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新潟県ホーム の中の文化・芸術の中の【十日町】美術館を飛び出して、絵本の世界が広がります
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【十日町】美術館を飛び出して、絵本の世界が広がります

2012年06月28日

 妻有地域で行われる3年に一度の現代アートの祭典 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012を、現地からレポートしています。

 十日町市鉢集落の旧真田小学校の校舎を利用した「絵本と木の実の美術館」は、芸術祭の作品の中でも人気の高い作品のひとつです。その美術館の周辺では、今回新たに展開する「道楽神(どうらくじん)と子どもたち」という作品の制作が行われています。
 取材をした6月23日(土)は、シンボルオブジェとなる「どうらくオルガン ちちんぷいぷい」と、竹で作られる人形「バンブードール」の制作が行われていました。
 「絵本と木の実の美術館」の館内、旧体育館のスペースを利用して作業が行われ、首都圏などのボランティアが13名、鉢集落から5名が参加、たまたま美術館を訪れた方たちも飛び入りで参加しながら、楽しい雰囲気の中で制作が進められていました。

「絵本と木の実の美術館」の中で作業しています。

 「どうらくオルガン ちちんぷいぷい」は竹で作られる(巨大)パイプオルガンで、校舎に隣接して設置されます。オルガンの屋根や外壁部には“ゴキンゴキン”と名付けられた、これも竹で作るオブジェが飛び出したように装飾されます。
 この日は鉢集落の住民が中心となり、“ゴキンゴキン”の制作が行われ、竹を加工してつなぎ合わせる作業が進められていました。できあがった“ゴキンゴキン”は外に運ばれ、「どうらくオルガン ちちんぷいぷい」に装飾されていきます。これらの材料となる竹は、雪深い十日町では手に入りにくいため、昨年11月に柏崎から運び込んだものだそうです。
 美術館の世話人で、鉢集落の建設委員長でもある尾身浩さんは「3年前の作品制作も時間に追われて夜遅くまで作業が続き、きつかった。今回も大掛かりな作品となるので、大変です。」と話していました。

「バンブードール」作り。どんな顔になるかな

 また、同じ場所では、ボランティアが中心となって「バンブードール」の制作が進められていました。
 「バンブードール」はその名のとおり竹でつくる人形で、直径10cmほどの竹筒を頭部として、竹を小さく切った部材をつないだり貼り付けたりしながら、胴体や手足、顔などを装飾していきます。作る人によって手足の長さや、顔の表情などがさまざまで、全て姿かたちの違う「バンブードール」ができあがっていきます。
 500体を目標に制作、設置する予定で、できあがったものは、美術館内の廊下などに吊るし、その人形に人がぶつかると音が鳴るという仕掛けです。一つ一つに制作者の名前が記入され、展示終了後、希望があれば制作者に作品をお返しするそうです。ぜひご家族で作品づくりに参加してみてはいかがでしょうか。

姿も顔もさまざまです。

美術館内に一つ一つ吊るされていきます。

「どうらくオルガン ちちんぷいぷい」に「ゴキンゴキン」を取り付けています。

 石川県から来たという2人は、「十日町には観光で来ました。絵本と木の実の美術館に立ち寄ったところ、ちょうど人形作りをしていたので参加させてもらいました。」と、楽しそうに「バンブードール」を制作していました。
 また、南魚沼市から来た親子連れ3人は、美術館内で開催中の「長谷川義史原画展 空をみあげて」を見に来たといい、「ちょうど人形作りをしていたので、3人で参加しました。子どもに返ったみたいで楽しいですね。」と話してくれました。

 このほかに、寝ている道楽神(どうらくじん)が起き上がる仕掛けのある「バンブーハウス」や、たたくと音が鳴る仕掛けの「つるし竹」など、竹や藁を主に使用した9つの作品が制作、展示される予定で、美術館の中だけでなく、周辺を回遊しながら「野外の立体絵本」が楽しめる作品になります。

鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館は前回展・2009年に誕生しました。
冬季を除き開館しており、今年は4月28日(土)に再オープンしました。
 開館時間 10時~17時(休館日:水曜・木曜 ※芸術祭期間中は無休です)
 入館料  大人700円、小中学生300円

7月1日(日)まで、絵本作家 長谷川義史 原画展「空をみあげて」が開催されています。
美術館内の「Hachi Cafe」で食事もできます。(営業時間:11:00~16:30)
夏季限定メニューも登場!
【お知らせ】 展示替えなどの作業のため、7月17日(火)から26日(木)の間、臨時休館いたします。
<a href="http://www12.ocn.ne.jp/~ehon2009/">鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館 ホームページ</a>