新潟県ホーム の中の観光・イベントの中の【佐渡】感動をありがとう!アスリートたちの超人的な健闘ぶりが佐渡を熱く包み込みました。(「佐渡国際トライアスロン大会」開催報告)

 【佐渡】感動をありがとう!アスリートたちの超人的な健闘ぶりが佐渡を熱く包み込みました。(「佐渡国際トライアスロン大会」開催報告)

2009年09月09日

まさにトライアスロン日和。恵まれた天候の中、長い一日がスタート!

続々と集まってくる選手たち。胸の高鳴りがこちらにも伝わってくるようです。

 9月6日(日曜日)。この日は鉄人アスリートたちにとって、待ちに待った日であるとともに、佐渡にとって一年の中で最も長いドラマティックな一日です。
 「佐渡国際トライアスロン大会」が開催されるこの日は、朝から気持ちの良い晴れの天気。朝日が昇り切る前は、少し肌寒くも感じられましたが、天気予報も一日を通して「晴れ」で、文句なしの大会日和と言ってよいでしょう。

 これまで20回という実績を重ねてきた「佐渡国際トライアスロン大会」。21回目の今年の大会には約1700名を超える選手が参加しました。
 当日は、「第13回 日本ロングディスタンス トライアスロン選手権 佐渡大会」も同時開催されたほか、前日には「第8回 佐渡ジュニアトライアスロン大会」も開催されました。

続々と集まってくる選手たち。胸の高鳴りがこちらにも伝わってくるようです。

鉄人アスリートが続々と集結!

 この大会に出場するため、日々鍛錬を重ね、緊張と興奮を持って全国各地から佐渡に集まってくる選手たちからは、一様に独特のたくましさと朗らかさを感じます。

 この大会のコースは3種類あります。一番長い佐渡国際Aタイプは、スイム(遠泳)3.8km、バイク(自転車)190km、ラン(マラソン)42.2kmという過酷を極めるコースです。
 佐渡国際Bタイプは、スイム2km、バイク105km、ラン20km。RタイプはBタイプのコースを種目ごとに別々の人が競技を行い、リレーでつなぎます。

選手受付の様子。腕に番号を書き込んでもらっています。

選手受付の様子。腕に番号を書き込んでもらっています。

身体と心を調整し、いよいよスタートのときを迎えます。

朝焼けの中、スターティングセレモニーが始まります。

 午前5時。まだ夜も明けきらないうちから、自らの身体、そして心とそれぞれの方法で向き合い、来るべき闘いに備えている選手たちの姿がありました。
 念入りにストレッチする人、海に入って身体を慣らす人、応援に駆けつけてくれた人たちの励ましに笑顔で応える人など様々ですが、その様子はどこか厳かで、過酷な競技に備える儀式のようにすら感じられました。

 午前5時50分。いよいよスタートが近づき、スターティングセレモニーが行われたあとは、いよいよ佐渡国際Aタイプのスタートを迎えます。

朝焼けの中、スターティングセレモニーが始まります。

 午前6時。大会長である佐渡市の髙野市長の号砲を合図に、一斉に朝焼けの海に飛び込んでいく選手たち。
 一歩一歩を踏みしめるように海の中に入っていき、Aタイプの目印となる赤いスイムキャップが遠く彼方になったころ、勢いよく水しぶきを上げて、泳ぎに入っていきました。

いよいよ「佐渡国際Aタイプ」のスタートです。

いよいよ「佐渡国際Aタイプ」のスタートです。

国際Bタイプ、Rタイプの選手たちも続きます。

スタートから1時間弱でスイム競技を終えたAタイプの選手

 そして、その一時間後、今度は、BタイプとRタイプの選手たちのスタートです。
 まもなくスタートというころ、すでにAタイプのトップ集団選手の姿が肉眼で確認できるようになり、Bタイプのスタートを待たずにスイムのゴールを切った選手が力強くバイク競技へと移りました。

 午前7時。副実行委員長である新潟県佐渡地域振興局の早福局長の号砲を合図に、B、Rタイプの選手たちも勢いよく海の中に飛び込んでいきました。

スタートから1時間弱でスイム競技を終えたAタイプの選手

 7時40分ころになると、すべてのタイプの選手たちが続々と海から上がってきます。
 スイムのゴールゲート近くでは、たくさんの人たちが身を乗り出して選手たちの帰りを今か今かと待ちます。待っていた選手の姿を確認すると、カメラを持ってラインギリギリまで駆け寄り、懸命に激励する様子に胸を打たれました。

続々と海から上がってくる選手たち

続々と海から上がってくる選手たち

沿道で見守る応援やボランティアの人たち。温かいサポートが選手を包み込みます。

佐渡の美しい景色にも後押しされ、懸命にペダルをこぎます。

 海から上がると、急いでウェットスーツを外し、泳いだ疲労感に打ち勝ちながら、バイク競技へと気持ちを切り替えます。
 Aタイプは、ほぼ佐渡一周のコース。BタイプとRタイプは小佐渡一周です。
 選手たちは、佐渡ならでは雄大な自然の中、起伏に富んだ地形に苦戦しながらもしっかりと目の前を見据え、懸命にペダルを踏みしめていました。

 地域の人たちも朝早くから沿道に並び、選手が通るたびに拍手をしたり、懸命に声をかけたりしており、まさに島を上げての大会という盛り上がりに、温かい雰囲気があふれます。

佐渡の美しい景色にも後押しされ、懸命にペダルをこぎます。

 中には佐渡の民謡を流したり、太鼓を叩いたりしながら賑やかに応援する人たちの姿も。
 選手たちもそうした応援に自然と「ありがとう。頑張ります。」などと応えます。選手、応援の人たちそれぞれがとても嬉しそうな表情をしていたのが印象的でした。

 各エイドステーションでは、選手たちから快適に競技をしてもらおうと、たくさんのボランティアの人たちが一生懸命サポートします。
 選手が通るたびに、水や食べ物を受け取りやすいように差し出したり、選手が走りながらごみのケースに入れたスポンジや飲み物のボトルを整理したりと細やかに対応していました。

たくさんの応援団が沿道から懸命に声をかけます。

たくさんの応援団が沿道から懸命に声をかけます。

昨年12月に開通した「内海府トンネル」。初めてトライアスロンの選手が通りました。

昨年12月に開通した「内海府トンネル」。初めてトライアスロンの選手が通りました。

「水!」大きな声で叫びながら、選手が受け取りやすいように差し出します。

「水!」大きな声で叫びながら、選手が受け取りやすいように差し出します。


ゴールに向かって一歩ずつ。自分自身と真剣に向き合います。

沿道に飾られた花も選手を応援します。

 バイク競技が終わると、いよいよ最後のラン競技です。
 スイムとバイクですでに身体は疲弊しきっているはずなのに、選手たちは最後の力を振り絞って、一歩一歩を踏み出し、太陽が照りつけるコース上に繰り出していきました。

 声をかけても応える余裕がないほどに、自分の力の限界ギリギリのところで走る選手たちは、まるで自分自身の心と身体と対話し、飾り立てない「素」のシンプルな自分と向き合っているような神妙ささえ醸し出していました。

沿道に飾られた花も選手を応援します。

そして迎えたゴールの瞬間!試練に打ち克った選手の表情がすべてを物語ります。

 そして、いよいよゴールです。
 毎年心が温かくなるのが、応援してくれた人たちとともにゴールゲートをくぐる「同伴ゴール」です。家族全員で手をつないだり、リレータイプのチームメイトと肩を組んだり。
 弾けるばかりの笑顔で、歓声を響かせながらゴールに突き進む様子は、見守る人すべてを明るく包み込む力強いパワーにあふれていました。

 ゴールした選手たちは息を切らしながらも、汗と涙の入り交じった顔に何とも言えない感慨深い表情を浮かべ、無我夢中で駆け抜けた佐渡の大自然と自分自身のレースを振り返っていました。

手をつなぎ、ゴールゲートを賑やかにくぐります。

手をつなぎ、ゴールゲートを賑やかにくぐります。


語り尽くせない「佐渡国際トライアスロン」の魅力。

無事ゴールし、メダルをかけてもらう選手。

 挑戦する人に、想像を絶するまでの過酷さを強いる「トライアスロン」という競技。

 なぜ、このようなハードな競技がこれほどたくさんの人たちを魅了して止まないのでしょうか。

 それはきっと、海水をかき、風を切り、大地を踏みしめながら、その土地の自然と一体となって楽しめるという要素が一つ。
 そして、自分自身が持てる最大限の力を発揮するため、自分を深く知る過程で謙虚になれたり、上を目指す向上心が生まれたりすることで、人間的に強く成長できること。

無事ゴールし、メダルをかけてもらう選手。

 さらには、大会に出場したたくさんの人と感動を共有でき、努力する姿が多くの人の心を揺さぶるというドラマを感じられることなどが理由となっているのではないでしょうか。

 選手のみならず、その場にいる人すべてに実感を伴った感動の物語を見せてくれる「佐渡国際トライアスロン大会」。その魅力はきっと語り尽くせないほどにたくさんあるものと確信しています。

感動のゴールの瞬間!

感動のゴールの瞬間!

また来年。新たなドラマが生まれることを心から楽しみにしています。

制限時間の21時30分。電気が消され、花火が上がりました。

 この日、このとき、この佐渡の地で、主役である選手の皆さんの超人的なまでのひたむきな努力はもちろん、懸命に支えたボランティアの人たち、応援の人たち、大会関係者など本当にたくさんの人たちの力が合わさって、この大会がここまでの輝きを放てたのではないかと強く感じます。

制限時間の21時30分。電気が消され、花火が上がりました。

 大会は生もの。二度と同じ大会はありません。来年はまたどんなドラマが待っているでしょうか。

 参加した選手の皆さん、本当に本当にお疲れ様でした。
 ぜひ、また来年も海を渡ってこの美しい「佐渡」へお越しください。心よりお待ちしています。

9月7日(月)の表彰式の様子。皆さん、はつらつとした笑顔です。

9月7日(月)の表彰式の様子。皆さん、はつらつとした笑顔です。