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【糸魚川】みんなで支える地域医療講座(第1回)を開催しました
糸魚川地域振興局では、住民が地域の医療を安心して受けながら最期まで住み続けられる地域を目指し、市民と行政と医療関係者が一緒に地域医療を学び、考える講座を実施しています。講座は11月から2月までに全4回の開催を予定しています。
今回は第1回目となる講座を実施しましたので、その様子をお知らせします。また、今後も講座の様子をお知らせしていきます。
第2回目以降からでも参加できます。糸魚川の地域医療について一緒に考えてみましょう。
講座概要
- 日時
平成30年11月22日(木曜日) 18時30分~20時30分 - 会場
糸魚川市消防本部 多目的ホール - 内容
- 講義「救急医療の現状~お茶の間から本質に迫る!」
講師 糸魚川市消防署長 長野 隆一 氏 - ワークショップ「救急医療について語ろう」
- テーマ(1)「講義を聞いて気づいたこと・聞いてみたいこと」
- テーマ(2)「糸魚川市の救急医療のために行動したいこと」
- 講義「救急医療の現状~お茶の間から本質に迫る!」
講義「糸魚川市の救急医療~お茶の間から本質に迫る!」
講師には糸魚川市消防署長の長野隆一氏を迎え、糸魚川市の救急医療についての講義をしていただきました。概要は以下のとおりです。
『糸魚川市には救急車が4台あり、これは1万1千人あたり1台の救急車が配備されていることになります。新潟市では1万8千人に1台、東京都では5万3千人に1台の割合となっています。
糸魚川市では22人に1人は救急車を利用していて、救急患者の89%は糸魚川総合病院に収容されています。しかし、要請があり出動したが、実際に救急車が必要だったケースは3割しかありません。いざというとき本当に必要な人への対応が遅れてしまうので、気を付けてもらいたいです。ただし、いつもと明らかに様子がおかしいときなどは我慢せずに、すぐに連絡をお願いします。
自然が豊かで広い糸魚川では、救急車が現場に到着するまでに平均9.3分かかります。全国平均は8.6分、東京7.2分、新潟8.9分となっています。しかし、要請があってから病院に到着するまでの平均所要時間は糸魚川では39分、全国39分、東京50分、新潟44分となっており、現場までの到着には時間がかかってしまいますが、要請から病院までの搬送時間は短いです。
救急車が現場に到着するまで少なからず時間がかかるので、応急処置ができるように救命講習を受講することが大切です。また、バランスのとれた食事や運動によって健康でいることも大切になります。』
ワークショップ「救急医療について語ろう」
ワークショップ「救急医療について語ろう」では、グループに分かれ2つのテーマについて話し合いました。その後、グループででた意見を発表し参加者全員で共有しました。ここでは主な意見を紹介します。
- 「講義を聞いて気づいたこと・聞いてみたいこと」
- 救急車が4台しかないことがわかった
- 糸魚川では119番要請から病院まで搬送する所要時間が短いことがわかった
- 救急車が到着するまでの応急処置が重要なので、救命講習が大切だと思った
- 救急車を呼ぶか、呼ばないかの判断基準はあるか
- 119番通報をしたとき何を伝えればいいのか、何を聞かれるのか
- 救急車が4台とも稼働している場合、次の119番通報にどう対応するのか
- 「糸魚川市の救急医療のために行動したいこと」
- 救命講習を受けたい
- 地域の高齢者の見守りを強化したい
- 自分の健康を管理し、かかりつけ医を持ちたい
全4回のみんなで支える地域医療講座の第1回目として、救急医療をテーマに開催しました。
救急医療の現状を学び、参加者の方と意見交換することで、救急医療について何ができるかを考えるきっかけになる講座になりました。
第1回目に参加できなかった方も、次回からの参加が可能です。
糸魚川の地域医療について、一緒に考えてみませんか?
講座の詳細、申し込み方法は以下のPDFファイルをご覧ください。(申込期限が過ぎていますが、いつでも申込可能です。)
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