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新潟県ホーム の中の農林水産業の中の7 安野川の改修
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7 安野川の改修

2016年02月01日
阿賀野川に直接排水する安野川の空撮

 現在の安野川は、阿賀野市法柳新田地内で阿賀野川に排水する流路16㎞の一級河川です。昭和44年に一級河川に指定されましたが、もともとは昭和16年から始まった営団、国営阿賀野川農業水利事業で、昭和20年代から40年代にかけて農業排水路として新設開削されたものです。
 排水路の開削以前は、五頭山系西側から流れ出る水、すべてが水原・笹神地域から福島潟へ流れ込み、下流部では頻繁に洪水となっていました。この下流部の洪水を軽減するために、阿賀野川に直接排水する安野川が開削されました。

阿賀野川に直接排水する安野川(220㎥/s)

 昭和10年代に計画された安野川は、山倉川排水路(折居川)と安野川排水路(大荒川)と駒林川上流(阿賀野市市街地から上流)の3川を合流させ、阿賀野川に放水する計画としていましたが、阿賀野市街地が分断されること、本来流れてこない洪水により被害拡大の懸念もあり、戦後まで反対運動が継続しました。
 その結果、山倉川排水路(折居川)を合流させないこと、安野川法線も山口から大野地までは阿賀野市街地を迂回することで合意し、安野川の計画排水量も49.61㎥/sから93.76㎥/sに変更し、事業が進められました。

新規開削された安野川

新規開削された安野川のイメージ

大荒川の途中に設置された羽黒堰

 しかし、昭和42年8.28羽越水害により、安野川排水路(大荒川)の工事が未了のなかで、改修した安野川への流出量が3から4倍となり、下流2カ所で破堤するなどの被害が発生しました。地域の人々は上流改修に反対し、結果として上流部で計画洪水以上の水を安野川に流さないよう関係者で協定を結び、安野川上流に調整堰(白川堰)、分水堰(羽黒堰)を設置しました。

大荒川の途中に設置された羽黒堰

 なお、昭和43年に当時の建設省、新潟県で「新井郷川恒久的治水対策」が策定され、その内容は「安野川は660㎥/s完全改修し、大荒川を安野川へ流域変更し、福島潟へは流入させない。」「福島潟の処理は農林省の干拓地を遊水地として洪水調整した後、福島潟放水路により東港に流化させる。」「新発田川、太田川は新発田川放水路で東港に流下させる。」など大きな恒久対策が示されました。
 この恒久対策に基づき安野川最下流部には、国営で造成した樋門とは別に、国では安野川水門3門のうち1門(220㎥/s)を整備したほか、新井郷川浸水対策として胡桃山導水路の開削、胡桃山排水機場(Q=50㎥/s)を建設しました。
 現在、安野川は新潟県農地部で、平成10年から県営湛水防除事業安野川地区として、現在90㎥/sの流下能力を220㎥/sに高める安野川改修を進めています。

改修が進められている安野川

改修が進められている安野川イメージ