している市町村の事例を中心に、今後の地域と学校の連携・協働の必要性と重要性について話していただきました。参加者から次のようなご意見が聞かれました。
 「地域やPTAの大切さがよく理解できた。」「PTAが地域と学校をつなぐパイプ役になれるようにがんばりたい。」等、今後のPTA活動に参考となる事例をたくさん紹介していただきました。
<グループ協議>
 「地域と学校の連携・協働~持続可能なPTA活動~」をテーマに少人数で協議しました。
 まず、現在各学校で実施しているPTA活動や今後やってみたいPTA活動について紹介し合い情報を共有しました。その後、持続可能なPTA活動を5つ考え、提案しました。いくつか紹介します。
〇地域の人が放課後や総合的な学習の時間に、伝統芸能を継承するために佐渡おけさや相川音頭等を教え、保護者はできるだけ祭りに子どもを連れて参加する。
〇PTAが夏休みに子どもの安全を守るために地域や自治体と協働して防災訓練をする。
 持続可能なPTA活動について各グループで真剣に協議し、提案することができました。また、「今回のグループ協議を参考にして新しいことをやってみたい。」「児童・生徒が地域の活動に参加できるような話し合いの場を設定したい。」等の感想が聞かれました。
 今後、各単位PTAにおける「地域と学校の連携・協働に向けた」具体的な取組が期待されます。

PTA指導者研修会のグループ協議の画像

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