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教育下越316号

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0051635 更新日:2019年3月29日更新

教職員の非違行為の根絶と精神性疾患の予防について

1 はじめに

 管内における昨年度の教職員事故の状況は、下表のとおりです。発生件数は20件と、前年度より3件増加しました。この中には人事措置事案(訓戒)が2件含まれています。懲戒処分に至る事故が発生しなかったのは、各学校の地道な取組の成果であると受け止めています。
 当事務所では、4月に非違行為の根絶に向けた取組の徹底を通知しました。「自校でも起こりうる」との危機意識をもち、非違行為根絶と事故防止に全校体制で取り組まれるようお願いします。

はじめにの画像

2 平成29年度、管内で発生した教職員事故の状況について

  1. 交通加害人身事故、速度超過違反
    交通加害人身事故は4件でしたが、相手にけがなし、あるいは軽傷のために物損扱いとなった事故は13件にも及びました。事故原因は、一時停止のはみ出し・見落とし、注意散漫で前方車に追突、周囲の車や歩行者の動きについての一方的な思い込みなど、多岐にわたります。なお、人事措置の対象となる速度超過違反は発生しませんでした。
    すべての運転者はまず「約1tという重量のある物体を40、50km/hというスピードで走らせている」と認識すること、さらに「心身ともに運転に集中できる状況でなければハンドルは握らない」という決断が必要です。
    4月に配付した研修資料等を活用し、交通事故及び速度超過違反の防止に向けて実効性のある研修を実施されるようお願いします。
  2. 個人情報の紛失・流出
    過去3年間発生しなかった個人情報に関する事故が4件発生し、2件が人事措置の対象となりました。通知表所見データの持ち出し・紛失と、学校からの連絡用に登録していた各家庭のメールアドレスの流出です。いずれも当事者の問題であると同時に、学校のシステム自体に大きな欠陥がありました。
    学校規程やマニュアルは万全か。常勤・非常勤を問わず全職員へ周知・徹底されているか。厳しい目で再点検をお願いします。
  3. 体罰、不適切指導
    最終的に体罰と認定された事故はありませんでしたが、有形力の行使や不適切な言動は複数発生しています。児童生徒の態度が原因で感情を高ぶらせたケースもありますが、何が原因かもはっきりせず、「児童生徒を一人の人格として尊重する」という教員としての基本から大きく逸脱していると言わざるを得ないケースもありました。相手の立場や受け止め方に配慮して接することは対応の基本です。
  4. 公務災害申請事故
    10件の公務災害申請事故のうち、1か月以上の加療を要する重傷事故は6件、運動中の事故3件のうち2件が数か月の加療を要するものでした。自らの体力や技術を過信せず、体調に応じた無理のない行動を心掛けるよう、また職員間で知恵を出し合い安全な職場環境を作り上げるようお願いします。

3 精神性疾患の予防について

 長期病気休暇、休職者数53人のうち、精神性疾患によるものは36人(68%)でした。前年度から20%増加した28年度と比べて3人の増であり、小学校職員が4分の3を占めています。今年度に入ってからも新たな発症者が出ています。
 発症の状況は様々ではっきりこれというものがないだけに、誰にも起こりうることとしてとらえる必要があります。互いに声を掛け合える、明るく開かれた職場環境が何より大切です。

4 おわりに

 教職員は児童生徒にとって大人のモデルでなくてはなりません。非違行為根絶は言うまでもありませんが、事故の未然防止に万全を期すことや互いに支え合う温かな職員集団であることに関しても、範を示す存在でありたいものです。児童生徒、保護者や地域との信頼関係もそうしたところから築かれていくと考えます。

学校派遣カウンセラー、スクールソーシャルワーカーを効果的に活用しましょう

1 学校派遣カウンセラーについて

いじめ、非行等の問題の解消及び不登校への適切な対応を目指し、学校における相談機能の充実を図るために、スクールカウンセラーを全中学校に配置しています。さらに、小学校、特別支援学校からの要請に応じてカウンセラーを派遣する「カウンセラー学校派遣事業」があります。
 県内では小学生の不登校が増加傾向にあります。未然防止や即時対応の点からも学校派遣カウンセラーの効果的な活用をお勧めします。

要請先でのカウンセラー活用例

  • 児童・生徒へのカウンセリング
  • 教職員や保護者へのコンサルテーションやカウンセリング

学校派遣カウンセラーの派遣について

  • 1回2時間の派遣になります。
  • 派遣の前後に書類(簡単なもの)の提出が必要です。
    年度途中での新規要請や追加要請も必要に応じて受け付けますので、御相談ください。

2 スクールソーシャルワーカーについて

 昨年度からスクールソーシャルワーカー(以下SSW)が、2名体制になりました。SSWは、学校、家庭、地域、関係機関をつなぐ活動を行います。生徒指導上の問題の多くは、単独の要因で起きるものではありません。
 SSWは、学校の内外で起きる難しい事例について、協働体制での対応を支援します。

要請先でのSSW活用例

  • 校内ケース会議
  • 児童生徒・保護者などとの対応が難しい事案に対して行う第三者との支援関係づくり
  • 家族関係の調整が必要な事案等に対して行う家族支援
  • 校内職員研修会、PTAや地域住民対象の研修会
  • 市町村教育委員会によるサポートチーム会議

SSWの派遣について

  • 日程が合えば要請にすぐに応えます。
  • 訪問後の報告書等の提出は必要ありません。
  • 原則として学校が旅費を負担する必要はありません。回数が多い場合は相談させていただくことがあります。
  • 訪問時間帯は午前9時から午後5時までとなります。
    要請内容を聞き取り、訪問日程について打合せを行います。まずは、御相談ください。

SSWの派遣についての画像

きめ細かな健康観察の実施~全職員が共通の認識をもちましょう~

 健康観察の目的は次のとおりです。

きめ細かな健康観察の実施~全職員が共通の認識をもちましょうの画像1

 学級担任をはじめ教職員により行われる健康観察は、日常的に子どもの健康状態を観察し、心身の健康問題を早期に発見して適切な対応を図ることによって、学校における教育活動を円滑に進めるために行われる重要な活動です。
 朝の健康観察に加え、学校生活全般を通じて行う健康観察の視点は次のとおりです。

きめ細かな健康観察の実施~全職員が共通の認識をもちましょうの画像2

 これらのサインは発達段階によって現れ方が変化するため、丁寧な見取りが必要です。
 また、これらのサインから推測される背景要因の例としては、内科・小児科疾患、発達障害、精神疾患、てんかん、心身症、いじめ、虐待、生活環境の問題などがあげられます。疾患や障害が原因となっている場合は、専門機関との連携が必要となるため留意が必要です。
 なお、家庭における保護者が行う健康観察も、子どもの心身の状況を把握する上で参考となります。保護者の理解と協力を得るとともに、保護者にも子どもの健康観察の視点等について周知し、連携を図りましょう。
「教職員のための子どもの健康観察の方法と問題への対応」文部科学省(平成21年3月)を御活用ください。

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