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胎内川における無水区間の発生について(第4報:最終報)
10月4日に判明した、奥胎内ダムの試験湛水中に、維持流量の放流を行わなかったことに起因する無水区間の発生について、調査結果を取りまとめましたので、お知らせします。
改めて、今回の事案によりご迷惑をお掛けしたみなさまに深くお詫び申し上げます。今後、このような事案が二度と起こらないように、再発防止を確実に実行し、河川環境の保全に十分に留意するとともに、地域の安全・安心の確保に努めてまいります。
- 発生した事案
- 奥胎内ダムは、平成31年4月の運用開始に向け、今年9月中旬から12月中旬までに試験湛水を行うこととしている。
- 今回、試験湛水を行う際、常に維持流量を確保する計画としていたが、一時的に維持流量の放流を停止したため、ダムと下流の合流支川(頼母木川)の間の1kmにて、無水区間が発生し、1,000匹を超える魚がへい死した。
- 事案発生の経緯
「胎内川における無水区間の発生に関する調査結果」のとおり - 今回の事案発生の問題点
- 県自らが策定した「奥胎内ダム湛水計画書」に記載している、河川環境の保全に欠かせない維持流量の放流を行わなかったこと。
- 無水区間を発生させてしまい、魚がへい死し、その覚知が遅れたこと。
- 解決が必要な期限のある課題について、組織全体でしっかりと情報収集して検討することが必要であったが、組織の一部での検討に留まり、有効な対策を見いだせないまま、試験湛水を実施しようとしたこと。
- 再発防止策について
今回の事案を受け、以下の再発防止策を徹底してまいります。- 維持流量が常に確保できるような措置を講ずるとともに、試験湛水中のダム下流域の監視体制を強化する。
- 試験湛水の開始等にあたっては、関係機関等へ周知を徹底する。
- 河川管理の根幹的理念である「環境」に対する意識を向上させる教育を強化する。
- 組織として情報共有を図り、懸案の報告・確認を徹底する。
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