新潟県ホーム の中の農林水産業の中の島民クローズアップ・インタビュー(テーマ:育む(はぐくむ)”vol.5

 島民クローズアップ・インタビュー(テーマ:育む(はぐくむ)”vol.5

2008年11月21日
島内で頑張っている人を紹介する「島民クローズアップ・インタビュー」をお届けします。
 毎月、佐渡地域振興局の各所属や事務所が「育む(はぐくむ)」というテーマをもとにふさわしい方を訪ね、インタビューを実施します。
※インタビューの記事は毎月21日に更新します。

第5回目は、両津東部森林組合に勤務し、森林を「育む」仕事をしていらっしゃる親松清さんと本間広志さんを訪問し、森づくりへの想いを語っていただきました。
親松さんは非常に照れ屋で口数は少ないですが、終始笑顔で森づくりへの情熱が感じられました。
 本間さんは写真では緊張した顔ですが、普段は笑顔満開の方で、その人柄からいつも周りを暖かい空気にしてくれます。

左が親松さん、右が本間さん

Q1「森林組合に勤めて何年になりますか?」

(親松さん)私は27年になります。

(本間さん)私は4年になります。

Q2「この仕事に就いたきっかけは何ですか?」

(親松さん)以前は東京で測量関係の仕事をしてましたが、跡継ぎとしてUターンすることになり、その際ちょうど森林組合が働く人を探していると知人が教えてくれて勤め始めました。

親松さん

(本間さん)私は、以前は農機具や林業機械を販売する仕事をしてました。そういった仕事の付き合いで親松さんに出会い、この仕事を紹介されたことがきっかけです。
 自然の中で働くことに非常に魅力を感じました。

本間さん

Q3「森林組合ではどんな仕事をしているのですか?」

(親松さん)森林組合は、地元の山林所有者が組合員となって、自ら出資して設立された協同組合で、木材生産や森林が持っている公益的機能、例えばきれいな水を安定して供給する、いわゆる水源涵養機能などの機能向上など、営利を目的としない組織です。
 私の勤める組合の組合員は約1,200人います。
 その組合員のため、そして公共のために森林の整備などをしています。

Q4「もっと詳しく教えてください。」

(親松さん)主にはいくつかありますが、
 1つは、組合員への森林に関する指導。
 2つめは組合員の委託を受けてする森林整備。
 3つめは組合員が必要とする林業機械、苗木などの販売。
 4つめは生産した木材の販売。
 その他公共事業もやりますし、まだまだいろんな仕事があります。

Q5「そのような仕事の中で現在、どのような仕事を担当されていますか?」

(親松さん)公共事業で行っている森林整備や、一般の山林所有者さんの森林整備、トキの営巣木保全の仕事などの他、森林組合が行っている、仕事全般に関わっています。
 森林整備では成育の悪い木は切るのですが、そんな木を見ると闘志が沸いてきます。

(本間さん)事務や作業の手伝い、林業機械の販売などを担当しています。
 事務は主に、山林所有者さんの森林整備を行った際に補助金が受けられるんですが、その森林整備の契約から申請の手続きなどを行ってます。
 他には、以前の仕事から機械に携わっているので、チェーンソーの安全な使い方などの講習も何度かやってます。

Q6「森林組合はいろいろな仕事をするのですね。特殊な知識や技術が必要ですが、どのような資格が必要ですか?」

(親松さん)チェーンソーや草などを刈る「刈り払い機」の修了証はもちろんですけど、グリーンエキスパートという資格を持っています。
 この資格は、10種類以上の林内作業に必要な、様々な林業機械の運転などの免許が必要です。
 山での作業は、現場状況や作業内容に応じて色々な機械を使うので、そういった機械の操作方法の技術が必要なんです。
 また、以前の仕事の関係で「測量士」という資格も持っています。
 森林整備に必要な作業路を開設するのにその技術が役に立っています。

(本間さん)私もグリーンエキスパートを持っています。
 技術はまだまだ親松さんには及びませんけど・・・。
 早く親松さんに追いつきたいです。

本間さん

Q7「本間さんに伺います。親松さんの得意な技術を紹介してください。」

(本間さん)親松さんは木を切り倒す「伐木作業」や現場での段取りが非常に上手なので、参考にしています。
 また、親松さんは顔が広くて、両津で山を持っている人は殆ど親松さんを知っているし、信頼されているのでスムーズに仕事が行えます。

作業中の親松さん

Q8「親松さんに伺います。本間さんの得意な技術を紹介してください。」

(親松さん)彼は機械関係に詳しく、機械のメンテナンスも得意で、チェーンソーなどの修理も彼に任せています。

Q9「山仕事の魅力は何でしょう?」

(親松さん)なんと言ってもやはり、良い汗がかけるということ。仕事が終わってからの酒もその分うまくなります。
 あとは、体も動かしますので心身ともに健康になれます。健康診断も何も問題ありませんでした。

(本間さん)私も自然の中で働けるということが最大の魅力です。毎日山の中で仕事をしているわけではないので、事務所で内業していると、外で働きたいと思ってしまいます。
 その分、山で働いていると充実感が沸いてきます。

本間さん

Q10「これから、佐渡の森をどのように育ててみたいと思いますか?」

(親松さん)私は佐渡の森を「憩いの森」にしたいと考えています。誰もが気軽に入っていける、手入れの行き届いた森。そしてすがすがしい気持ちで、ゆったりした時間を過ごせる。そんな森を目指して森づくりをしたいです。

(本間さん)私は佐渡の森を「明るい森」へと育てて見たいと思ってます。
 手入れが遅れている森は薄暗く、空気もよどんでいるような気がしますが、手入れの入った森は明るく、中にいると楽しい気持ちになります。
 そんな森づくりをしたいです。

☆インタビュアーから☆
 インタビューを通じてまず二人の人柄に癒されました。いつも笑顔がたえませんでした。二人が関わった森はきっと訪れた人を元気にさせてくれるでしょう。
また、地球温暖化が叫ばれる現在、森林は温暖化の一因である二酸化炭素を吸収する働きがあることから、間伐等の森林整備がどんどん進められています。
 しかし,間伐が進む一方、所有者の不在、木材価格の低迷等から森林整備が進まない森林も増えてきています。
 山林を所有している方は、天気の良い週末にでも家族で自分の山を見に行ってください。そして境界が分からなかったり、手入れが必要と感じたけど、自分では出来ないという方は、島内に4つある森林組合に是非相談してください。
 



佐渡地域振興局農林水産振興部 皆川