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教育下越379号

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0649008 更新日:2024年3月15日更新

教育下越379号

特別支援教育

< 特別支援学級の適切な運営を >

 教義第1044号の2において、特別支援学級の適切な教育課程の実施について通知がありました。特別支援学級の授業時数については、原則として、週の授業時数の半分以上の授業を行うことを目安としています。令和5年度の特別支援学級状況調査において、管内の小学校では約97%(R4:72%)、中学校では約97%(R4:78%)の児童生徒が、週の半分以上の授業を特別支援学級で受けているという結果でした。交流学級での授業時数が多いことの理由としては、「交流学級への転籍を予定している」「保護者の強い要望」が挙げられています。通級指導教室の利用者を含め、交流学級で授業を受けている児童生徒に対しては、効果的な学習になるよう一人一人に合った支援体制を工夫する必要があります。

 各学校では、一人一人の目標を明確にし、より適切な支援が提供できるよう在籍する児童生徒や通級指導教室の利用者のカリキュラムの適正化に向けた対応をお願いします。

< 自立活動って何? >

 上述の通知では、自立活動が行われていないことにも触れられています。特別支援学級状況調査では授業時数の欄に、自立活動が記載されていないことが散見されました。自立活動は、障害により特別な支援が必要な児童生徒のためのものです。一人一人の実態に対応した活動であり、日常生活や学習場面で困っていることを改善・克服するという視点が大切です。様々な情報を収集し、的確な実態把握からスタートします。一人一人の目標や指導内容、指導方法等を具体的に示した個別の指導計画に基づいた個別指導が基本となります。集団で行うことが目標を達成する上で効果的な場合は、集団で指導を行うこともありますが、必ず個に応じた指導を充実することが求められます。指導すべき課題を明確にし、各学校が実態に応じて適切な指導を確実に行うよう、よろしくお願いします。

重大事故の未然防止

 予期せぬ事故は、いつ何時起きるのか誰にも分かりません。下記は、傷病者発生時のシミュレーション訓練用の事例です。このような事案が起きた場合、どのように対応しますか?

【シミュレーション訓練用の想定事例】

 給食時間中、小3女子(食物アレルギーあり、原因食物:牛乳)が自席で給食を食べていたところ、食べ始めて5分後にせき込み、息苦しいと担任に訴えた。児童には、緊急時薬とエピペンRが処方されており、ランドセルの中に常時保管している。

 学校でこのようなことが起きた場合、教職員等が連携して、迅速・的確な応急手当、緊急連絡・救急要請などが行われることが重要です。傷病者の状況によっては、救急車が到着するまでの間、心肺蘇生等の一次救命処置を行うことも必要となります。詳しい対応の仕方については、文部科学省アレルギー疾患対応資料(ⅮⅤⅮ)映像資料及び研修資料が参考になります。

 全ての学校で、丁寧な食物アレルギー対応が行われています。年度初めの食物アレルギー対応研修に始まり、毎日の対応など、学校は時間をかけて力を注いでいます。一日を通し、子供たちに安心感の中で学校生活を送らせたいという思いは、全教職員の共通の思い・願いです。しかし、残念ながら毎年誤食が発生しています。

 学校安全推進のための教職員向け研修・訓練実践事例集(文部科学省 令和3年6月)には、傷病者発生時のシミュレーション訓練の方法や、研修後の振り返りシート等が掲載されており、大変参考になります。ぜひ、次年度の校内研修等で活用してください。

「これからの ひとづくり まちづくり」の活用について

 子どもたちの体験活動の低迷化が叫ばれています。子どもの成長のために、家庭・地域・学校・民間組織などが連携・協力し、年齢期を踏まえた系統的・体系的な体験活動を推進することが不可欠です。

 社会教育課では、新潟県教育振興基本計画、第3次生涯学習推進プランを受け、管内の生涯学習・社会教育の現状と課題を明らかにし、改善に向けた方向性や方策を示すために、「これからの ひとづくり まちづくり」を作成してきました。この冊子では、市町村の施策決定や事業実施、学校の教育活動に活用されるよう、市町村の特色的な取組事例を紹介しています。

 発刊にあたり、各市町村や各学校の特色ある事業や活動をご寄稿いただきましたことに感謝申し上げます。生涯学習・社会教育のより一層の充実に向けて活用してください。

【活用方法】

 市町村の生涯学習・社会教育の「現状と課題」や「取組事例」を掲載しています。これらを手掛かりにして、各自治体は、実態を把握した取組を考えたり、他市町村の取組を参考にしたりしながら事業展開していくことができます。特に、市町村の「取組事例」では、各市町村独自の先進的な取組を紹介しています。地域の取組と教育活動とをタイアップさせるための参考にすることができます。「地域社会と学校の取組事例」では、各地域の特色を生かした教育活動を紹介しています。今後の教育計画の見直しや総合的な学習の時間を充実させることもできます。

社会教育課の統合について

 令和6年4月から、上中下越教育事務所の社会教育課は、県教育庁生涯学習推進課に統合となります。これまで長きに渡り、下越管内市町村の社会教育に携わる関係団体・職員・社会教育委員をはじめ、多くの皆様と共に下越地域の社会教育や生涯学習の活性化と関係団体の主体的な活動を支援してまいりました。下越地区の社会教育及び生涯学習の推進・発展を目指し、各種研修会の企画・運営の他、当課発行の「これからのひとづくりまちづくり」を通して地域の社会教育情報の発信等を継続できましたのは、皆様からの多大な御協力と温かいご指導・ご鞭撻のおかげと厚く御礼申し上げます。引き続き、県内の社会教育、生涯学習の充実に向け支援を行ってまいりますので、ご相談やご意見等は新潟県庁内の下記担当課までお問い合わせください。

【連絡先】新潟県教育庁生涯学習推進課 〒950-8570 新潟県新潟市中央区新光町4番地1 新潟県庁行政庁舎16階

教育下越379号 [PDFファイル/572KB]

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