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珍しい魚(平成31年3月12日) ズワイガニ(色素欠乏)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0125584 更新日:2019年9月2日更新

ズワイガニ(十脚目ケセンガニ科)

ズワイガニの画像1
ズワイガニ(色素欠乏個体)

ズワイガニの画像2
ズワイガニ(色素欠乏個体,通常個体)

佐渡地域振興局農林水産振興部撮影
体長:103.45mm 体重:448g オス

標本魚について

  • 通常ズワイガニの体色は薄い銅色ですが、今回漁獲された個体は白色に近い体色を示しました。
  • このような色素欠乏個体はまれに発生するものの、自然界では目立つため捕食される可能性が高く、漁獲サイズまで成長することは珍しいと考えられます。

採捕の状況

日時:平成31年3月12日
場所:佐渡姫埼沖 水深約300m
状況:刺し網漁業にて漁獲

特徴

学名:Chionoecetes opilio

  • 甲はまるみのある三角形で甲面はやや扁圧され、甲域は深く分かれている。
  • 額は短くて平たく、先端で切れ込んでいる。
  • 甲面には顆粒の集合した大小の突起が多い。
  • 鰓域の側縁を斜め後方に走る顆粒の列が最後まで小顆粒の集まりになっている。
  • 通常のズワイガニの体色は、生時は薄い銅色で、ゆでれば朱赤色となる。
    (日本産蟹類,1976より)

分布

北海道沿岸から仙台、小名浜、犬吠埼まで。日本海沿岸では全域、さらに韓国沿岸まで。
(日本産蟹類,1976より)

その他

漁獲後、揚島観光遊園(佐渡市北狄)にて飼育展示されました。

(小林 将也)

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