島内で頑張っている人を紹介する「島民クローズアップ・インタビュー」をお届けします。
毎月、佐渡地域振興局の各所属や事務所が「育む(はぐくむ)」というテーマをもとにふさわしい方を訪ね、インタビューを実施します。
※インタビューの記事は、毎月21日に更新します。
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第14回目は、指導農業士の佐々木五三郎さんを訪問しました。 佐々木さんは、佐渡指導農業士会の会長を努めるかたわら、高等学校や農業大学校からの研修生の受け入れを通じて、後継者育成にも尽力されています。 今回は後継者育成に関することや、農業について感じていることを話していただきました。
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Q1 佐々木さんが指導農業士になられたきっかけを教えてください。
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農業普及指導センターからの呼びかけを受けたことがきっかけで、平成10年に指導農業士になりました。 当時は指導農業士といえば稲作中心の農業者の方が多く、自分のような農業者はあまりいなかったため、やってみようと考えました。 以前は近隣の農業者とのつながりしかありませんでしたが、指導農業士になってからは、島内の指導農業士同士でのつながりもでき、情報交換などが出来るようになりました。
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インタビュー当日は、農業大学校からの研修生の方も一緒に話を聞いてくれました。
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Q2 佐々木さんが現在取り組んでいる活動の内容を教えていただけますか?
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農業大学校や佐渡総合高校からの研修生の受入を主に行っています。 私も過去に農家に泊まり込みで農業研修を受けたことがあり、そのときのことは今でも鮮明に覚えていて、今農業をしている自分自身の原点になっているのではないかと思います。 そんなこともあり、出来る限り研修生の受入を続けていきたいと思っています。 そのほかの活動としては、新たに指導農業士になった方を訪問し、農業経営の勉強をしたり、農業普及指導センターが行う研修会へ参加したりしています。
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りんごや梨の他に、ぶどうもごちそうになりました。とても美味しかったです!!
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Q3 佐々木さんが後継者育成に関する取組を行う中で心がけていることはありますか?
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私は農産物を消費者の方へ直接販売しており、現在のところあまり一般的なやり方ではありませんが、私のところへ研修に来たからには、私のところのやり方を見てもらいたいと思っています。そこで学んだことの中で、研修生が将来農業を営むようになったときに実践できることがあれば実践してもらいと考えていますし、そうなれば嬉しいと思っています。 また、作業のやり方だけでなく、普段の生活も見てもらいたいです。特に私のところでは直接販売をやっているため、作業中や食事中でも注文や苦情の電話が来ることもありますので、そういったことも含めて勉強していってもらいたいと思っています。
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Q4 農業インターンシップ研修等で研修生を受け入れる中で、嬉しさ、楽しさを感じるときはどのようなときですか?
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研修生が自分の言いたいことを理解してくれたと実感できたときはもちろん嬉しいと感じますが、そのほかにも、学校を卒業した後も私の顔を覚えてくれていて、顔を合わせたときに声をかけてくれたときに喜びを感じます。 初めてあった印象では、なかなか言うことを聞いてくれなさそうな子が来たと不安に感じていても、意外と人なつっこく研修を受けてくれて、その後会うたびに声をかけてくれたり、私のところでやっているバラ園に毎年来てくれたりと、研修生との交流が続いていくことは大変嬉しく思っています。
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佐渡総合高校の研修生と、佐々木さんのご家族の記念撮影です。
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Q5 逆に、つらい、苦しいと感じるときはどのようなときですか?
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研修生が来ているときでも、普段の生活サイクルを崩さずに、家族が増えたような感覚でやっているので、苦しいと感じたことはありません。 もちろん研修期間内で教えなければならないことは意識して予定を立てたりはしていますが、普段通りしっかり昼寝をするなど、気楽にやらせてもらっています。
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奥様の清美さんもいろいろな話をしてくださいました
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Q6 農業の後継者不足が問題となっていますが、「ここが変わればもっと後継者が集まる」と感じていることがあれば、教えてください。
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ほかの職業と比べたときに収入の格差が大きいため、やりたいと思う人が少ないのだと思います。 農産物の小売価格が安すぎるわけではなく、農業者が出荷してから店頭に並ぶまでの間にいろいろなところを経由し、その経費がかかるうえに、それぞれが利益を得る必要があるため、結果的に農業者が得る収入が少なくなっています。 私のところでは直接販売を行い、経費を節約して利益を上げていますが、作物の種類や規模によっては、従来のやり方の法が良い場合もありますし、直接販売も工夫をしなければ利益は上がっていきません。 農業者自身がどの作物をどの位の規模で作り、その中でどうすれば労働に見合った収入を得られるかを考え工夫していけば、農業は十分にやっていける職業だと思います。皆さんがそのことに気づいてくれれば、後継者が集まるのではないかと思います。
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佐渡総合高校からの研修生とリンゴジャムを作っているところです。
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Q7 今後新たに取り組みたいことや、目標等があれば教えてください。
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すでに取り組んでいることですが、廃園する予定になっていた園地をどうしようか考え、4、5軒の農家が協力してリンゴのオーナー園制度を始めました。今年で4年目であり、まだまだ手探りの状態ですが、花や果実の間引き、収穫作業のほかに餅つきなどのイベントも行い、オーナーやその家族、友達の方と一緒に楽しんでいます。評判が良いため、面積を増やそうと考えていますし、ほかの作物で行ってもおもしろいのではないかと考えています。 そのほかには、マーケティングアドバイザーの方を招いて研修を行い、パッケージの工夫などについて勉強し、若い人を中心に新しく顧客を獲得していきたいと考えています。
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Q8 このインタビュー記事を見ている方へ、一言メッセージをお願いします。
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生産、加工、販売など幅広い活動を行い、消費者の方との交流を持ちながら明るく楽しく農業をやっています。 農業は季節の移り変わりにあわせて人間らしい生活ができ、やり方次第で面白く、希望のある職業だと思いますので、農業に興味を持って、一緒に参加してもらいたいと思っています。
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☆インタビュアーから☆
大変お忙しい中で快くインタビューに応じてくださった佐々木さん。研修生とのやりとりは心温まるものがありました。
また、農業を取り巻く情勢が厳しくなっている中、農業は希望のある職業だと語る姿は大変印象に残っています。
これからも変わらず、農業の次世代を担う後継者に農業の「希望」を伝えてほしいと感じました。
佐渡地域振興局 農林水産振興部 徳山
農業総合研究所 佐渡農業技術センター 堀川