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【新潟】平成28年度水辺愛護・保全団体交流会を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0054730 更新日:2017年3月23日更新

水辺愛護・保全団体交流会について

 新潟地域の水辺空間では、多数の水辺愛護・保全団体がイベントなどの愛護活動や除草などの環境保全活動に取り組んでいます。
 県では、地域の水辺の魅力向上を図るため、これら団体の交流会を開催し、その活動の活性化に向けた支援を継続的に行っています。
 今年度は、「後継者づくり」と「活動資金の確保」を主なテーマとして県外から講師を招き、以下のとおり開催しました。

  • 開催日時:平成29年1月29日(日曜日)午後1時30分~午後5時
  • 会場:新潟地域振興局3階会議室
  • 参加者数:11団体21人
  • 次第:
    1. 開会あいさつ
    2. 活動紹介
       『越後平野と通船・栗ノ木川の生い立ち及び当会の活動紹介』
       発表者:通船川・栗ノ木川下流沿川まちづくりの会 副会長 山岸俊男 氏
    3. 講演
       『水辺大作戦』
       講師:上田水辺プラザ整備連絡協議会 会長 石井孝二 氏
    4. 意見交換
    5. 閉会

活動紹介

 「通船川・栗ノ木川下流沿川まちづくりの会」の山岸副会長から『越後平野と通船・栗ノ木川の生い立ち及び当会の活動紹介』と題して発表していただきました。

通船川・栗ノ木川下流沿川まちづくりの会 山岸副会長の画像
通船川・栗ノ木川下流沿川まちづくりの会 山岸副会長

発表概要

  • 以前は海であった越後平野は、河川が運ぶ土砂により次第に陸地化していったが、内陸部は砂丘の発達により水はけが悪く湿地が広がっていた。
  • 活動の場である通船川・栗ノ木川はこのような低地を流れる川であり、新潟地震により堤防決壊など大きな被害を受けた。
  • 復旧工事により山の下閘門排水機場が完成し、通船川は低水路方式となり水位調整される安全な川になった。
  • 通船川・栗ノ木川での活動は、地元からの護岸改修要望から始まり、平成10年6月に住民・企業・行政で構成する「つうくり市民会議」が設立された。平成13年3月には、河川整備に関わる『川づくり案』を提言した。
  • 河川整備が一定程度進んだ平成20年以降は、小学生の川に関する活動発表の場とする形態に変えていった。
  • 昨年度からは「まちづくりの会」に組織変更し、県立大学などの地域内の学校や地域住民と今まで以上に関わりを強くした形で活動を続けている。

講演

 「上田水辺プラザ整備連絡協議会」(長野県上田市)の石井会長から『水辺大作戦』と題して講演していただきました。

上田水辺プラザ整備連絡協議会 石井会長の画像
上田水辺プラザ整備連絡協議会 石井会長

講演概要

  • 「持続可能な豊かな地域の創造」を理念として、平成6年から活動している。
  • 現在は、上田道と川の駅「おとぎの里」を拠点とし、次の様々な活動を行っている。
    1. 環境学習・体験学習の開催
    2. 地域間・世代間交流を促進するための活動
    3. 上田水辺プラザの維持管理、関連施設の受託作業 など
  • 特に維持管理については、エリアマネジメント(自分たちの地域を自分たちで運営管理する)の推進と、住民活動による「ふるさとづくり」を目指している。
  • 活動に当たっては、(1)目的の相互理解、(2)安全への配慮、(3)楽しさや愛着心の醸成、(4)関係者との連携などに留意している。
  • また、河川環境保全活動を続けていくには、イベントや受託作業などお金を生む活動を同時に展開しないと経費が出ない。公益事業と収益事業は同時展開する必要がある。参加者の中からパイオニアが出てほしい。
  • 参加者の意欲を保つため、地域通貨を謝礼として活用している。地域通貨を使うことで、自分たちの利益にもなる。

講師から参加者(団体)への提案

  • 提案1 10年間の長期構想を立ててみませんか?
    10年後に求める自分たちの活動と活動場所の姿をデザインし共有する長期構想を策定してはどうか。
  • 提案2 「川の日」活動をしませんか?
    川に親しむ活動を通じて、流域住民・自治体の良好な河川環境づくりへの取組を支援していってはどうか。

意見交換

 活動発表及び講演の後、参加者全員で意見交換を行いました。

主な意見

(協議会)

  • 河川ごとに行政も含めた協議会を作って、課題を話し合いたい。
  • 新潟管内の河川は、それぞれの環境や各団体の活動分野が異なることから、協議会はなじまないのではないか。
  • 川づくりには、ワークショップの手法が有効。
  • この他、「交流会のあり方」について意見交換を行いました。

(人づくり)
 熱意が伝わらないと人は集まらない。
(資金確保)
 団体には財源の問題がある。補助金は数年で打ち切りとなるので、その都度ほかの補助金を探している。

講師からのアドバイス

  • 協議会の立ち上げは、団体の方(民間)から声を出してほしい。
  • 自分たちの活動を続けるために収益事業を行ってきた。ボランティアでは継続は難しい。
  • このような交流会があることはとてもよいことなので、継続してほしい。

交流会を終えて

 今年度の交流会は、(1)越後平野の生い立ちと管内団体の活動発表、(2)県外先進団体の活動事例の講演を行いました。幅広く、かつ、奥の深い話を聴くことができ、参加者のみなさんからは、「興味深く聴けた」などの意見があり概ね好評でした。
 課題である「人づくり」と「活動資金の確保」についても、講師からヒントになるアドバイスがたくさんあり、参加者にとって解決の参考になったと思います。
 来年度は、今回参加者から提案のあった「交流会のあり方」について関係者で話し合い、今後の進め方を決めていきたいと考えています。
 新潟地域の水辺愛護・保全団体は、水辺の魅力向上に必要な団体であることから、各団体が活動を継続していけるよう県として支援して参りますので、今後ともご理解とご協力をお願いします。

交流会を終えての画像1交流会を終えての画像2

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