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新潟県ホーム の中の建設・まちづくりの中の【魚沼】[魚沼の風景]豪雪地帯ならではの雪対策
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【魚沼】[魚沼の風景]豪雪地帯ならではの雪対策

2010年03月03日

    この冬は新潟県全域で大雪に見舞われ、県都の新潟市でも27年ぶりの大雪で公共交通機関が大混乱するなど、日常生活に大きな影響が出ました。しかし、ここ魚沼市では、新潟市以上に多くの雪が降りましたが、大きな混乱はありませんでした。それは、毎年のように到来する大雪から生活を守るための豪雪地帯ならではの工夫があるからだと思います。また、道路の除雪技術についても、新潟市と魚沼市では大きな違いがあると感じました。
    春の足音が聞こえはじめた今日この頃ですが、今年の冬を振り返るということで、今回の魚沼の風景は、私が魚沼市で見つけた雪対策の構造物や、様々な除雪車の役割について紹介します。
    (写真は、魚沼市内における除雪作業風景です。)
    写真は魚沼市内における除雪作業風景です。

    除雪は大変

    魚沼ではこの冬、一日で80cm以上の積雪を記録した日もありました。これだけの雪が降ると、除雪作業の労力も非常に大きいものになるので、たくさんの人の協力が必要です。

    スコップやスノーダンプを駆使して除雪します。

    スコップやスノーダンプを駆使して除雪します。

    写真は、私の職場(新潟県中越家畜保健衛生所)の雪下ろし風景です。私も2回ほど職場の屋根に上がって除雪をしました。除雪作業は大変で、汗だくになりながら作業しました。

    なかなか減らない雪にはまいりました。

    なかなか減らない雪にはまいりました。

    雪から人々を守る構造物

    ここからは、魚沼で私が珍しいと思った雪対策について紹介します。
    写真は、魚沼地域振興局内にある建物の屋根に設置されている雪庇(せっぴ)防止柵です。雪庇とは、雪のかぶった山の尾根、山頂などに風が一方方向に吹き、風下方向にできる雪の塊のことです。高い所から雪の塊が落ちてくると非常に危険ですが、雪庇防止柵のおかげで、雪庇の崩落を未然に防ぐことができます。

    雪庇の崩落は予測不能なので、防止柵があると安心ですね。

    雪庇の崩落は予測不能なので、防止柵があると安心ですね。

    次に雁木(がんぎ)について紹介します。
    雁木は、通りに面した軒から庇(ひさし)を長く出して、その下を通路としたもののことで、豪雪地帯特有のものです。雁(がん)が重なって飛んでいる形に似ていることからその名がついたといわれています。雁木造りの住居が並んでいる町屋を「雁木通り」といいます。

    隣合う家の軒が連なっています。

    隣合う家の軒が連なっています。

    雁木は、雪よけや日差しよけを兼ねた通路で、今で言うアーケードの役割を果たします。厳しい気候の中で生活する人々の知恵を感じます。

    雁木の下から見ると、きれいにアーケード状になっていました。

    雁木の下から見ると、きれいにアーケード状になっていました。

    次に雪崩(なだれ)予防壁を紹介します。
    国道352号を小出から大湯温泉方面に向かう途中に雪崩予防壁があります。この雪崩予防壁の外観は、少し変わっている所があり、それは、「湯之谷焼」で作成された14枚の絵が埋め込まれていることです。その内容は尾瀬三郎伝説と銀採掘の歴史絵で、下流側から順番に見ていくと、ストーリーの展開がわかるような仕組みになっています。ぜひ車から降りて、1枚1枚ゆっくりと見てください。なお、湯之谷焼とは、旧湯之谷村地内で産出された土とコシヒカリの稲藁で作った柚薬(ゆうやく)によって生まれた焼き物です。

    雪崩予防壁に絵を埋め込むなんて、なかなか洒落てます。

    雪崩予防壁に絵を埋め込むなんて、なかなか洒落てます。

    写真は、壁の一枚目、尾瀬三郎の枝折峠越えの絵です。尾瀬三郎は、平清盛と一人の女性を巡ったことから魚沼に流され、尾瀬の地を発見し定住したと伝えられています。

    尾瀬三郎とはどんな人物だったのか。興味は尽きません。

    尾瀬三郎とはどんな人物だったのか。興味は尽きません。

    雪国の暮らしを守る様々な除雪車

    次に、様々な除雪車について紹介します。
    ロータリー除雪車は、車体の前のらせん状の輪で雪を集めて遠くへ吹き飛ばします。雪で狭くなった車道の拡幅や排雪、除雪トラックでは除雪不可能な吹き溜まりの除雪などを行います。

    雪を遠くに吹き飛ばして除雪します。

    雪を遠くに吹き飛ばして除雪します。

    除雪ドーザーは、ブルドーザーのような形をしています。他の除雪機に比べて小回りが効き、色々な作業に幅広く活用できます。主に新雪の除雪、雪で狭くなった車道の拡幅、ダンプへの積み込み作業などに活躍します。

    雪を押し込んだり持ち上げたり、様々な作業に使用します。

    雪を押し込んだり持ち上げたり、様々な作業に使用します。

    除雪グレーダーは、道路に降り積もり車に踏み固められた雪を剥がすのが主な役割で、氷結した雪をガリガリと削っていきます。削った雪は、ロータリー除雪車や除雪ドーザーで片付けます。

    道路の除雪にはかかせません。

    道路の除雪にはかかせません。

    小型ロータリー除雪車は、住宅街や町村部の狭い生活道路や歩道などの除雪に活躍している小型タイプの除雪車です。比較的操作が簡単で一般にも普及しています。

    小さくても大きな働きをします。

    小さくても大きな働きをします。


    レポーターより

    今回紹介した雪対策は、豪雪地帯の経験の積み重ねから得られた知恵や工夫がこめられていると思いました。それと同時に、雪と共生するのは本当に大変な事なんだと実感しました。まだまだ豪雪地帯の特徴的なものはあると思うので、これからも魚沼を散策して探してみたいと思いました。

    中越家畜保健衛生所 田中

    「魚沼の風景」は、魚沼市内に勤務する県職員が、日々の業務や暮らしの中で見つけた、魚沼のイベント、特産物、観光地など魚沼の魅力をレポートするものです。
    なお、掲載内容については正確を期するよう努めておりますが、限られた時間での取材であるため、不十分な点がある場合もありますが、ご容赦ください。