このページの先頭です メニューをとばして、このページの本文へ
新潟県ホーム の中の農林水産業の中の2 コシヒカリBLの開発状況と特性
本文はここから

2 コシヒカリBLの開発状況と特性

2014年04月01日

(1)コシヒカリBL品種の育成方法


○ 従来コシヒカリを母に、いもち病抵抗性品種を父として1度交配し、その子供に従来コシヒカリを繰り返し(5回~6回)交配して育成しました。 生育、外観、品質、食味などは従来コシヒカリと同等です。
コシヒカリ新潟BL1号の育成方法
コシヒカリ新潟BL1号の育成方法(連続戻し交配)
○ BL1号~6号及びBL9号~12号は品種登録済み。BL13号は現在品種登録出願中。

○ BL9号、10号は、これまで開発したBL8号を母に、BL1号、BL2号を父としてそれぞれ交配し、開発しました。同様に、BL11号とBL12号は、BL7号を母に、BL2号、BL5号を父として交配し、開発しました。
コシヒカリ新潟BL10号の育成方法
コシヒカリ新潟BL10号の育成方法

(2)コシヒカリBLの品種構成計画

○ コシヒカリBLは、計9品種のうち4品種を混合して栽培されています。
 これは、異なるいもち病抵抗性を持つ複数のBL品種を混合して栽培することにより、BLを侵す新たないもち病菌レースの出現を抑制し、発病抑制効果を安定して維持するための仕組み(マルチライン)です。
○ ただし、同じ品種構成を長く続けると、その品種に感染する新たないもち病菌レース(菌の系統)が現れやすくなるため、2~3年程度で品種を入れ替える必要があります。このため、県内のいもち病菌レースの分布状況を調査しながら、計画的に品種構成を変えていくこととしています。
○ 平成25年産のコシヒカリBLは、BL1号、BL2号、BL4号、BL11号の計4品種を混合して栽培されています。
○ 平成26年産、27年産のコシヒカリBLは、BL1号、BL2号、BL3号、BL11号の計4品種を混合して栽培されます。
≪平成25年度 コシヒカリBL普及実証ほ(品種構成の切替に係る普及実証)等の成績≫

○ 平成25年度に現地14箇所に設置したコシヒカリBL普及実証ほの成績では、平成26、27年の構成のコシヒカリBL(現行BL)の稈長、倒伏程度、玄米重、整粒歩合及び玄米タンパク質含有率は平成25年産コシヒカリBL(前期BL)と同程度でした。
○ 一般財団法人日本穀物検定協会による食味官能試験では、前期BLを基準(0.0)とした現行BLの食味の総合評価は0.1であり、同程度でした。
(報告書番号:25穀検本第1250号)

(3)コシヒカリ新潟BL1号から6号及び9号から11号の概要

① 特記すべき特徴
〔長所〕いもち病真性抵抗性以外の品種特性は従来の「コシヒカリ」と同じである
〔短所〕長稈で倒伏しやすい

② コシヒカリ新潟BL1~6号、コシヒカリ新潟BL9~11号の特性

特性一覧(PDF形式  172 キロバイト)

(4)コシヒカリBLのいもち病防除農薬削減について

① コシヒカリBL導入による農薬使用量の削減
 コシヒカリBL導入により、農薬使用回数(成分回数)は、慣行防除に比べ、約25%削減可能です。

【コシヒカリBL導入による農薬使用回数削減の試算例】

 

            防除時期     削減可能な農薬例(成分数) 成分回数
  出穂前~出穂期直前     ブラシン   (殺菌剤2) 2
  穂ぞろい期まで     カスラブサイド(殺菌剤2) 2
  県慣行防除における農薬使用回数(成分回数):18回
  農薬使用回数(成分回数)削減率 = (2+2)/18×100 ≒ 25%
※ いもち病多発生地域を除く、平場の試算例
② コシヒカリBLの混植によるいもち病発病抑制効果
 コシヒカリBLは、従来のコシヒカリに比べ、いもち病の発病度が低くなっています。
 平成10年度、平成12年度ともに、抵抗性品種の混合率が高いほど、葉いもち・穂いもちの発病度が低くなっています。
   (現行のコシヒカリBL種子の抵抗性系統混合率は、70%)
BL混植による発病抑制効果
BL混植による発病抑制効果
③ コシヒカリBL実証ほの葉いもち、穂いもちの発病状況
   (平成15年度、15箇所)
 冷害年であった平成15年度において、コシヒカリBLは葉いもち、穂いもち共に発病株率、発病度は従来コシヒカリと比較して低くなりました。
 県下15箇所の実証の結果、コシヒカリBLのいもち病に対する抑制効果が十分に発揮されました。
BL実証ほでのいもち病の発生状況
BL実証ほでのいもち病の発生状況
④ 葉いもち、穂いもちの発生状況
 コシヒカリBLを導入した平成17年度は葉いもち、穂いもち共に発生面積率が低くなっています。
葉いもち・穂いもちの発生面積率の推移
葉いもちの・穂いもち発生面積率の推移
参考資料:いもち病の程度別発生面積(PDF形式  37 キロバイト)