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水を利用し、水から守る
水を利用する
水は命の源と言われ、生き物は動物も植物もみな、水が無ければ生きていけません。
農業でも田んぼや畑で水が利用され豊かな稔りをもたらしています。
作物が良く育つように水を引いて(これを「かんがい」といいます)田んぼや畑に入れなければなりません。このためダムやため池、川から水を取り入れる頭首工などのかんがい施設がつくられています。
佐渡市(旧新穂村)新穂第2ダム
水不足に備えてダムをつくり、山地の雨水や雪解け水を蓄える
三条市大島 大島頭首工
水に命を与えるのはここから
農業に必要な水を用水路に引くための頭首工の整備
新潟市(旧中之口村)
大地に愛の息吹がよみがえる
基幹用水路を整備し、必要な水を無駄なく農地に導く
水から守る
水は田んぼや畑で作物を育てるためには無くてはならないものですが、大雨で田んぼや畑、その周りの道路や住宅地が水浸しになっては困ります。
大雨が降っても農地や住宅地などが水浸しにならないようすばやく川や海に雨水を流さなければ洪水になってしまいます。
このため、余分な水を流すために排水路やポンプ場などの排水施設が造られています。
機場がうごかないと
(新潟市女池 昭和53年6月)
機場は皆さんの暮らしを守ります
(新潟市江南区 親松排水機場)
親松排水機場の場合
親松排水機場は新潟市江南区にある排水機場です。排水機場とは周辺の雨水を河川に排水する重要な施設です。親松排水機場から排水を行っている範囲は、新潟市の旧新潟市から旧亀田町、旧横越町に及ぶ亀田郷と呼ばれる約100平方キロメートルの地域で、親松排水機場では雨のときだけでなく、通常時も排水を行っています。
排水機場が停止した場合には洪水の被害が発生してしまいます。
右図の範囲は、亀田郷の0メートル地帯を表しており、排水機場が停止した場合、広い範囲で洪水が発生します
※市町村名は合併前のものであり、市町村境は正確なものではありません
[西蒲原地域の場合]
西蒲原地域は、新潟平野の中央部に位置する海抜0メートル地帯を含む地域であり、昭和53年の豪雨により地区の3分の2の面積が湛水するなどの被害が発生しました。
このため、国営事業と県営事業により、農地及び農業用施設における湛水被害の解消と、水田の汎用化による農業経営の安定を図ることを目的に、排水能力の増強をおこなっています。
1 低平地の状況
地図上で、水色と青色に着色してあるエリアが西蒲原地域の海抜0メートル以下地帯を表しています。
資料
昭和53年豪雨による水害写真
昭和53年6月26日から28日に発生した集中豪雨により、堤防の決壊や道路の寸断など大きな被害を受けました。
2 排水施設の役割
(1)飛落3号排水機場
水田から宅地に降った雨水は排水路から排水機場に集まり、更に下流の河川や放水路に排水されます。
(2)新々樋曽山随道
従来の新川河口排水機場1箇所に集中した排水方式から、地域ごとに分散排水する方式(日本海へ直接排水する2つの随道の新設など)へ変更しました。
平常時
出水時
(3)中央管理
排水ゲートや排水機場等の多くの施設は、中央管理所で遠隔操作します。
(4)PR看板を設置
平成17年度に3種類の看板を排水路脇に設置しました。
どこにあるか探して見ましょう。
- 亀田郷を水から守る(新潟地域振興局 農林振興部)
- 白根郷を水から守る(新潟地域振興局 農林振興部)
- 水を利用し、水から守る(新潟地域振興局 巻農業振興部)
- 新川の歴史(新川開削と底樋工事)(西蒲原土地改良区)<外部リンク>
- 水管理システム体験・周知推進事業(新潟地域振興局 企画振興部)
- 小冊子「”新潟”であるために・十章」(農地管理課 総合調整室)
- 水土の礎(一般社団法人 農業農村整備情報総合センター)
<外部リンク>国土を創造した人々(一般社団法人 農業農村整備情報総合センター)<外部リンク> - 水土里電子博物館(農林水産省)<外部リンク>
- 国土を創った水土里の足跡(農林水産省)<外部リンク>
- 各地に残る水土里の足跡(農林水産省)<外部リンク>
新潟平野の排水改良(農林水産省)<外部リンク>
- 日本の水土(農林水産省)<外部リンク>
- 新潟県の水土図[PDF形式](農林水産省)<外部リンク>
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