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【三条】にいがた県央マイスター認定証授与式を開催しました
全国有数の「ものづくり産地」である新潟県県央地域にあって、地域の高度な産業技術を支える卓越した技術、技能を有する者を、三条地域振興局では「にいがた県央マイスター」として認定しています。
平成29年度、新たに1名を認定することとなり、平成30年2月5日(月曜日)、燕三条地場産業振興センターリサーチコアを会場に、認定証授与式を開催しました。
授与式の様子
三条地域振興局長から認定証を授与される高橋弥一氏(写真右)
今回認定されたのは、燕市在住の高橋弥一氏。三条仏壇の漆塗りと金箔押しを担う職人です。
今回の認定により、にいがた県央マイスターは31名となります(内、1名は逝去)。
高橋氏は、平成29年2月に伝統工芸士に認定されています。
県央マイスターの認定に当たっては、全国的なコンテストでの表彰歴や、伊勢神宮式年遷宮での塀垣用の鍵の持ち手の漆塗り(直接、木地に何層もの漆を塗り、その度、磨き上げを重ねるロイロ塗り)を行ったこと、従来の仏壇と違う新しいデザインの仏壇製作にもチャレンジされていること、また、地元の小中学校や一般向けの体験講座などの技術伝承やPR活動を積極的に行っていることなどが、県内大学や研究試験機関など専門家で構成する選考委員会で評価されました。
認定証を授与された高橋氏
高橋氏が漆塗と金箔を押した祭壇(写真左)と、伊勢神宮式年遷宮の際に奉納した塀垣用の鍵の持ち手部分(写真右)
式では、選考委員長を務めた長岡技術科学大学名誉教授の新原晧一(こういち)氏から「伊勢神宮式年遷宮での奉納に代表される高い技術を有するだけでなく、業界に対する危機感を持って、一般向けの体験講座の開催のほか、昨今の住環境やニーズにあった現代的な仏壇の制作に取り組まれているなど、高い志を持った職人であり、県央マイスターにふさわしい」とし、「県央マイスターには、伝統的技術を活用した製品開発による産業振興を期待している」と講評をいただきました。
また、燕市長をはじめ来賓の方々からは、「県央地域だけでなく、日本を代表する職人として、プライドをもって日々の仕事に励んでいただき、技術指導などにより、後継者を育成してほしい」と期待の言葉をいただきました。
そして、高橋弥一氏からは、「まだまだ未熟ですが、この地域を盛り上げるために頑張っていきたい」と抱負が語られました。
県央マイスターへの期待を語る選考委員長の新原氏
マイスターとしての抱負を語る高橋氏
来賓と県央マイスターの皆様