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竜巻から身を守るために
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、身の安全確保に努めてください。
竜巻とは
発達した積乱雲に伴って強い上昇気流により発生する激しい渦巻きです。
多くの場合、ろうと状や柱状の雲を伴っています。
台風、寒冷前線、低気圧などに伴って発生します。
短時間で狭い範囲に集中して、甚大な被害をもたらします。
移動スピードが非常に速い場合があります。
発達した積乱雲の近づく兆し(竜巻の予兆)とは
次のような状況になると、竜巻の発生するような発達した積乱雲が近づいている可能性があります。
- 真っ黒い雲が近づき、周辺が急に暗くなる
- 雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする
- ヒヤッとした冷たい風が吹き出す
- 大粒の雨や「ひょう」が降り出す
※発達した積乱雲が近づいた場合の代表的な現象です。必ずしもこれらの現象が発生するとは限りませんし、はっきりしない場合もあります。異変を感じたら、早めの避難を心がけてください。
(「気象庁HP」より)
積乱雲の近づく兆しを感じたら
次のような竜巻の特徴に注意し、竜巻の発生を確認したら、すぐに身を守るための行動をとってください。
- 真っ黒い雲の底がろうと状に垂れ下がる
- 物やごみなどが巻き上げられ、飛んでいる
- “ゴー”という音がする
- (気圧変化により)耳に異常を感じる
竜巻に関する気象情報
竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断された場合に発表します。
竜巻だけでなく、発達した積乱雲に伴って発生する激しい突風(ダウンバースト、ガストフロント)も対象としています。
竜巻注意情報の発表から約1時間は注視してください。危険な気象状態が続く場合は、あらためて竜巻注意情報が発表されます。
竜巻などの激しい突風とは
竜巻
積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きで、多くの場合、ろうと状または柱状の雲を伴います。直径は数十~数百メートルで、数キロメートルに渡って移動し、被害地域は帯状になる特徴があります。
ダウンバースト
積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹き出す激しい空気の流れです。吹き出しの広がりは数百メートルから十キロメートル程度で、被害地域は円形あるいは楕円形など面的に広がる特徴があります。
ガストフロント
積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生します。水平の広がりは竜巻やダウンバーストより大きく、数十キロメートル以上に達することもあります。
(「気象庁HP」より)
竜巻注意情報が発表されたら(竜巻から身を守るための行動)
- 屋外にいるとき
- 近くの頑丈な建物に避難する
- 頑丈な構造物の物陰に入って身を小さくして、頭と首を守る
- 車庫・物置、プレハブには避難しない
- 倒壊する可能性があるため、電柱や太い樹木に近づかない
- 飛来物に注意する
- 屋内にいるとき
- 雨戸やシャッターを閉める
- 窓やカーテンを閉める
- 窓から離れる
- 建物の1階(最下階)に移動する
- 家の中心部に近い、窓のない部屋に移動する
- 丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭と首を守る
(「気象庁HP」より)
竜巻に備えて普段から心がけておくことは
竜巻注意情報等の情報の入手手段を調べておきましょう。
身の回りの屋内外の避難場所・避難方法を考えておきましょう。
ガラスの破砕防災対策(飛散防止フィルムを貼ること等)も有効です。
その他リンク
- リーフレット「竜巻から身を守る~竜巻注意情報~」(気象庁)<外部リンク>
- リーフレット「竜巻・雷・強い雨 -ナウキャストの利用と防災-」(気象庁)<外部リンク>
- パンフレット「竜巻から身を守ろう」(内閣府)<外部リンク>
- 冊子「竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について(気象庁)<外部リンク>
- 竜巻注意情報の解説(気象庁)<外部リンク>
- 竜巻発生確度ナウキャスト(気象庁)<外部リンク>
- 竜巻注意情報の発表状況(気象庁)<外部リンク>
- 竜巻等の突風データベース(気象庁)<外部リンク>
藤田(F)スケール
竜巻などの激しい突風をもたらす現象は水平規模が小さく、既存の風速計から風速の実測値を得ることは困難です。このため、1971年にシカゴ大学の藤田哲也博士により、竜巻やダウンバーストなどの突風により発生した被害の状況から風速を大まかに推定する藤田スケール(Fスケール)が考案されました。
被害が大きいほどFの値が大きく、風速が大きかったことを示します。日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていません。
藤田(F)スケール
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