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【相談事例】 催眠商法(SF商法)によるトラブル

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0059310 更新日:2019年3月29日更新

相談内容

消費者庁イラスト集よりの画像
消費者庁イラスト集より

  1. 高齢で一人暮らしの母が、人を集めて健康についていろいろな話をしたあと自然食品などを販売している店舗に出向き、その度に商品を購入してくる。
    家には食品やサプリメントの他、高額なバッグや絵画など、購入して来た商品が山のようにあり、部屋に入りきらず物置まであふれている。
    母は認知症でデイサービスを利用している。その為、通帳は娘である自分が預かっているが、商品購入の都度、口座からお金を下ろしてくるように言われる。契約しないように言うと「自分のお金だから自由に使う。」と、聞く耳を持たない。
    買い物をやめさせたいがどうすればいいか。
  2. 遠く離れて住む祖父母が、高齢者を集め、「体の悪い所が治る」という話をしたあと色々な商品を販売している店舗に頻繁に通っていることがわかった。先日、高額なマイナスイオン発生装置を購入したと聞いたので解約させたい。

アドバイス

消費者庁イラスト集よりの画像
消費者庁イラスト集より

1の相談については、本人が高齢で認知の症状があり、医師からは「いつでも認知症状の診断書は出す。」と言われているとのことだったので、そのことを根拠に、判断能力不十分者契約の取り消しと、今後の契約をしないように、家族から事業者に申し出てみるよう伝えました。
また、成年後見制度の説明をし、関わっている地域包括支援センターに今後のことを相談するよう助言しました。

2の相談者には、訪問販売のクーリング・オフの説明をし、この店舗の販売方法が訪問販売に該当する「SF商法」であるか(クーリング・オフが適用されるかどうか)は契約時の詳細を本人から聞き取り確認する必要があることを伝えました。
また、解約については、祖父母の意思を確認するよう助言したところ、後刻、相談者より「祖父母は、商品を使いたいとのことなので、今回は意思を尊重することにし、今後は家族で見守ることにしました。」と連絡がありました。

事例のように、日用品等を無料で配って人を集め、雰囲気を盛り上げながら高額な商品を販売するのは、いわゆる「催眠商法(SF商法)」とよばれるものです。
頻繁に会場に通うことによって、契約者と販売員との信頼関係が出来るので、自分から進んで会場に出向き、喜んで次々と商品を購入している事があります。
このような場合、家族からの相談が多いですが、家族の説得は聞き入れないことが殆どです。

高齢になると、健康への不安が強くなることや、人と関わることが少なくなることで、知人に誘われて販売会場に行って楽しい時間を過ごすことに意義を見出していると思われます。
トラブルに遭わない為には、「無料」などの誘いに乗って安易に会場に近づかないことです。会場に入ってしまうと雰囲気にのまれて契約を断りにくくなったりします。勧誘されてもその場で契約しないようにしましょう。
また、家族や周りの人は、日ごろから高齢者が催眠商法の会場に出入りしていないか注意し、契約が分かっても責めたりせず、高齢者に寄り添った話し合いをするよう心掛けるようにしましょう。

心配な事があれば、消費生活センターに相談して下さい。


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