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「犯罪被害者週間新潟大会(犯罪被害者支援フォーラム2021in新潟)」を開催しました
※「犯罪被害者週間」とは
国の「犯罪被害者等基本計画」(平成17年12月閣議決定)において、「犯罪被害者等基本法」の成立日である12月1日以前の1週間(毎年11月25日から12月1日まで)が「犯罪被害者週間」と定められ、集中的に広報啓発事業を行い、犯罪被害者等が置かれた状況等について国民の理解を深めることを目的にしています。
開催日時・場所
令和3年11月27日(土曜日)午後1時30分から午後4時30分まで
○場所
新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール(新潟市中央区上所2-2-2)
主催者
プログラム
○主催者代表挨拶
<審議官挨拶> <知事挨拶>
○犯罪被害者等支援功労知事表彰
大会では、次の個人2名の方、団体1団体が受賞されました。
<個人>
・橘 玲子 様
橘様は、臨床心理士として、被害にあわれた方やそのご家族などのカウンセリングを行ってこられたほか、県警のカウンセリングアドバイザーとして、平成10年から12年にわたり、カウンセリングや職員の代理受傷防止に関する助言・指導を行うなど、本県における犯罪被害者等への精神的ケアに、長きにわたり、第一線でご尽力されました。
・長塚康弘 様
長塚様は、県内初の民間被害者支援団体である「にいがた被害者支援センター」の設立にあたり、「設立発起人会」の会長として尽力され、初代理事長に就任されました。その後も、センターを公益社団法人化するなど、運営基盤構築や支援活動の充実に大きく貢献されました。
<団体>
・公益社団法人にいがた被害者支援センター
(公社)にいがた被害者支援センター様は、県内初めての民間被害者支援団体として平成18年2月に設立され、平成23年に、新潟県公安委員会から「犯罪被害者等早期援助団体」に指定を受けたほか、県弁護士会等と協定を結ぶなど、関係機関・団体と連携し、被害直後から中・長期にわたり、被害者等の要望に添った多様な支援を行ってこられました。さらに、平成28年からは、「性暴力被害者支援センターにいがた」を県から受託し、運営されるなど、本県の犯罪被害者等支援の推進に大きく貢献されました。

○基調講演
テーマ:「最愛の家族を突然失って~心から求めている支援とは~」
講演者:中曽根えり子氏(交通犯罪被害者御遺族 、(公社)にいがた被害者支援センター理事)
中曽根様は、平成11年4月、当時小学校2年生であったご長男を交通事故で亡くされました。事故後、さらにご家族が傷ついたこと、ご家族が得られた有り難かった支援などから、被害にあわれた方やそのご家族、ご遺族が必要とする支援についてお話がありました。

○パネルディスカッション
テーマ: 「社会全体で支える犯罪被害者等支援 ~私たちにできること~ 」
【コーディネーター】 丹羽 正夫氏(新潟大学法学部教授、新潟県被害者支援連絡協議会顧問)
【パネラー】 中曽根 えり子氏(基調講演者)
大花 真人氏 (弁護士、新潟県弁護士会犯罪被害者支援対策委員会委員長)
伊勢 みずほ氏(フリーアナウンサー)
白沢 知美(新潟県県民生活・環境部県民生活課消費とくらしの安全室長)
【内容】
テーマに基づき、
議題1 いま、被害者支援に何が求められているか
議題2 社会全体で被害者支援の理解を深めるためには 知らせる・県民の理解
の2つの議題についてディスカッションしました。
議題1においてパネリストの皆さんの発言から、
・「支援を必要としている被害者の方」がいて、「支援してくれる人や団体が存在する」のにそれが世の中に知られていない。
・犯罪の被害にあうということは「他人事」で、犯罪被害者支援も「自分には関係ない」と思われがち、被害者への偏見や無理解も見られる。そのため支援の輪が広がらない。
との問題点が浮かびあがり、議題2において、
・知らせる(被害者に必要な支援が届くよう、必要な情報をどう知らせるか)
・県民の理解(支援は一般の方でもできる。被害者に対する偏見をなくし、誰もが声を上げられる社会に)
について、検討しました。
