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新潟県で発生した大規模な地すべり

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0056058 更新日:2019年3月29日更新

柵口地すべり

柵口地すべりの画像
柵口地すべり

位置:新潟県糸魚川市(旧:西頸城郡能生町)柵口
 (138゜04’E、37゜02’N)

規模:長さ2km、幅1km、平均深さ約30m、面積約130ha、推定移動土塊量3,000万立法メートル

地すべり歴:本地域の地すべり歴は、約400年前までさかのぼることができ、以来数十年~百数十年に一度の割合でかなり大規模な地すべりが発生したという記録が残されている。また、1947年5月には、上記の規模の地すべりブロックが活動し、非常に大きな被害をもたらした。

1947年の地すべり災害による被害:倒壊家屋(住家)53戸、同(非住家)40戸、被害総面積約200ha(うち、耕地28.3ha、山林原野約100ha)、橋梁流失3橋、道路埋没650m、被災人員約500名

地質:地すべり地の基盤は能生谷層の泥岩、砂岩の互層が主体であり、冠頭部付近には石英閃緑ひん岩からなる直径数kmの巨大な貫入岩体が分布する。両者の境界部付近には幅約2mの断層破砕帯が認められる。能生谷層は北ないし北西走向で、東に10~30゜傾斜している。斜面に対してはいわゆる流れ盤構造である。能生谷層中には層埋面とほぼ平行な破砕帯が何枚も挟まれている。地すべり崩土は、泥岩、砂岩を母岩とする粘性土および角礫、そしてひん岩起源の礫質土に大別される。後者は前者を覆うように分布し、両者が混在する部分は末端部など一部に限られる。

発生機構、形態:層埋面とほぼ平行な破砕帯は、粘性土と泥岩の角礫からなり、せん断強度は母岩と比べてかなり低下している。地すべり面の多くの部分が、この破砕帯中に形成されているらしい。
 直接の発生原因は貫入岩体から地すべり地に供給される多量の融雪水と考えられる。また、地すべりの約1ヶ月前に発生した、本地区付近を震源とした震度Vの地震との関連性も指摘されている。

対策工法:これまでの冠頭部の水路工と、側部の堰堤工などの対策がなされてきた。今後は地下水排除工を中心とした防止工事を施行する予定である。また、現在設置してある孔内傾斜計その他の観測計器には、著しい変動は認められていない。

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