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佐渡のお魚情報通信(ツマグロカジカ)
今回のお魚 ツマグロカジカ(シシンボ)
両津市場に水揚げされたツマグロカジカ
ツマグロカジカは本州北部から北海道の沿岸に分布する寒帯性の魚です。水深50-150mの砂れき底に生息しており、全長40cm程度まで成長します。産卵期は1~3月で、その時期のメスはたくさんの卵を持っています。
佐渡ではシシンボと呼ばれています。時折刺し網にかかる程度で、漁獲量はそれほど多くないようです。
ツマグロカジカの料理例 みそ汁
カジカの仲間は良い出汁が出るので、今回はみそ汁にしてみました。また、卵はしょう油で煮てみました。
みそ汁の具はツマグロカジカ、ネギ、ニンジンおよびシイタケです。まず、野菜類を全て一口サイズに切ります。次にツマグロカジカの頭を落とし、内臓と卵を取り出します。卵はしょう油煮にするので別の皿に取っておきます。頭はよい出汁が取れるので、鍋に入れて全体が浸かるくらいに水を張り、火にかけて沸騰したらアクを取り、アクが出てこなくなったら頭を取り出します。そして野菜類と身を出汁に入れ、再度火にかけます。全体に火が通ったらみそを加え、もう一煮立ちさせればできあがりです。出汁がよく効いてとてもおいしいので、寒い時期は特におすすめです。ツマグロカジカの身は固めであまり煮崩れしません。
ツマグロカジカの料理例 卵のしょう油煮
卵はしょう油、料理酒およびみりんを等分した煮汁で煮てみました。まず、煮汁を卵全体が隠れる程度に加えて火にかけます。沸騰したら火を弱めて全体に火が通るまで煮ます。煮上がったら、いったん冷まして食べた方が味がよく浸みておいしいです。こちらはご飯の進むおかずですので、みそ汁とあわせてぜひお試し下さい。