よりよいキャットライフを楽しむために・・・
新潟県内も都市化が進み、ネズミを捕る目的でねこを飼う人はめっきり少なくなりました。ねこに「癒し」を求める人が増え、家族の一員として飼う方が増えてきました。
一方、ねこに関する苦情や相談も毎日のように寄せられています。
また、飼育用品も進化し、ねこを飼っていても「ねこ臭くない」家が増えています。
そんな「今どき」のねこの飼い方について、多くの方に知っていただきたいと思います。
1 今どきは、完全室内飼育
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「外に出してあげないとかわいそう」と思う方も多いと思います。しかし、ねこは狭いなわばりでもストレスなく生きていける動物です。実際に室内飼いのねこは増えていますが、ねこがストレスを感じて病気になったという話はなく問題なく順応できています。登り降りの運動ができる場所と外が見える窓が大好きですのでそんな場所を用意してあげましょう。外に出るねこの寿命は7年くらいですが、室内飼いのねこの寿命は15年くらいと2倍も長生きします。 また、最近の飼育用具は進化していてトイレの始末も大変簡単ですし、家の中で飼っても糞尿のニオイがしなくなりました。ねこは大変きれい好きです。トイレはこまめに掃除してあげてください。
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室内飼育のメリット
① 交通事故に遭わない
② 糞尿や鳴き声で近所迷惑になることがない
③ ねこが病気にかかりにくくなり長生きできる
2 今どきは、不妊去勢手術をして飼う
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「手術するのはかわいそう」、「自然に任せるのがいい」などの意見もあるようですが、実際には手術をした方が、ねこも飼い主さんもストレスなく幸せに暮らせます。また、生まれてきた子ねこの飼い主をすべて見つけることは大変難しく、たくさんの子ねこたちが処分されています。かわいそうだからと責任の持てない命の繁殖を許すことは、何の罪もない命を奪うことと同じなのです。 (平成22年度に県内で致死処分となったねこは2,283頭です。) 不妊去勢手術は、ねこが大人になる前(生後6ヶ月くらい)に行うと、オスやメスとしての行動を起こさず、室内飼育に適したねこになってくれます。大人になると、オスは非常に強い臭いのする尿をあちこちに吹きかけるスプレー行動をします。メスは生後6ヶ月過ぎで最初の発情期を迎え、互いを求めて外に出たがり、毎日のように甲高い声で鳴きつづけ、飼い主は夜も寝られない状況になります。そしてこの時に根負けして外に出してしまうと、ほぼ100%妊娠します。 (ねこの妊娠期間はわずか2ヶ月、年2~3回妊娠し、1回に4~8匹出産します!)
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不妊去勢のメリット
① 子供が生まれることがない
② オスはスプレー(マーキング)行動をしなくなる
③ 発情期特有の大きな鳴き声がない
④ 他のねことケンカすることがない
⑤ 「恋人より飼い主が大好き」で生涯を過ごすことができる
3 今どきは、首輪と迷子札
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「外に出さないんだから着けない」という飼い主さんもいらっしゃいますが、動物保護管理センターには、「ねこがいなくなった」という相談が毎日のように寄せられます。 「もしも」の時のために迷子札を着け、飼い主の名前と電話番号がわかるようにしておきましょう。
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4 今どきは、きちんとワクチンを接種して飼う
ねこの感染症には様々なものがあり、子ねこの時にかかると死んでしまうこともあります。しかし、その多くはワクチンの予防接種で防ぐことができますので、必ず受けさせるようにしましょう。
屋外にいるねこは様々な病原体を持っており、それらのねことのケンカや、ふん・尿・唾などを介した間接的な接触で感染しますので、ねこを外に出すのは大変危険なのです。
★ 混合ワクチンで防げる病気
① 猫汎白血球減少症(FPV)
パルボウイルスによる主として腸炎症状を起こす感染症で、幼猫の死亡率が高い。経口(糞便で汚染された体を舐めることや、糞便により汚染された食物の摂取)・経気道感染(飛沫を吸い込むなど)等により伝播する。ウイルスは感染力が非常に強く、人間の靴に付いて運ばれることもあり、室内飼いでも注意が必要。
② 猫ウイルス性鼻気管炎(ねこ風邪)
ヘルペスウイルスによって起こる伝染性呼吸器疾患。感染猫の唾液やくしゃみなどの飛沫により経気道感染する。
③ 猫カリシウイルス感染症(ねこ風邪)
カリシウイルスによる伝染性呼吸器疾患。感染猫の唾液やくしゃみなどの飛沫により経気道感染する。
この3つの感染症は、3種混合ワクチンで予防できます。
通常、生後2ヶ月過ぎに1回、さらに1ヵ月後にもう1回接種することにより免疫が高まり、以後毎年1回接種すれば免疫が維持できます。
室内飼育のねこでも、飼い主がウイルスを持ち込むことがありますので、予防が必要です。
★ 単独接種のワクチンで防げる病気
④ 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
レトロウイルスの一種により白血病(リンパ肉腫)を起こす感染症。経口・経気道・咬傷などにより感染する。
⑤ 猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)
レトロウイルスの一種により起こる感染症。別名「猫エイズ」とも言われる。喧嘩のときの咬傷などにより感染する。犬や人には感染しない。人のエイズ同様、免疫力を低下させる。症状としては難治性の貧血、口内炎、肺炎等がある。治療法はなく発症すると完治することはない。
★ 予防法も治療法もない病気(※完全室内飼いで感染を防ぐことができます!)
⑥ 猫伝染性腹膜炎(FIP)
コロナウイルスによる伝染性疾患で、腹膜炎だけでなく種々の臓器が冒される。感染源は感染猫の尿などである。治療法はなく発症すると完治することはない。
5 その他に注意することは・・・
キャットフードはねこの年齢や病気に合わせたフードを与えましょう。市販されているキャットフードは、ねこに多い下部尿路疾患やタウリン欠乏に配慮した総合栄養食です。それ以外のものを食べさせると逆に栄養が偏ったり、肥満になったりするので、フード以外のものは与えないでください。
不妊去勢手術をしたねこは太りやすいので、ねこじゃらしなどで遊んであげましょう。また、抜け毛が気になる場合は、こまめにブラッシングして予防しましょう。
子ねこを迎えたら・・・(子ねこの飼い方)
子ねこをもらってきたその日は、親や兄弟とはなれた寂しさと環境の変化にとまどっています。家族の仲間入りした子ねこは、とても不安です。落ち着くまで、暖かくしてゆっくり休ませましょう。慣れてくれば子ねこはケージから出てきます。ストレスになりますので、慣れないうちに触り過ぎないようにしましょう。(子どものかまい過ぎに注意!)遠くからそっと観察し、具合が悪そうだったら早めに動物病院に連れて行ってください。
《エサ用と水用の容器》
使わなくなった深い小皿でもかまいません。
《トイレ》
トイレには市販のトイレ砂が便利です。トイレの容器はねこが乗り越えられる深さの容器なら何でもかまいません。気持ちよいトイレがあれば、自然にそこでするようになります。ねこの様子を見ていて、そわそわしたり、床を引っかいたりしだしたらトイレに連れて行ってあげましょう。ねこは自分たちの尿の匂いがする場所に、いつも排泄する習性がありますから、何度か繰り返すうちに自分からトイレに行くようになります。
トイレを置く場所は静かな場所にしましょう。あまり騒々しい場所に置くとストレスとなってトイレで排泄しなくなることもあります。また、汚れたトイレでは排泄しませんからこまめに掃除してあげましょう。
《エサ》
子ねこには子ねこ専用のフードをあげましょう。あげる量は、ねこの体重とフードの表示を見て決めてください。食事の回数は、小さいうちは3~4回、大きくなったら2回でよいでしょう。ドライフードを食べない(食べられない)場合は、缶詰やふやかしたドライフードなどの軟らかい、食べやすいものをあげてください。
《寝床》
ケージやダンボールに使わなくなったタオルや毛布を敷き、暖かくしてあげましょう。子ねこは寒さにとても弱いので、冬場は暖房やペットヒーターを活用しましょう。
《爪とぎ器、爪切り》
ねこには爪を研ぐ習性があります。心地よい爪とぎ器があれば、柱やソファーで爪を研ぐこともないでしょう。また、爪を切っておくことで、爪とぎで壁をボロボロにされたり、引っかかれて怪我をすることも少なくなります。爪切りを嫌がる子にならないように、抑えつけて切るのは避けましょう。
《ブラシ》
小さい頃から慣らしましょう。換毛期がありますのでその頃は特に念入りにブラッシングする必要があります。ねこは自分でなめて毛づくろいをする習性があり、ブラッシングを怠っていると舐めて飲み込んだ毛により、便秘などを引き起こすことがあります。
《キャリーケース》
病院などに連れて行くときに重宝します。安全にねこを運ぶことができます。
《ねこのおもちゃ》
ねこじゃらし等で遊んであげましょう。スキンシップをとることが出来るだけでなく、ねこの運動にもなり、ストレスの軽減にも効果があります。