ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 新潟地域振興局 地域整備部 > 【新潟】施設見学会を開催しました(葛塚東小学校5年生)

本文

【新潟】施設見学会を開催しました(葛塚東小学校5年生)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0054704 更新日:2015年12月10日更新

 新潟地域振興局地域整備部では、未来を担う小学生のみなさんに社会資本整備に対する理解を深めてもらうため、県が管理する土木施設の見学会を開催しています。
 平成27年11月17日(火曜日)に開催した第2回目は、葛塚東小学校5年生(118名)のみなさんが、福島潟放水路及び福島潟の治水対策を見学しました。
 そのときの様子を以下に紹介します。

福島潟放水路及び管理所

1 福島潟放水路

 福島潟放水路は、福島潟の水位が高くなったときに、洪水を新潟東港から日本海に放流するために開削した人工河川で、平成15年に完成・通水しました。
 放水路には2つの堰と1つの水門が設けられており、これらの操作により放水路内の水位調節を行い、速やかに洪水を放流し、周辺地域を水害から守っています。

2 福島潟放水路管理所

 管理所は、福島潟周辺の海抜ゼロメートル地帯が水害に遭わないないよう、放水路に設けられた堰、水門などを集中的に監視・制御する施設です。

福島潟放水路管理所の画像
福島潟放水路管理所

福島潟放水路管理所での見学

1 管理所での説明

 管理所職員が、(1)福島潟周辺の地形、(2)放水路建設までの経緯、(3)洪水時の水位調節の仕組みなどをスライドを使って説明しました。
 放水路は昭和41年、42年の羽越水害を契機として計画され、35年をかけて完成しました。
 豊栄潮止堰、椋(むくろじ)堰及び浦ノ入水門などの施設があり、福島潟の洪水を日本海に安全に放流します。
 小学生のみなさんは、地域を水害から守っている放水路の仕組みを興味深く聴いていました。

主なQ&A

Q 堰や水門が壊れているときに洪水が起きたらどうするのですか。
A 壊れないように常に点検しています。

Q 洪水時に管理所の職員が来られないときはどうするのですか。
A 新潟地域整備部から応援が来ます。

管理所での説明の画像
管理所での説明

水位調節の仕組みを学習の画像
水位調節の仕組みを学習

2 ゴム引布の模型

 2つの堰はゴム引布(ひきぬの)を袋状に取り付けてあり、豊栄潮止堰は水、椋堰は空気で膨らませています。洪水時には水や空気が抜け、堰が倒れ水が流れる仕組みです。
 小学生のみなさんは、ゴム引布の模型に触って厚さや感触を確かめていました。

ゴム引布模型の前で説明の画像
ゴム引布模型の前で説明

ゴム引布模型に触る小学生のみなさんの画像
ゴム引布模型に触る小学生のみなさん

3 豊栄潮止堰

 管理所の敷地に隣接して豊栄潮止堰(左下写真)があります。豊栄潮止堰は海水が遡上することを防止し、洪水時には堰を下げて放水路から洪水を放流します。
 見学時には、放水路よりも海面が約0.5メートル低くなっていました。(左下写真:堰の右側が海面)

豊栄潮止堰の画像
豊栄潮止堰

豊栄潮止堰の説明の画像
豊栄潮止堰の説明

4 機械棟

 次に機械棟を見学しました。ここには潮止堰内部に水を送るポンプが設置されています。
 小学生のみなさんは、初めての施設に驚きの声を上げながら見入っていました。

機械棟内部の画像
機械棟内部

5 椋堰

 バスで上流にある椋堰(左下写真)へ移動しました。
 椋堰は放水路の水が福島潟へ逆流することを防ぎ、放水路の水位を維持しています。福島潟の水位が上がると堰を倒して洪水を放水路へ流します。
 ここでは、通常、福島潟側の水位が放水路の水位と比べて約1メートル低くなっています。
 小学生のみなさんは、水位の違いに驚いていました。

椋堰(写真右側が福島潟方面)の画像
椋堰(写真右側が福島潟方面)

椋堰の説明の画像
椋堰の説明

福島潟での見学

1 ビュー福島潟屋上から放水路を説明

 放水路は上流の雁かけ橋が起点になり、新潟東港へとつながっています。
 起点の脇に建つビュー福島潟の屋上から、見学してきた管理所方向を振り返りました。

ビュー福島潟屋上から放水路を説明の画像
ビュー福島潟屋上から放水路を説明

2 福島潟

 福島潟周辺は海抜ゼロメートル地帯であるため、雨が降ると雨水が流れ込み水害を引き起こす危険があります。そのため、県が周囲堤整備などの治水対策を進めています。
 今回はビュー福島潟の屋上から、当部の担当者が福島潟の役割や治水対策を説明しました。
 小学生のみなさんからは、周囲堤の延長や福島潟の水深などの質問がありました。

福島潟全景の画像
福島潟全景

福島潟の治水対策の説明(午前)の画像
福島潟の治水対策の説明(午前)

福島潟の治水対策の説明(午後)の画像
福島潟の治水対策の説明(午後)

その他の施設

浦ノ入水門

 今回見学しなかった施設に「浦ノ入水門」があります。この水門は、放水路と新発田川が平面交差している地点(「川の十字路」と呼んでいます。)の新発田川下流部に設置されています。放水路の水位調節が主な役割で、洪水時は水門を閉め、放水路の水が新発田川へ流れ込むことを防いでいます。

浦ノ入水門の画像
浦ノ入水門

見学会を終えて

 今年度第2回目は、葛塚東小学校5年生のみなさんに福島潟放水路及び福島潟の治水対策について見学していただきました。
 福島潟周辺は、海抜ゼロメートル地帯であることに加え、海岸砂丘が日本海との間に伸びており、水はけの悪い地形になっています。福島潟に流れ込む水を海に放流するためにつくった川が「福島潟放水路」であり、洪水を一時的に溜める場所が「福島潟」です。県では、これらの整備を進める治水事業を計画的に行っています。
 葛塚東小学校は、福島潟の最も近くにある小学校です。今回の見学会を通して、参加していただいたみなさんの地域が、これらの土木施設やそこで働く人々により水害から守られていることを理解していただきました。
 来年度以降もこのような見学会を予定しています。開催が決まり次第、お知らせしますので、参加を希望する小学校はお申し込みください。

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ