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つうくり市民会議
市民会議の今後の進め方
今後、市民会議では、川づくり案の内容、個々の検討テーマについてを分野別の具体的方針とその具体策を、時間をかけて深みのある議論を行い、合意形成を図っていくことが必要と考えています。
市民会議の形態も、その時代の社会情勢に応じ変化していくものと思われます。住民参加の川づくりを成功させるには、様々な施策を試行しながら折り合いをつけていく「見試し」を基本とした意見の調整システムを地域や行政内部につくり、育んでいくことが重要であり、市民会議もそのための場となるものと考えています。
平成13年9月に開催された第8回市民会議では、護岸の補修の緊急度の高い津島屋地区での川づくりワークショップの開催や、水質や川底のヘドロについての調査研究に取り組む部会の設置などが議論されました。
平成14年9月に開催された第9回市民会議では、経過報告として信濃川下流(平野部圏域)河川整備計画策定状況、平成14年度の事業実施状況等、通船川河口「水辺の森」、「川の日」ワークショップ、松崎地区まちの川ワークショップ及び鴎島地区緑の川づくりワークショップについて事務局の説明と質疑応答が行われ、つづいて今回の議題である「水質改善検討分科会」について討議しました。
第9回市民会議の結果を受け、市民会議の下部組織として自由参加の形式で数年間をかけて様々な角度から検討していく、水質改善検討分科会と栗ノ木川下流整備検討分科会がスタートしました。
平成15年9月に開催された第10回大会では、ワークショップや分科会の報告が行われたほか、発足後6年間の状況変化を踏まえ、もう一度市民会議そのものの存在意義を問い直そうと「市民会議の今後のあり方についてのアンケート」が実施されました。そして、その結果を受けて企画運営能力と機動性の向上を企図した幹事会の設置を主な内容とする組織改革案が作成され、平成16年9月の第11回大会で報告されました。
平成17年9月に開催された第12回大会は、前年設置された幹事会が初めて企画・運営を主導し、より多くの市民の発意を吸収しようとワークショップを中心にした構成を試みるなど市民会議の活性化に意欲的に取り組みました。その結果、多数の意見が集まり、これらについて今後幹事会で具体的な検討をしていくことになりました。
平成18年9月の第13回大会は、川を会場としたイベントとワークショップを融合させる新たな試みとして初めて戸外で開催されました。参加者に水辺を実感してもらうことで議論に拡がりと深みが増すものと期待されましたが、秋分の日でイベントが競合したこともあって残念ながら参加者はいまひとつ集まりませんでした。しかし、会場となった公園付近の住民のかたがたが関心を寄せ、参加してくださったことは今後の会議のありかたにひとつの示唆を与えてくれたものと考えています
市民会議のこれまでの歩み 詳しい内容については、つうくり通信や号外をご覧ください
関連会議等の種類
- ワークショップ
通船川・栗ノ木川下流部の一部の区間について、具体的な整備内容等を検討する会。 - 地区意見交換会
通船川・栗ノ木川下流部の流域を4地区に区分し、地域に密着した課題や各種意見を地元住民との対話を通して引き出す会。 - 分科会
「川づくり案」で整理した課題や方針にもとづいてテーマ別の検討を行う会。
市民会議
第1回市民会議(平成10年6月9日)(参加109名)
- 市民会議の設立(世話人会の設立)
- 会長・副会長の選出
- アンケート回収結果について
- 市民会議の進め方について
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第2回市民会議(平成10年11月23日)(参加98名)
- 東山の下小学校の通船川への関わり方
- 8月4日水害の被災状況と対応方針
- 現況調査結果の説明
- アンケートの集計結果と意見の概要
- ワークショップの設置について
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第3回市民会議(平成11年3月10日)(参加89名)
山ノ下閘門排水機場33周年記念シンポジウム
- 基調講演「山ノ下閘門排水機場の今昔」
- パネルディスカッション
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第4回市民会議(平成11年5月29日)(参加78名)
- 激特事業、当面対策の取組み状況
- 河川管理者から川づくりの基本的考え方の提示
- 通船川河口ワークショップの中間報告
- 課題抽出と検討テーマの選定
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第5回市民会議(平成12月3月28日)(参加142名)
- 特別講演 講師 工学博士 酒井與喜夫
- 激特事業の状況説明
- 通船川河口ワークショップ結果
- 地区意見交換会開催状況報告
- 平成12年度における市民会議の運営方針
- 記念イベント「パネルディスカッション」
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第6回市民会議(平成12年7月22日)(参加81名)
- 「川づくり案(素案)」検討
- 今後のスケジュール 他
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第7回市民会議(平成12年9月30日)(参加60名)
- 「川づくり案」検討経過説明、発表、まとめ
- 今後の市民会議の進め方
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第8回市民会議(平成13年9月8日)(参加49名)
「川づくり案2000」策定
- 信濃川下流河川整備計画策定
- 護岸緊急度評価
- 松崎まちの川ワークショップ
- 通船川・栗ノ木川下流の水質現況説明
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第9回市民会議(平成14年9月7日)(参加45名)
- 信濃川下流河川整備計画の策定状況
- 各種ワークショップについて
- 水質改善検討分科会について
- 栗ノ木川下流整備検討分科会について
- 今後の市民会議の進め方について
- 激特事業竣工式
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第10回市民会議(平成15年9月13日)(参加39名)
- 信濃川下流河川整備計画の策定状況
- ワークショップ等実施報告
- 水質改善検討分科会について
- 栗ノ木川下流整備検討分科会について
- 市民会議の今後のあり方について
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第11回市民会議(平成16年9月11日)(参加55名)
- 信濃川下流河川整備計画の策定状況
- ワークショップ等実施報告
- 分科会について
- 基調講演とパネルディスカッション
- 市民会議の今後のあり方について
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第12回市民会議(平成17年9月10日)(参加51名)
- 幹事会の役割と今後の方針について
- 河川整備状況報告
- つうくりドキュメント
- 分科会活動報告
- 子ども環境会議の発表
- つうくり何でも話し合おうワークショップとパネルディスカッション
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第13回市民会議(平成18年9月23日)
水辺のワークショップ
- 水のまちを実感できるようにしよう(治水)
- 川の楽しみを自慢できるようにしよう(利水)
- みずみずしい水緑のまちにしよう(環境)
- 川のまちの歴史文化を伝えよう(文化)
- どうするガッテン、まちの川の宣伝PR(川祭と情報)
- 川や水辺のなんでも発言市
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第14回市民会議(平成19年9月8日)(参加80名)
- 全国川の日ワークショップイン代々木発表
- つうくり再生の10年
- 川沿いの企業・商業者アンケート結果報告
- 交流会議(川辺をつなぐ散策路・川の舟運利用について)
- テーブル発表
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第15回市民会議(平成20年9月20日)(参加74名)
- 通船川の通になろう(すごろくゲーム)
- 通船川研究発表&活動発表
- 体験報告と各種情報紹介
- わいわい談義ワークショップ(官民パートナーシップ他)
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第16回市民会議(平成21年9月12日)(参加80名)
- 通船川くんの人生ゲーム(すごろくゲーム)
- 通船川活動発表&研究発表
- つうくり通信ニュース&パネル紹介、各種情報紹介
- わいわい談義ワークショップ(これから考える「つうくり官民パートナー シップ」)
関連会議等
8月4日水害
通船川河口ワークショップ
全8回(平成10年12月~平成11年11月)
第1回 地区意見交換会
- 江東地区(平成11年12月1日)
- 木戸地区(平成11年12月10日)
- 大形地区(平成11年12月18日)
- 中地区(平成12年1月20日)
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第2回 地区意見交換会
- 江東地区(平成12年5月23日)
- 木戸地区(平成12年5月26日)
- 大形地区(平成12年5月29日)
- 中地区(平成12年5月25日)
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第3回 地区意見交換会
- 江東地区(平成12年6月26日)
- 木戸地区(平成12年6月30日)
- 大形地区(平成12年6月29日)
- 中地区(平成12年6月28日)
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第4回 地区意見交換会
大形地区(平成12年8月29日)
- 通船川
松崎地区 まちの川ワークショップ
全7回(平成13年3月~平成14年1月) - 通船川
鴎島地区 緑の川づくりワークショップ
全5回(平成14年3月~平成14年11月)
- 通船川
河口の森もりワークショップ
(河口ワークショップの見直し)
全2回(平成14年12月~平成15年2月)
山の下閘門排水機場新ポンプ場完成(平成15年3月)
完成記念イベントの実施 - 通船川
新川町・津島屋地区 まちの川ワークショップ
全4回(平成15年10月~平成16年2月) - 通船川
松島・鴎島地区 川守のみちワークショップ
全4回(平成16年3月~平成16年7月) - 栗ノ木川市民勉強会
沼垂小学校(平成19年10月13日)
通船川市民勉強会
大形地区公民館(平成19年10月20日)
中地区公民館(平成19年10月27日)
分科会の概要
栗ノ木川下流整備検討分科会
第1回 平成14年11月24日(日曜日)
現地踏査として、栗ノ木川下流の主要地点と、旧栗ノ木川とゆかりの深い沼垂地区の歴史文化財を中心に現地を見学しました
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第2回 平成15年11月8日(土曜日)
- 現地踏査のふりかえり
- 「栗ノ木川下流との関り方の将来の夢の検討」をするために、昭和30年ころまでの旧栗ノ木川の風景や思い出を話合いました
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第3回 平成15年12月6日(土曜日)
- 前回の話し合いを基に、どの様に栗ノ木川と関わって行けるのか
- 具体的な活動方向についても話合われ
- お祭りを新栗ノ木緑地でやってみようなどの声も聞かれました
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第4回 平成16年12月4日(土曜日)
2回目の現地踏査を行い、新栗ノ木川の現況と整備パターンについて話し合いました
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第5回 平成17年2月5日(土曜日)
- 河岸の土地利用について、どこに何を作れるかを話し合いました
- 安全性確保の方策を検討しました
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第6回 平成17年10月29日(土曜日)
- 沼垂小学校の生徒と先生も参加して、ワークショップ形式で自由に夢の川づくり案を出し合いました。
- 親水モデル地区の場所とデザインを検討しました
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第7回 平成17年12月3日(土曜日)
・最終回として今までの活動をまとめ、夢実現の第一歩としてまず親水モデル地区を作り、その後さらにみんなで話し合って整備を拡げていくことになりました
水質改善検討分科会
第1回 平成14年10月26日(土曜日)
参加者全員で通船川・栗ノ木川下流の流入水路と水質の現況を確認するため主要8地点を現地踏査しました
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第2回 平成14年12月7日(土曜日)
- 新潟県生涯学習センターで水質の現況等について話合いました
- 「鳥屋野潟と通船川の環境基準の違いは何か」「BOD・CODは何か」などを参加者同士で説明しあい、理解を深めました
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第3回 平成15年10月18日(土曜日)
- ヘドロと水質の関係(底質試験結果)を報告
- 「水の汚れはどうすれば改善される?」をテーマに、具体的な水質目標の設定をどうするかについて話合われました
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第4回 平成15年11月15日(土曜日)
- 前回の話し合いを基に、さらに具体的な目標とする基準を話合いました
- 流域の区間による基準設定や「水に浸かることのできる水質」など様々な検討が行われました
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第5回 平成16年10月16日(土曜日)
- 魚の生息状況と食品としての安全性を調べるために魚釣りを行いました
- 河川の水質調査(パックテスト)を行いました
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第6回 平成16年11月20日(土曜日)
流入水路水質調査の結果を検討し、汚れの原因について話し合いました
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第7回 平成17年11月5日(土曜日)
水質調査で分かった汚濁ポイントについて、前回に引き続き原因を究明するとともに対応策を話し合いました
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第8回 平成17年12月10日(土曜日)
最終回として今までの活動を基に水質改善の方策をまとめ、市民が自分たちでできることは積極的にやり、行政の力を借りなければならないものは活発に働きかけていくことになりました