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技術委員会電子会議室(出力75%状態における評価結果について)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0042853 更新日:2009年6月3日更新

議題

柏崎刈羽原子力発電所7号機の起動試験において、東京電力は発電機出力75%の試験結果に問題はなかったと評価しました。
以下の資料をご覧いただき、ご意見がありましたらお寄せ願います。

東京電力の評価結果【出力75%】[PDFファイル/943KB]

委員意見

委員 ご意見等
代谷座長
(6月1日)
 出力を75%に設定した段階での試験状況は特別な不具合も無く、運転状態も安定しているということであり、特に問題となるものはないと考えます。
 今後、出力を通常運転時と同じ100%まで上昇して試験データが得られた時点で、技術委員会としても改めて審議することとなるが、東京電力には、引き続き慎重に確認しながら試験を進めていただきたい。
北村委員
(6月1日)
 75%段階の点検では特に問題は見受けられないということで、起動試験を進めることに異論はないが、これからも慎重に、確実に点検・確認を行っていただきたい。
岡田委員
(6月2日)
 参考意見ですが、50%を経て、出力75%状態での評価を終え、今後、さらに100%へと本格的稼動レベルでの評価へとつないでいく上で、PDCAサイクルに従ってどのように適応的に検討し、学習しながら、進めていくのかについて、もう少し明確な方針や情報が今後提示されていくことが有効ではないかと考えます。それは小さなトラブルがあってもそれを前向きに学習につなげていくということも含めて、リスクマネジメントの観点から見ても重要と考えます。
【東京電力の回答】
 起動試験にあたっては、データを一つ一つ吟味し、確認するなど、慎重に進めて参りました。また、その過程で見した不適合についても是正をしてまいりました。100%出力に向けても気を抜かず慎重に確認していく所存です。また、7号機起動に際して得られた知見については、次号機以降の起動前点検、起動準備、起動試験などの各段階に反映してまいります。
香山委員
(6月2日)
 報告いただいた件、技術委員会で確認した再開に向けての対応要件を十分に満たし、かつ結果としても十分に安全を確認できるものと判断します。
 このペースで遅滞なく、かつ油断することなく粛々と早期のフル稼働へ向けて進めていただくことを期待しております。
斉藤委員
(6月2日)
 75%出力時のプラント確認試験(状態監視、主要パラメータ採取)や配管振動確認において異常は無く、順調に起動試験が実施されているものと考えられます。
鈴木(賢)委員
(6月2日)
 起動試験75%の報告書を確認しましたが、通常通りの検査結果で、良好と判断します。
なお、29ページの高圧復水ポンプ水平方向振動の2009年5月9日のデータが基準値以下ですが、通常より大きめであったことが、気になりました。振動のモードが変化している点は、耐震補強の関係でしょうか。
【東京電力の回答】
 地震前のデータは100%出力運転時のものであるのに対して、5月9日のデータは、原子炉圧力容器3.5MPa前のHPCP起動時データのため、低流量運転(定格流量の30~50%程度)を行っている状態です。加えて、今回の定検で当該ポンプは分解点検を実施しているので一概に同様の比較にはなっていないが今回のデータからは特段の異常は認められません。なお、今回の100%出力運転時においてもデータを採取する予定です。一般的に、低流量運転時は、振動が相対的に高めに出て、定格流量になると振動は落ち着きます。
 東京電力の回答について,了解しました。
 低出力の絞り運転による振動が影響しているのかもしれません。
 100%の時のデータで再度検討します。
鈴木(元)委員
(6月2日)
 5月28日の設備・耐震小委員会では、確かに出力50%状態のデータ(暫定値)を確認し、特に異論は出ませんでした。また東電発表の75%状態のデータも拝見し、特に異常は認められませんでした。
立石委員
(6月2日)
 7号機の75%出力時の点検・評価結果を一通り確認し、正常に機能しているものと考えます。
 100%時にも点検・評価結果が報告されるでしょうが、その前に以下の点について回答ください。
(1)主要プラントデータに関して、いくつか、判定基準が定められていない項目がありますが、これらの項目は過去データとの比較で問題ないと判断されるのでしょうか。
(2)上記の過去データとはいつのことですか。おそらく、稼働し始めて以来、定期事業者検査として取得されてきたデータという意味なのでしょうが、7号機について75%出力時のデータ量はどの程度あるのでしょうか。
【東京電力の回答】
(1)ご指摘の通り過去データと比較して判断しております。判定値が定められていないプラントデータについては,過去値や、他の関連パラメータとの比較を行い、異常のないことを確認しているので、問題ないと考えます。
(2)定期事業者検査のデータは、100%で実施している「総合負荷性能検査」、「タービン性能(その1)」の二つの検査より取得していますが、今回の75%の評価では使用しておりません。定期検査後の起動においては社内的にデータを採取し、評価していますが、そのようなデータのうち、75%近傍の過去6回分の起動時データを使用しています。
基本的には了解です。
 (2)については、最初の起動時、ならびに過去の5回の定検後に起動した際に自社(東京電力)が取得した、出力おおよそ75%時のデータと言うことですね。
【東京電力の回答】
 今回評価に使用している過去6回の75%出力のデータは、第2回から第6回の起動時および第5回運転サイクル中の中間停止後の再起動時に採取したデータの計6回のデータを使用しております。
 了解です。
西川委員
(6月2日)
 75%出力時の点検・評価結果については、資料を見る限り問題ないと考えます。
橋爪委員
(6月2日)
 75%出力時の点検・評価結果を確認しましたが、試験のデータに問題はなく、順調に進んでいると考えられます。
角山委員
(6月3日)
 7号機の75%出力段階での機能試験・評価状況報告書を拝見しました。
 特に問題点はなく、全体として正常に機能しているものと考えます。
 細かい点になりますが、以下に気づいた点を記します。
(1)不適合事象について(24ページ)
要領書の誤記の発見と対応について、今回は迅速に対応して要領書の変更がなされたため特に問題はないと考えますが、是非他の要領書等についても今回の経験を活かして頂くよう希望します。
【東京電力の回答】
 起動試験にあたっては、データを一つ一つ吟味し、確認するなど、慎重に進めて参りました。また、その過程で発見した不適合についても是正をしてまいりました。
 100%出力に向けても気を抜かず慎重に確認していく所存です。
また、7号機起動に際して得られた知見については、次号機以降の起動前点検、起動準備、起動試験などの各段階に反映してまいります。
(2)振動診断結果の例(29ページ)
 6月2日付鈴木(賢)委員のコメントに関連しますが、2009年5月9日のデータから、地震前とは異なる振動モードが発生しているのではないかとの印象を受けました。
 東京電力の「これは低流量運転時のデータであること、及びその他の点からそのまま比較することは難しい」旨の回答は了解しましたが、今回の出力75%状態でのデータがありましたら示して頂きたいと思います。
【東京電力の回答】
 今回の資料でお示しした高圧復水ポンプの振動測定につきましては、5月9日に原子炉圧力3.5MPa前の高圧復水ポンプ(HPCP)起動時のものです。
 次のデータ採取は100%出力運転時を計画しております。
 この結果については、今後技術委員会にてお示しさせて頂きます。

「委員意見」を印刷する場合はこちらをご利用下さい[PDFファイル/105KB]

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