本文
【十日町】食中毒の予防(食中毒の原因)
食中毒の原因
食中毒の原因となるものは、微生物(食中毒菌)や自然毒(毒キノコ、フグなど)、化学物質によるものなどがありますが、微生物によるものがほとんどです。
ここでは、その代表的なものを紹介します。
カンピロバクター(春から初夏は注意)
- 特徴
- 近年、発生件数が急増しています。春から初夏、秋に多く発生。
- 低温で長期間生存できるが乾燥状態や熱に弱い。
- 原因食品
- 原因食品
- 食肉類、井戸水や湧水が原因となることが多く、犬や猫などのペットが保菌していることもあります。
- 鶏肉を原因とした食中毒が近年多くなっています。
予防のポイント
- 食肉は生食や不十分な加熱のままでは食べない。(鶏肉など食肉は中心部まで十分に加熱調理する。)
- 調理器具類を使い分け(肉用、野菜用など)、使用後に洗浄と消毒を行う
- 肉類を保管(冷蔵庫内)する場合は他の食品との接触しないよう気を付ける。
- 焼肉をする場合は、専用の焼き箸を用意する。
- 井戸水や湧水は飲まないようにする。
腸炎ビブリオ(夏の食中毒の代表)
- 特徴
- 魚介類を原因とした夏期の代表的な食中毒菌で新潟県内の食中毒で最も多い。
- 海水中に生息しているので塩分を好む。逆に真水(水道水)に弱い。
- わずかな菌量でも短時間で危険レベルまで増殖する。(他の細菌の2倍以上の早さ)
- 原因食品
魚介類の刺身や寿司など
予防のポイント
- 魚介類を調理する場合は、以下の点に注意する。
- 魚介類を水道水で10秒間以上よく水洗いする。
- エラや内臓をとった後も十分に洗う。
- 刺身などを調理した後は、食べるまで4度以下の状態で保管して、2時間以内に食べる。
- 加熱調理する場合は中心部まで十分に火を通す。
- 調理器具を使い分ける。(ビブリオは塩分を好むため、魚介類を調理した器具で野菜を切ったために浅漬けで事故が起きたケースもあります。)
ノロウイルス(近年多発。冬に多い食中毒)
- 特徴
- 貝類、特に2枚貝類はウイルスを内臓に蓄積するため、生で内臓ごと食べるカキで事故が多い。
- 冬期の生カキは要注意。なお、夏期(7月)に発生した事例もあります。
- ヒトの腸管内など生きた細胞内で増えるが食品中では増えない。
- ヒトからヒトへ空気中に拡散した患者の嘔吐物の一部が口から入る等、経口感染に限定してであるが、感染するケースもある。
- 原因食品
- カキなどの二枚貝
- ウイルスに汚染された食品(感染者が素手で取り扱ったパンで食中毒が起きたケースもある)
予防のポイント
- カキなどの二枚貝は低温で保管し、十分な加熱(食品の中心温度が85℃以上、1分間以上加熱)調理を行う。生カキは危険性が高い。
- 手洗いをよくする。(手についたウイルスを洗剤で洗い流す)
- ヒトからヒトへ感染するため、患者のおう吐物を片付ける時には手袋とマスクをし、直接素手で扱わないなどの注意する。
毒きのこによる食中毒
県内では、このほかに春の山野草や秋のキノコなど自然毒による食中毒も多く発生します。特に、キノコ食中毒は重症になるケースもありますので、わからないキノコは絶対に食べないようにしましょう。
- 食中毒の予防のページ<外部リンク>
- 健康福祉部トップ