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新潟県ホーム の中の自然・環境の中の【魚沼】〔魚沼の風景〕魚沼の山野草を探そう(初夏編)
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【魚沼】〔魚沼の風景〕魚沼の山野草を探そう(初夏編)

2010年07月01日

     本格的な梅雨が続いています。
     木々が生い茂る山々は、緑色が一層濃くなってきました。
     さて、豊かな自然に囲まれた魚沼では、山林に一歩入れば街中で目にすることが少ない植物を見ることができます。
     今回は、目黒邸から須原スキー場の頂上を目指して山道をドライブしながら見つけた山野草を紹介します。
     (写真は、須原スキー場の中腹で撮影した「ヤマツツジ」です)
    須原スキー場の中腹で撮影した「ヤマツツジ」

    雪国の初夏を彩る花

     右の写真は、山地の日当たりのよい場所によく見られる「タニウツギ」です。緑の中で淡いピンク色が映える可憐な花です。開けた山の斜面に多く見られるので、車を走らせながらでも目につきます。
     この花は、「カジバナ」とも呼ばれ、家の中に飾ると火事を出すから、枝を折って家に持ち帰って飾ってはいけないという言い伝えもあります。

    山地の日当たりのよい場所によく見られるタニウツギ

    山地の日当たりのよい場所によく見られる「タニウツギ」

     下の2枚の写真は、「オニアザミ」です。深山に生え、高さは0.5~1mになります。アザミの仲間は数多くありますが、花が大ぶりで下向きに咲くのが特徴的です。積雪の多い東北地方~中部地方の日本海側に分布しています。
     紫色の花が6~9月に咲くので、これからがちょうど見ごろとなります。道路沿いでも見つけることができます。
    花が大ぶりで下向きに咲くのが特徴的なオニアザミ
    オニアザミ

    花が大ぶりで下向きに咲くのが特徴的な「オニアザミ」

    オニアザミ

     右の写真は、斜面に咲いている「ガクウラジロヨウラク」です。ツツジの仲間で積雪の多い地域によく見られます。つりがね型でピンク色の花をぶら下げています。葉の裏側が白いことやその姿が仏像が身に着けている装身具(ようらく)に似ていることが、名前の由来になっています。

    斜面に咲いている「ガクウラジロヨウラク」です。

    斜面に咲いている「ガクウラジロヨウラク」

    須原スキー場頂上付近のブナ林

     関東や中部地方では高山に行かなければ見られないブナ林ですが、雪深い魚沼では比較的標高の低い山でも一般的に見られます。
     春は他の木に先駆けて新緑を芽吹かせ、葉の生い茂った初夏には薄暗く涼しい林床を作り出します。

    須原スキー場頂上付近のブナ林

    須原スキー場頂上付近の「ブナ林」

    林の中の日陰に見られる花

     下の2枚の写真は、やや薄暗いスギやブナの林床に白色の花を咲かせている「ミヤマナルコユリ」です。ミヤマ(深山)という名前がついていますが、丘陵地などでも見ることができます。
     垂れ下がった花の列は、鳴子(竹筒をぶら下げて鳥を追い払う道具)に似ています。
    白色の花を咲かせているミヤマナルコユリ
    ミヤマナルコユリ

    白色の花を咲かせている「ミヤマナルコユリ」

    「ミヤマナルコユリ」

     下の2枚の写真は、林床にひっそりと咲く「ツクバネソウ」です。4枚の葉の中心に、薄黄緑色の花を咲かせます。
     その姿が羽根つきの羽に似ていることから、「ツクバネソウ(衝羽根草)」という名前がつけられています。
    林床にひっそりと咲くツクバネソウ
    ツクバネソウ

    林床にひっそりと咲く「ツクバネソウ」

    「ツクバネソウ」

     右の写真は、薄暗い林床に強い存在感でたたずむ「ギンリョウソウ」です。白銀の体と、竜に似た姿から「銀竜草」と書きます。また、たたずむ姿が幽霊のようにも見えることから「ユウレイタケ」とも呼ばれています。
     葉緑素を持たない腐生植物(光合成をせずに、菌に寄生して栄養を得ている植物)です。

    薄暗い林床に強い存在感でたたずむ「ギンリョウソウ」

    薄暗い林床に強い存在感でたたずむ「ギンリョウソウ」

    魚沼の山で見られるお馴染みの植物

     右の写真は、ホオバみそやホオバ焼きでよく知られている「ホオノキ」です。葉は長さが大きいもので40cm位あり、枝の先に花びらのようについています。白色又は淡黄色の花が5~6月に咲きますが、撮影場所では取材日(6月16日)には、開花の時期が終わっていました。

    ホオバみそやホオバ焼きでよく知られているホオノキ

    ホオバみそやホオバ焼きでよく知られている「ホオノキ」


    【レポーターより】

     山は、季節によって姿を変えます。同じ場所、同じ植物を何回見に行っても様々な景色を楽しむことができます。
     取材当日の天気はあいにくの雨でしたが、夏になれば爽やかな山の空気が最高です。ドライブやハイキングに出かけたら、目の前にある木や足元の花を観察してみるのはいかがでしょうか。

     魚沼地域振興局農業振興部 椛澤

    「魚沼の風景」は、魚沼市内に勤務する県職員が、日々の業務や暮らしの中で見つけた、魚沼のイベント、特産物、観光地など魚沼の魅力をレポートするものです。なお、掲載内容については正確を期するよう努めておりますが、限られた時間での取材であるため、不十分な点がある場合もありますが、ご容赦下さい。