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アパートを退去したら、高額な修繕費を請求された!どうしよう!!~賃貸住宅退去時のトラブル~(県内の状況)
春は進学や転勤などで新生活を始める季節です。「高額な修理代を請求された」「貸主から敷金を返してもらえない」など、この時期に多い賃貸住宅退去時のトラブルをご紹介します。
県内の相談状況
- 賃貸住宅に関する相談は、新潟県内では近年年間300件から350件ほど寄せられています。
- このうち、解約、修理代に関する相談がそれぞれ3分の1程度あり、保証金等に関する相談は2割から3割あります。
相談事例
消費者庁イラスト集より
- 賃貸アパートを退去したら、後日、敷金を超える高額な修繕費の請求書が送られてきた。内容を見ると、家具を置いた壁部分の変色を理由に壁クロスの全面張り替えと、ハウスクリーニング代が記載されている。退去する時に貸主と立会いは行わなかったが、清掃も行い私物はすべて撤去してきた。高額な請求に納得いかない。
- 賃貸マンションを退去することになり、貸主からハウスクリーニング代、壁紙の張り替え、畳の表替えなど、高額な原状回復費用を請求された。ペットは飼っていたが、掃除をして汚さないように使用していたのに、支払わなければならないのか。
解説
- 国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常使用による破損や経年変化によるものは貸主の負担、通常の使用方法を超える使い方によって生じたものは借主(入居者)の負担とされています。
- 入退去時は、貸主借主双方で一緒に部屋の現状を確認し、内容をメモや写真など記録を残しておきましょう。退去時のトラブルを未然に防ぐためには、入居前に部屋に傷や汚れがないか記録しておくことが大切です。
- 契約する前には、重要事項説明書や契約書をよく読み、退去時の特約等を確認しておきましょう。
アドバイス
- 修繕費用を請求された場合は内容をよく確認し、納得できない点は貸主側に十分な説明を求めましょう。
- ペットやタバコによる傷や汚れなどは、貸主から原状回復費用を請求される場合があります。
- 困ったときは、早めにお住まいの自治体の消費生活センター等の相談窓口、または消費者ホットライン188に相談しましょう。