新潟県ホーム の中の農林水産業の中の2008年2月号 研究所のきのこ同定サービス

 2008年2月号 研究所のきのこ同定サービス

2008年04月01日

これまでの同定記録

 平成9年から平成19年12月20日現在、延べ1,057人の方が訪れ、894種(延べ2,000種)を同定しました。同定依頼が多かったのはナラタケ類(ナラタケ、クロゲナラタケ、ワタゲナラタケ、キツブナラタケ、ヤチナラタケ)225件、クリタケ115件、ハイイロシメジ81件(写真1)、ハタケシメジ77件、ヒラタケ55件、エノキタケ48件、ナメコ47件、ムキタケ41件、ブナシメジ40件、チャナメツムタケ32件などでした。ベスト10に入ったきのこは可食でした。(ハイイロシメジは人によっては中毒を起こします。ちなみに私は大丈夫でした。この話は後ほど。)多くの依頼者が食べられそうなキノコを採って、持ち込むのですから当然の結果といえます。これらのキノコに共通する点は、群生する、地味な色等です。しかし、地味だからといって食べられるわけではありません。大量のツキヨタケを持ち込んで残念そうに帰っていく姿を何度も見ました。ちなみに毒キノコで多かったのは、ナラタケモドキ25件(普通に食べている人もいます)、クサウラベニタケ24件、スギタケ21件、オオワライタケ15件、サマツモドキ13件、ツキヨタケ12件等です。本県のキノコ中毒件数は、全国件数の約13%(平成14年~平成18年)を占め、第1位でした。

ハイイロシメジ

本年度の傾向

 本年度は残暑が長引いた影響なのか、キノコの発生が例年に比べて1~2週間遅れました。同定依頼件数は例年並みで、111件68種でした。同定依頼が多かったのは、ナラタケ類38件、クリタケ14件、ハイイロシメジ13件でした。例年に比べてハイイロシメジが多く持ち込まれました。このキノコの特徴は独特の臭いで、調理したときに、この臭いで具合が悪くなる場合もあります。実際に茹でてみましたが、とても臭く、少し気分が悪くなりました。おかげでハイイロシメジが大嫌いになりました。しかし、中には「とてもいい匂いだ、おいしそう!」と言って、私の目の前で何回も匂いをかいでいる人もいました。とても信じられませんでした。
 また、過去に死者の出た猛毒のカエンタケ(写真2)が二度も持ち込まれました。そのうちの1件は柄の長さが17センチの巨大なものでした。私も朝日村で発見し、思わず感動してしまいました。
 このように、様々な特徴を持ったキノコがまだまだあります。そんなキノコとの、良くも悪くも素晴らしい出会いに期待して、次のシーズンを待ちたいと思います。

カエンタケ

きのこ・特産課 小越智博