新潟県ホーム の中の県庁の組織と仕事の中の新潟地域振興局農林振興部(新潟農業普及指導センター)管内の農業生産概況

 新潟地域振興局農林振興部(新潟農業普及指導センター)管内の農業生産概況

2007年12月20日
 新潟地域は、県都新潟市の都市近郊地帯に位置しており、園芸で専業的な経営が多いものの、大半を占める稲作経営では兼業形態がほとんどを占めています。
 新潟市の人口約80万人のうち、当地域は約66万人(県人口の27.5%)の消費人口を抱え、多様な農業が展開されています。今後、生産者と消費者との連携をより活発に進め、環境への配慮はもとより地産地消の観点から良質な農畜産物の生産・供給と農業景観の提供など共生を図る必要があります。
 担当地域は、新潟市のうち、北区、東区、中央区、江南区、南区、西区(面積 454.21k㎡)の都市近郊地域です。


●新潟地域農業の特徴

(1)信濃川、阿賀野川下流域に広がる多様な農業地域
 ○2つの大河川流域に水稲、野菜、果樹、花き、畜産等多様な農業地域が広がっています。
 ○加えて、日本海に面した砂丘地域では、だいこん、すいか、たばこ等特色ある砂丘地園芸地帯となっています。

(2)稲作と園芸の複合農業経営が展開
 ○稲作主体の新潟県にあって、総農家数に対する複合経営農家数が31.4%を占め、農業産出額で園芸が32.6%を占める複合経営地域です(平成17年・新潟市全域)。
 ○生産調整対応では、園芸作物の作付が多く、大豆等土地利用作物は南区等で団地化されています。

作目別農業産出額の割合・平成17年

作目別農業産出額の割合(平成17年)

(3)園芸経営等で担い手を確保
 ○新規就農者は、園芸複合農業者の後継者を中心に年間約20~30人確保されています。
 ○地域の担い手となる生産組織数は、稲作などで増加しています。
 ○近年農業法人は増加しており(平成18年度末現在 57法人)、新規参入者の研修受け入れや就農(就職)の場となっています。
 ○認定農業者数は、平成18年度末で1,669人が認定されています。

●農業生産の特徴

(1)水田農業
 ○県内でも屈指の園芸地帯を抱える当センター管内でも稲作は農業経営の重要な柱となっています。
 ○作付面積では県内の20.4%を占め(平成18年・新潟市全域)、米どころ新潟の一翼を担っています。
 ○転作では大豆、野菜等が作付され、大豆は省力化が進んでいます。
 ○現在、有機栽培、減農薬減化学肥料栽培、直播栽培など新しい技術に取り組みながら、安全でおいしい米づくりを支援しています。

大豆の低コスト生産

大豆の低コスト生産

(2)園芸
 ○管内の園芸は、砂丘地に野菜や葉たばこ等が産地化されています。また、信濃川や阿賀野川の大河川の流域に果樹や転作野菜、花き産地が形成されています。
 ○市内各所に、集約された施設野菜や施設花き産地があり、ほぼ周年的に県内はもとより全国に園芸品目が出荷されています。
 ○果樹では江南区と南区に光センサー選果機が導入されており、品質の確かななし、ももが出荷されています。
 ○このように管内は、園芸農業が盛んであり管内の園芸産出額は226億円と県全体の44.7%を占めています(平成17年・新潟市全域)。
 ○園芸ブランド品目のうち果樹では日本なし、西洋なし、もも、ぶどう、野菜ではえだまめ、トマト、きゅうり、すいか、花きではチューリップ  切花が県内出荷量トップとなっています。
 ○出荷単位の拡大や継続出荷を目的にした広域産地化が取り組まれつつあり、今後の更なる品質の向上が期待されます。
新潟市の園芸産出額のシェア(平成17年)

新潟市の園芸産出額のシェア(平成17年)

えだまめ袋詰機による出荷の省力化

えだまめ袋詰機による出荷の省力化


(3)畜産
 ○江南区に酪農、南区に養豚(白根ポーク)の産地があり、北区では大規模な肉用牛肥育が行われています。
 ○家畜排せつ物の処理については堆肥にして農地に戻すなど有効利用を図っています。特に南区の旧白根地区では「土づくり協定」を行い、栽培農家と畜産農家が堆肥を有効利用しています。

乳用牛能力向上を目指して開催されるホルスタイン共進会

乳用牛能力向上を目指して開催されるホルスタイン共進会

●環境保全型農業への取り組み状況

 ○消費者の「安全・安心」指向の高まりを受け、県有機農産物等認証制度等の取り組みが増加しています。
 ○南区を中心に堆肥センターの整備や耕畜連携の動きが活発化しています。
 ○環境負荷軽減のため、害虫へのフェロモン剤の使用や米ぬかを利用した水稲除草など環境にやさしい資材の活用取り組みが始まっています。
県認証制度のほ場確認

県認証制度のほ場確認

フェロモン剤の利用による環境に配慮した病害虫防除の実施

フェロモン剤の利用による環境に配慮した病害虫防除の実施


●農業農村の活性化と女性の社会参画

 ○農業就業人口に占める女性の割合は、過半となっています。
 ○農産物直売所への参加や地域イベント等、消費者交流に女性が活躍しています。
 ○農業委員(女性数7人)をはじめとする委員会や審議会に女性が参画しています。

●食生活と都市交流

 ○農業の理解促進をねらいとした、農業者と消費者の組織化や交流が盛んになっています。
 ○「にいがた食の陣」等各種イベントへの農業者の参画により農業からの情報発信、異業種交流の活動が取り組まれています。
 ○ 地域でとれた農産物を加工し、農業者ならではの味が提供されています(みそ、つけもの、ジャム、缶詰、もち、ハム、惣菜、草木染め等)。
消費者交流による餅つき実演

消費者交流による餅つき実演

農消交流会みどりの応援団による大豆トラストのは種作業

農消交流会みどりの応援団による大豆トラストのは種作業