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【新潟】平成26年度水辺愛護・保全団体交流会を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0054680 更新日:2014年12月2日更新

開催概要

 平成26年11月15日(土曜日)に水辺愛護・保全団体交流会を開催しました。
 午前はハードオフエコスタジアム新潟の会議室で講演、活動発表及び意見交換を行い、午後は発表団体の活動現場を視察しました。

午前 意見交換会

  1. 講演 水の駅「ビュー福島潟」 佐藤事務局長
  2. 活動発表 (1)越後新川まちおこしの会 (2)中野小屋地区西川を守る会
  3. 意見交換

午後 現地視察

  1. 新川・西川立体交差 越後新川まちおこしの会
  2. 佐潟水鳥・湿地センター
  3. 西川緑地公園 中野小屋地区西川を守る会

講演:『潟のほとりから』 水の駅「ビュー福島潟」 佐藤事務局長

水の駅「ビュー福島潟」佐藤事務局長による講演の画像
水の駅「ビュー福島潟」佐藤事務局長による講演

 佐藤さんは、以前、佐潟水鳥・湿地センターに勤務し、16年前に佐潟に飛来する白鳥が縁で鳥屋野潟、福島潟、瓢湖に関わる方々と「水鳥湖沼ネットワーク」を立ち上げ、白鳥の飛来数の調査を開始するなど水辺に関わってきました。

要旨

  • 本県への白鳥の飛来数は約15,000羽で全国一。
  • 白鳥は朝と夜を湖沼で過ごし、昼間は田んぼで餌を食べるので、湖沼が点在する新潟平野(ラムサール条約では湿地。)は暮らしやすい場所。
  • 全国一の飛来数を誇る白鳥のためにも、湿地の保全が大切。
  • 湿地保全の継続には、湿地の賢い利用が必要。観光で人を呼び、そのお金で持続的活動につなげる。企業の環境保全資金もその1つ。
  • 湿地の保全には企業、役所、現場が連携して、対等な立場で役割分担しながら進めていくことが必要。

 最後に、潟の多様な恵みを賢く利用して、未来につなげていきたいと締めくくられました。

活動発表

 今年度は、新潟市西区で活動する団体の活動発表を行いました。

(1)越後新川まちおこしの会

越後新川まちおこしの会の活動発表の様子の画像
越後新川まちおこしの会の活動発表の様子

  • 平成19年2月に新川流域のまちおこしや環境保全を目的として設立。水環境の調査、清掃活動、生物調査、川下りイベントなど様々な活動を実施。
  • 清掃活動は年2回、西区役所や内野中学校などの協力を得て実施。水質調査は近隣河川の24箇所で取組。
  • 平成21年には、「全国川の立体交差サミット」を開催し、同時に「新川普請(ふしん)まるごと博物館」を開館。
  • 今年10月には、排水機場の要らなくなったポンプを展示する「五郎左衛門公園」を開園。

 今後も、地元住民が中心になって多彩な活動を続けていくことを期待しています。

(2)中野小屋地区西川を守る会

中野小屋地区西川を守る会の活動発表の様子の画像
中野小屋地区西川を守る会の活動発表の様子

  • 西川の始まりは1500年代まで遡り、当時は信濃西川と呼ばれた。
  • 平成10年に中野小屋地区を流れる西川のゴミ問題の解決を図るため設立。
  • ゴミの現状をスライドで示し、ゴミの多さや引き上げの活動状況を紹介。
  • 会の活動を受け、県による護岸整備や浚渫などが事業化された。

意見交換

主な意見

 水辺愛護や保全活動に大切なのは団体と行政との協働であり、両者が同じ目線で話し合い、問題を解決していく会議であってほしい。
 この交流会の趣旨は、新潟地域の豊かな水辺をより魅力的にするために、水辺で活動する人々の交流を促進し、地域内コミュニケーションの活性化を図ることです。次回は、グループ討議により各団体の活動が活性化するよう工夫したいと考えています。

現地視察

 貸切バスで、活動発表をした団体の活動現場を見学しました。

(1)新川・西川立体交差

 以下の写真は、越後新川まちおこしの会が活動拠点とする新川と西川が立体交差している場所です。

  • 新川を掘った当時は西川に舟運があったため、西川の下に新川を通す底樋(そこひ)を敷設。
  • 昭和30年に現在の水路橋がつくられ、全国的にも珍しい、川が立体交差する場所になりました。
  • 続いて対岸に移動し「新川普請まるごと博物館」を見学。以下の写真に写っているのは、底樋を改良してつくられた暗閘を再現したもの。
    注:ここでいう底樋とは、川の下を横断する暗渠のこと。暗閘はその改良型。

新川・西川立体交差を見学の画像
新川・西川立体交差を見学。

新川普請まるごと博物館を見学の画像
新川普請まるごと博物館を見学。

(2)佐潟水鳥・湿地センター

佐潟水鳥・湿地センターを見学の画像
佐潟水鳥・湿地センターを見学。

 センター職員の野沢さんから佐潟の成り立ち、ラムサール条約、潟の恵み、保全活動、活動する人たちなどの説明を受けました。

  • 白鳥は積雪期になると内陸部から雪の少ない佐潟へ移ってきて、暖かくなるとシベリアへ帰っていく。
  • 佐潟の保全活動の代表例が潟普請。地元住民が復活させ、中学生とともに続けている。

 センターは、佐潟を守る様々な活動を行う人々の交流拠点。今後も、人と人を上手くつないでいく機能を有効に役立ててほしいと思います。

(3)西川緑地公園

西川緑地公園を見学の画像
西川緑地公園を見学。

 中野小屋地区西川を守る会では、西区から委託を受けてこの公園を管理しています。
花壇にチューリップや季節の花を植栽するとともに、草刈りやゴミ拾いなども行い河川環境美化に取組。

 西川のゴミは、ポイ捨てにより一向に減りません。みなさん、ゴミを川に捨てるのは止めましょう。

水辺愛護・保全団体交流会を終えて

 新潟地域で活動する水辺愛護・保全団体のみなさんから多数の参加をいただき、無事今年度の交流会を終えることができました。
 今回は、進行が不慣れで予定していたグループ討議ができず、参加者から残念だとのご意見をいただきました。新潟地域の豊かな水辺をより魅力的にしていくには、水辺で活動する人々の活性化が不可欠です。そのためには、他団体との交流を通じ活動の質的向上や幅の拡がりを図る必要があると考えています。
 この交流会が、水辺愛護・保全団体のみなさんの活動に少しでも役立ち、水辺空間の魅力向上に資するよう努めていきますので、今後ともご理解とご協力をお願いします。

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