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高齢運転者、ご家族の皆様へ
~年齢とともに、身体機能は変化します~
筋力やバランス、視力や反射機能の低下など、加齢に伴う身体機能の衰えは、交通事故に大きく影響します。
ご自身の身体能力を正しく把握し、運転方法に気をつけることで、安全に運転を続けることが可能になります。
ご家族の方も、高齢化による運転能力の変化を知り対応することで、いつ起こるかもしれない事故のリスクを下げることができます。
高齢者の運転特性と事故原因
高齢者は、年齢や体力、過去の経験等により、大きな個人差が認められるものの、一般的に以下のような特性が挙げられます。
・視力が弱まるほか、視野が狭くなり、情報を得にくくなる。
・長年の経験に頼りがちで、「正しい判断」ができない場合がある。
・筋力の衰え等から、とっさの動作ができなかったり、十分なブレーキ操作ができない場合がある。
・こんな場所(時間)に人(車)はいないだろう
・いつもやっていることだから
・ちゃんと見たはず(つもり)
皆さんは、思い当たるところはありませんか?
○令和2年の高齢運転者事故 違反別発生状況
圧倒的に「脇見」が多く、安全確認や注意力が不足していることが分かります。
長く安全に運転していくためには、どうすれば良いでしょう?
運転能力をチェックする
加齢に伴う運転の能力の低下は、自分で判断せず、客観的に判断することが大切です。
ご自身の運転やご家族の運転に不安のある方は、機能低下等の早期発見の目安として活用してください。
・運転時認知障害早期発見チェックリスト30 [PDFファイル/261KB]
・運転脳チェック11<外部リンク>
運転能力を維持・向上する
安全に運転を続けるためには、運転能力の維持・向上が必要です。
「筋力アップ」や脳を刺激する「認知力アップ」の体操等を行い、運転能力の維持・向上を目指しましょう。
運転方法を工夫する
安全に運転を続けるには、「補償運転」を心掛けましょう。
「補償運転」とは、体調、天気や道路状況などを考慮して、これまでよりも少しだけ気を配り、ゆとりを持って安全に運転することです。
先進技術を活用する
自動車の安全技術は日々進歩しています。ご自身の運転に気をつけることに加えて、運転支援機能付きの自動車を活用しましょう。
運転免許証の更新、自主返納等について
70歳以上の方は、免許更新の際に「高齢者講習」の受講が義務付けられています。さらに、75歳以上の場合は、「認知機能検査」の受講が義務付けられています。
長く安全に運転したいところですが、いつかは運転を卒業しなければならない日がやってきます。
運転に不安のある方や年齢的にも考えてみたいという方は、運転免許証の自主返納を検討しましょう。
また、運転者本人やその家族からの相談窓口もあります。詳細については、下記へお問い合わせください。
○運転免許に関する相談はこちらへ
・安全運転相談窓口について
○生活に関する相談はこちらへ
・地域包括支援センターについて
各市町村では、運転免許証を自主返納した方に対して、返納後の生活を支援する様々なサービスを実施しています。
※支援が受けられる条件、内容等の詳細については、各市町村や団体にお問い合わせください。
※運転免許証の自主返納に限らず、広く高齢者の移動支援のための事業を実施している場合があります。最新の支援状況及び詳細については、お住まいの市町村や団体にお問い合わせください。
講演会、研修等について
講演会や研修会等に参加することも効果的です。お住まいの市町村で開催される場合もありますので、ぜひご参加ください。
・高齢運転者について考える交通安全講演会 ←令和3年度は開催を中止します
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