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新高田発電所【新潟県企業局】
高田発電所の水資源を有効に利用した発電所
施設の紹介
- 新高田発電所は、昭和59年10月から運転を始め、発電の最大出力は2,500kWです。
- 高田発電所に隣接して建設され、高田発電所への流入が少ない時に、上水道へ流下する水の有効利用を図るために設置されました。
- 名立川(新潟県上越市)から関川(新潟県上越市)までの間の名立川及び桑取川の本川・支川に設置した6カ所の取水堰から取水しています。また、取水設備は高田発電所と共用しています。
- 発電所は無人化されていて、新潟県村上市坂町にある新潟県発電管理センターから監視・制御しています。
新高田発電所の水車発電機
主な施設
名立取水ダム
高田発電所と新高田発電所が取水している取水ダムです。毎秒4.12立法メートルを取水し、途中4箇所の取水堰からの水とあわせて、約10km離れた後谷調整池まで隧道で導水されます。
名立取水ダム
後谷ダム・後谷調整池
高田発電所と新高田発電所が取水しているダムです。名立川などから取水した水が、最終的にこの調整池に貯められます。
後谷ダム
桑取取水ダム・谷内取水ダム・ビンゴ沢取水ダム・中ノ俣取水ダム
高田発電所と新高田発電所が取水している取水ダムです。名立取水ダムからの水とあわせて、後谷調整池まで隧道で導水されます。
谷内取水ダム
発電所のあゆみ
- 高田発電所は、上水道との共同で水を使っていますが、河川の水量が少なくなり、発電に足りない状況となっても、水道のための水を放流させる必要がありました。そこで、この水を有効利用するため、高田発電所に隣接して新高田発電所が作られました。
- 取水施設や導水施設、水圧鉄管などの大部分の設備が、既設の高田発電所と共用できることから、昭和58年5月に工事に着手し、1年5ヶ月という短期間で建設が進み、昭和59年10月に運転を開始しました。
建設中の高田発電所の水車(ケーシング)
主なデータ
発電所の場所 | 新潟県上越市今泉城山 | |
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発電開始 | 昭和59年10月1日 | |
発電所の形式 | ダム水路式(落差を得る方法による分類)・調整池式(運用の方法による分類) | |
出力 | 最大出力 2,500kW | 常時出力 1,100kW |
使用水量 | 最大使用水量 1.6立法メートル/s | 常時使用水量 0.76立法メートル/s |
有効落差 | 198.41m | |
水系河川名 | 名立川水系名立川・桑取川水系桑取川 | |
管理・運転 | 新潟県発電管理センター(新潟県村上市坂町) |