新潟県ホーム の中の農林水産業の中の島民クローズアップ・インタビュー(テーマ:“育む(はぐくむ)”)vol.16

 島民クローズアップ・インタビュー(テーマ:“育む(はぐくむ)”)vol.16

2009年11月21日
島内で頑張っている人を紹介する「島民クローズアップ・インタビュー」をお届けします。
 毎月、佐渡地域振興局の各所属や事務所が「育む(はぐくむ)」というテーマをもとにふさわしい方を訪ね、インタビューを実施します。
※インタビューの記事は、毎月21日に更新します。

第16回目は、若い後継者育成に取り組んでいる南佐渡森林組合を訪れ、若手を代表して菊池一広さん、渡辺勝芳さんに山で働き、日々感じることなどについて語っていただきました。

南佐渡森林組合(羽茂)

Q1「森林組合に勤めて何年目になりますか?」

(菊池さん)8年目になります。


(渡辺さん)同じく8年目です。

左が渡辺さん         右が菊池さん

Q2「仕事の内容とお二人の役割を教えてください」

(菊池さん)南佐渡森林組合は山林所有者である組合員の方が約1,900人おり、組合員の方の山に植林したり、下草刈りしたりする造林の仕事と、公共事業の森林整備などを年間約130ha行っています。
4班体勢で仕事をしていますが、私は赤泊地区の班長をやっています。

山へ通じる作業道の修繕作業をする菊池さん

(渡辺さん)私は羽茂、小木地区の班長をやっています。

スギの周囲の下草刈りをする渡辺さん

Q3「他の森林組合に比べ、若い職員が多いようですが、若い職員は何名働いていますか?」

(菊池さん)20代の職員が7名います。

チェーンソー模型を使って実演?

Q4「職員の中には、県外から移住してきた方もいらっしゃるとお聞きしました。若い人がこの仕事を選ぶ理由は何だと思いますか?」

(菊池さん)特にこれといって思い当たることはないですが、自分は体を動かしたくてこの仕事を選びました。
(渡辺さん)自分も特別な魅力があるかはわかりませんが、自然にこの仕事にたどり着きました。

Q5「この仕事をしていて、楽しい!良かった!と思ったことを教えてください」

(菊池さん)木の伐採作業でねらった所にピンポイントで倒せた時は楽しいです。
(渡辺さん)山林所有者から、指名されて仕事の依頼がきた時がありましたが、その時はうれしかったです。

Q6「今、仕事で身につけたいと思っている技術とその理由を教えてください」

(菊池さん)はしごでは届かない、高い木の枝を切る時の木登りの技術です。特殊な道具(長靴に装着するスパイクのような昇柱器という器具と、体を支える安全帯)で10m位の高さでの作業もあります。世代交代で、できる人が少なくなってきたからです。
(渡辺さん)家の回りの木や、電線付近での特殊な伐採です。難しい作業なので、早く身につけたいです。

森の中で伐木作業中の菊池さん

Q7「この仕事をしていて、苦労していること、辛いと思うことを教えてください」

(菊池さん)気候が厳しい時期の作業は辛いです。それにチェーンソーなどを使うので危険と隣合わせだという事も苦労しています。
(渡辺さん)やはり、真夏と雪の積もった冬は辛いです。それに、雨風の強い日の作業も大変です。もちろん天候が悪くなれば、安全を考えて作業を中止にしますけど。

Q8「この仕事を通じて変わった事を教えてください」

(菊池さん)旅行中でも山に目が行き、手入れがされていないと気になるようになりました。
(渡辺さん)私は体力が付きました。

Q9「山に携わる(山を育てる)仕事をして感じることを教えてください」

(菊池さん)おじいさんの世代、以外に自分の所有する山の境界が分からなくなっていることを問題に感じています。
(渡辺さん)放置されている山が多いと感じているので、もっと山に目を向けて欲しいです。

Q10「若い人が佐渡を離れる話を良く聞きますが、同世代やより若い人たちにメッセージをお願いします」

(菊池さん)自分の周りでは結構地元に残っていたり、戻って来てる人もいます。佐渡を出ても戻りたくなったら戻って来てください。
(渡辺さん)自分の好きなことを好きな所でやって貰いたい気持ちもあります。でも若い人たちに戻って来てもらい、この職場にも入ってもらいたい気持ちもあります。

Q11「二人の夢や目標をお聞かせ下さい」

(菊池さん)この人にお願いしたいと言われる技術者になりたいです。
(渡辺さん)山での作業は危険が伴いますが、安全に働ける職場環境を作りたいです。

☆インタビュアーから☆
 過疎化が進み、農林水産業の後継者不足が問題になっている現在にあって、20代職員が7名も在籍している南佐渡森林組合。その背景には何があるのかとの思いから、インタビューをさせていただきました。
 お話をする中で、一般的には危険で重労働とされる林業という職業が佐渡南部においては、生活の中で身近な産業として現在も認識されており、その結果、若い世代でも抵抗無く働いていけるのだと感じました。
 危険な作業もありますが、これからも怪我をすることなく、元気に地域の林業を盛り上げて欲しい。そしてきっとそうなると感じたインタビューでした。
 所有する森林に関する相談は各森林組合にご相談ください。
 南佐渡森林組合  電話0259-88-2017
 両津東部森林組合 電話0259-27-7156
 佐渡森林組合   電話0259-63-4164
 新穂森林組合   電話0259-22-2027

 農林水産振興部林業振興課 皆川