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新潟県ホーム の中の観光・イベントの中の【十日町】きもの工場見学モニターツアーを実施しました
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【十日町】きもの工場見学モニターツアーを実施しました

2017年12月25日
平成29年11月30日(木)から1泊2日で、JR東日本「大人の休日倶楽部」で募集した「きものづくりの技を体感!雪ときもののまち十日町モニターツアー」を行い、首都圏在住者の方を中心に19名の皆さまから十日町市へお出でいただきました。

ツアーの2日前には、降雪により真っ白になった十日町も、暖かな日が続き雪もすっかり消えてしまい、「雪の十日町」のイメージは感じられませんでしたが、皆さまからは“十日町は寒いですね”という言葉などが聞こえてきました。

11月30日(木)1日目

まず最初に、十日町の歴史を知っていただくため、十日町市博物館で、雪国の生活、縄文時代から続く織物歴史、県内唯一の国宝「火焔型土器」等について、館長から詳しく説明を聞きました。

領地を求める争いが無く、縄文時代は平和な時代だったとのこと。

複雑な模様の国宝「火焔型土器」ですが、実際に煮炊きに使われていた形跡が残っています。

雪国ならではの湿潤な気候、冬場の手仕事として、この地では織物産業が栄えてきたとのこと。

昼食は、布海苔を使った蕎麦のお店です。初めて食べる方もいて、蕎麦の独特の食感と歯ごたえを楽しんでいました。

十日町の蕎麦は、きものに使う糸を撚る際に使用された「布海苔」をつなぎとして蕎麦に混ぜ込み食すようになったとのこと。そのため、十日町の蕎麦はツルッとした食感と独特の歯ごたえが特徴となっているなど、この地域の食文化についても聞かせてもらいました。
皆さん、初めて聞く話に興味津々に聞き入っていました。

最初の工場見学は、染めと絞り得意とする「桐屋」さんです、こちらではデザインの企画から、ひきぞめ、手描友禅の現場を見学しました。
染めのデザインから型をおこし、数百枚の型紙を作成、度重なる繊細な染めの行程、絞りの行程など、詳しく説明してもらいました。

田村社長から、着物の図案企画から、型紙のおこし方、友禅反物の技法まで自社の技術をわかりやすく教えてもらいました。

こちらは、図案からおこした型紙で、染めたくない場所に、染料防染のための糊をひく作業です。職人さんの作業に、皆さんから感嘆の声が出てきます。

こちらは「ひき染」工程。色を変えるごとに刷毛も変えながら、塗っていきます。反物の状態で、縫い合わせた時に柄のズレが無いように塗っているとのこと、まさに職人技です。

ひととおりの工程を説明していただいた後は、実際の着物を見せてもらいました。
田村社長から「飾ってあるものも含め、好きな着物を羽織って良いですよ。」との声がかかると、女性の皆さんは目を輝かせて、お気に入りの着物を色々と羽織って、写真撮影をしていました。


女性の皆さんは、お気に入りの1着を選んで軽く羽織ると、すっかり虜になったようです。何度も鏡を見返し、写真撮影していました。

桐屋さんの工場見学の最後に、手書き友禅を体験していただきました。簡単に塗り終える方もいれば、じっくりと何度も色を重ねる方もいらっしゃいました。

12月1日(金)2日目

2日目の工場見学は、十日町絣の「勇屋織物」さんです。
伝統工芸士でもある社長の阿部勝実さんの「糸を紡ぐところから、糸を染め、反物を織り上げるまでのすべての工程を一貫生産しています。」との説明を受けた後は、実際に工場で職人の技を見学しました。

横糸を板に巻き付けて色を塗る「捺染」と呼ばれる技法や糸撚りの作業現場も見せていただきました。十日町市内でも、糸撚りを自社工場で行っている会社はほとんど無いようです。

見学した方々は、職人さんの手間ひまをかけた丁寧な仕事ぶりに一様に感心していました。きもの好きの皆さんだけあって、熱心に職人の方々に質問していた姿が印象的でした。

阿部社長の説明に耳を傾けます。

横糸を染める「捺染」という技法です。

今では珍しくなった「糸撚り」

職人さんの言葉に興味が尽きません。

おわりに

今回のモニターツアーでは、普段は見ることができない「きもの工場見学」を体験してもらいました。参加された皆さんの声を、来春開催予定のきもの工場見学イベントに活かしていきたいと思います。
十日町地域振興局では平成30年5月17日(木)18日(金)19日(土)の3日間、市内14社のきもの工場を見学できるイベント「~職人探訪~きものGOTTAKU」の開催に向けて、地域内のきもの製造企業、十日町市、商工会議所等の方々と実行委員会を立ち上げました。
来春には多くの皆さんから工場見学をしていただけるよう、実行委員会メンバーと一緒に準備を進めています。