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タウンマネジメントの実践に携わる方々を紹介します。

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:20211504 更新日:2021年4月1日更新

タウンマネジメントの実践に向けた物語

顧客や地域住民等のニーズを商店街が満たすためには、個々のお店の努力に加えて、経営的視点を持って、街の魅力の向上等を関係者が一体的に推進することが必要です。
90年代以降の英国の中心市街地再生で大きな役割を果たした「タウンマネジメント(※)」は、このような考え方を背景とします。
まちづくりへの情熱を持ち、タウンマネジメントの実践に携わる方々に、現状とビジョンをお話していただきました!

英国での呼称はTown Centre Management

新潟市・古町

新潟中心商店街協同組合

新潟中心商店街協同組合 理事長 松崎利春さん(左) エリアマネージャー 佐藤雅義さん(右)の画像

新潟中心商店街協同組合
理事長 松崎利春さん(左) エリアマネージャー 佐藤雅義さん(右)

「歴史や伝統的なよさと、若い世代による新しい取り組みをミックスさせることで、古町はさらに魅力的な街になる」

  • 松崎理事長から見た古町の魅力とは、どんなものでしょうか?
    松崎「湊町として栄えてきた歴史と伝統は大きな魅力です。また、現在も通りに面してさまざまな業種の個性的なお店が軒を連ねています。1番町から10番町くらいまで長い距離にわたって商店街が続くのも、古町地区の大きな特徴だと思います」
  • 逆に、現在の古町の問題点は、どんな部分でしょう?
    松崎「ひとつひとつのお店に目を向けると非常に個性的で、各商店街単位でもおもしろい取り組みをしている。ただ、古町全体としての外に向けた発信力がないのが、ひとつの問題点だと感じています。その発信力を強めるためには、まず新潟市内における"古町の役割"を明確にすることが重要だと思いますね」
  • 新潟中心商店街協同組合は、まさにその中核を担うわけですが、どんな組織なのでしょう?
    松崎「古町の商店街団体は街区ごとに分かれており、それぞれいろいろな活動をしてきました。その各団体の意見を一つに集約して情報を発信したり、古町全体として一体感を持ちながら、街のにぎわいを生み出す仕組み作りをする組織になります」
  • 新潟中心商店街協同組合のエリアマネージャーである佐藤さんは、どんな思いを持ちながら、業務に携わられていますか?
    佐藤「わたしは、この職に就く前は長年にわたり百貨店で勤務してきました。それを経て感じるのは、百貨店も商店街も"お客様が第一"ということです。古町の魅力・特性を活かすのはもちろん大事なことですが、まずは古町を利用するお客様――古町に住む人であり、また古町に訪れる人たちにとって、何が必要か? 何をしたら喜ばれるか? それを第一に考え、行動することが本質的に重要だと考えます。人が動いて、モノが動いて、お金が動く――それこそが街のにぎわいですし、わたしたちが目標とするところです」
  • 買い物をすると無料駐車券がもらえる『くるまでふるまち』の取り組みは、その象徴と言えますね?
    佐藤「古町を訪れる人にとって便利だし、古町の商店街にとっては、お客様が増えることにつながる。そして、駐車場の経営者にとっても利用率が上がるのはよいことなわけです。このように、古町に関わるいろんな方たちにとってプラスになる仕組みを、さまざまな面で作っていくことがわたしたちの使命なんです」
  • では、松崎理事長は「これからの古町」という点で、どのような未来像を描かれていますか?
    松崎「古町は新潟県を代表する大規模な商店街ですし、よくも悪くも県内の他エリアの商店街からも注目されています。そういう立場にいることを自覚して、目に見える街のにぎわいを生み出したいです。それにはまず、商店街を形作っているひとつひとつのお店が、隣近所のお店と顔を合わせてコミュニケーションを取ることが大事だと感じています。まずはお互いを知ることで、交流が生まれるし、それが増えれば古町の一体感につながりますよね。自分のお店に来てくださったお客様に"近くにあるあのお店もぜひ"と紹介できるということは、お客様にとっては楽しみが増えるし、街には確かなにぎわいが生まれます。あとは、古町が持っている歴史や伝統的なよさと、逆に若い世代による新しい取り組みの両方を発信したり、時にはミックスさせたりしていくことですね。そうすることで、古町はさらに魅力的な街になると思うんです」

連絡先

新潟市中央区古町通八番町1430新潟シティホテル4F
Tel 025‐222‐0665

新潟ふるまちOfficial Guide Web 新潟中心商店街(古町・本町・柾谷小路)<外部リンク>

上越市・高田

高田本町まちづくり株式会社

高田本町まちづくり株式会社の画像

高田本町まちづくり株式会社
代表取締役諸原孝七さん(中) 井上英さん(左) 田鹿圭太さん(右)

「会社の存在自体を高田本町の方に知ってもらうことが最優先。そのために、会社としての実績を作ることが重要」

  • 現在、まちづくりに携わられているみなさんから見た「高田本町」はどんな街でしょうか?
    諸原「観光で訪れた方にも、地元に住むわたしたちにとっても、やはり長い歴史を持つ城下町というイメージが強いです。そういった歴史背景もあり、かつては多くの人や商店で活気が溢れていましたが、ここ近年は郊外型商業施設の充実、加えて長崎屋や大和など大型店の撤退もあり、徐々に街全体が衰退し、人の流れが変わってきているという状況です」
  • そんな街の状況を打破するため、平成23年に設立されたのが「高田本町まちづくり株式会社」になるわけですが、設立の経緯と現在の会社の状況を教えてください。
    諸原「高田が中心市街地活性化法に基づく認定を受けたことが大きなきっかけでした。平成25年春には国や上越市からの補助金を活用して、広場付き商業施設『イレブンプラザ』と、商業施設やマンションなどの複合施設『あすとぴあ高田』と、商店街による、2核1モールが再生します。そこに向けた一連の動きや、高田本町の3つの商店街の動きや意見をひとつにまとめ、高田本町全体を活性化することが会社設立の目的です。現在、3名の社員が勤務していますが、まだタウンマネジメント会社としての実績を作れていないのが現状です」
  • 社員として働かれている田鹿さん、井上さんは、日々どんな思いを持って仕事をされていますか?
    田鹿「わたしの主な仕事は、街のコンシェルジュ(案内人)として、高田の街中をめぐるツアーの企画や運営をはじめ、商店街で行なうイベントの企画・運営、また地域の学校に出向いて、高田本町のPRをする広報業務です。今は、街を活性化させながら、なおかつ会社として収益を上げるという点で非常に難しさを感じていますが、常にその両方を意識して、仕事をしています」
    井上「まだ、この仕事を始めて間もないですが、お店を一軒一軒廻らせていただき、店主の方とお話しする中から、さまざまな声をいただいています。それをしっかり活かせるように心がけています」
  • 諸原社長としては、これから高田本町がどんな街になってほしいとお考えですか?
    諸原「現時点では、来春の『イレブンプラザ』と『あすとぴあ高田』のオープンによる2核1モールの完成が、大きな転機になると考えています。今の商店街にはない新たな業種の出店や、イレブンプラザに屋根付きの広場ができること、そして新たに高田本町に住む方が増えることで、商店街を行き交う人の流れも大きく変わることになります。それをきっかけとして、かつてのにぎわいをもう一度取り戻したいです」
  • それを中心になって担っていくのが「高田本町まちづくり株式会社」になるわけですが、これから未来に向け、会社としてどんな役割を果たしたいとお考えでしょうか?
    諸原「まずは、この会社の存在自体を高田本町の方に知っていただくことが最優先だと思っています。そのためにも、会社としての実績を作ることが重要なので、目に見える成果を上げることが目標です。また、最近では商店街の中でも世代交代をして、30〜40歳代の若い方が先頭になって頑張っているお店も見受けられます。将来的な部分では、そうやってこれから高田本町を背負っていく若い方たちにとって、少しでも基盤になる環境を整えることが、この会社が担っていく重要な部分だと考えています」

連絡先

上越市本町5‐3‐28
Tel 025‐522‐3415

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