このページの先頭です メニューをとばして、このページの本文へ
新潟県ホーム の中の市町村・地域振興の中の【新潟】ふるさとレポート「知ってますか?伝統工芸品『亀田縞』」 
本文はここから

【新潟】ふるさとレポート「知ってますか?伝統工芸品『亀田縞』」 

2018年03月12日
 新潟地域振興局が所管している地域は、新潟市、五泉市、阿賀町です。
 「にいがたふるさとレポート」では、地域にある隠れた名所、イベントや活躍している人物の紹介など、さまざまな地域情報を紹介しています。
 今回は新潟市江南区の伝統工芸品『亀田縞』を紹介します。

亀田縞の歴史

 1696年に袋津村を中心に木綿縞(のちの亀田縞)の生産を開始したのが亀田縞の始まりとされています。
 現在の亀田地域周辺では、当時、副業として綿花の栽培が行われており、その綿花を紡いで糸にし、染めてから織る技術(先染め技法)を用いた先染織物がいち早く根づき、農業から機業へ移行していきました。
 全盛期には660軒の機屋が集積するほどでしたが、第2次世界大戦勃発による物資統制の影響を受けた減産、戦後になってからは和装から洋装へと移り変わる中で需要も減少し、亀田縞は1952年に完全に消滅してしまいました。

亀田縞の復活

 亀田縞消滅後も、日本の繊維業界は1985年のプラザ合意を契機とした円高により輸出が悪化の一途を辿ったことで衰退していき、亀田地域の機業数も減少を続け、現在も残っている2社のみとなってしまいました。

 「このままでは亀田地域の繊維業が全滅してしまうかもしれない」との危機感から、かつて生産され、亀田地域隆盛の象徴であった亀田縞を復活させるための取組が2004年からスタートしました。

 一度途絶えてしまっているため、復活させるためには当時の生地を分析する必要がありましたが、その生地がなかなか見つからない中、たまたま郷土資料館から資料として保管されていた古布が発見されました。
 その古布を徹底的に分析し、縦糸と横糸の密度や糸の太さ、染色法などを忠実に再現した亀田縞が2005年に復活しました。

亀田縞の特徴

 亀田縞は農作業着がルーツのため、何より丈夫であり、生地の変形もほとんどしません。そのため、一定の規格をキープすることが出来ます。
 そして、洗えば洗うほど風合いがしなやかになります。
 また、特徴的な縞模様が粋な雰囲気を醸し出しています。

 当時は本藍染めであったため、ヒルが嫌がり寄ってこないという特徴がありましたが、現在生産している亀田縞は当時と同じ藍染めだと色落ちがひどいことから、生地の中にインディゴを採用し、色落ちしにくくしています。

現在の亀田縞、未来の亀田縞

 2005年の復活以後は地元メディアの取材も多く受け、亀田縞の認知度も徐々に上がっていきました。

 そんな中、通販千趣会企画「山笑う」に抜擢され、2008年春夏号に掲載されました。
山笑う亀田縞特集ページの画像
 2014年には新潟県内10番目となる特許庁の「地域団体商標登録」を取得し、2016年に「亀田縞ブランド推進協議会」を設立しました。

 現在は販促ツールの充実と商品開発に力を入れています。
 販促ツールとして、サンプル帳や新潟市民芸術文化会館専属の舞踊団「Noism(ノイズム)」をモデルに起用したパンフレットや動画を作成しました。

亀田縞パンフレット

亀田縞サンプル帳

 動画は亀田縞ホームページでご覧になることが出来ます。
 また、商品開発では伝統的な亀田縞はそのまま残し、若者をターゲットとした明るい色調の亀田縞をセカンドラインとして開発しています。
 初めてのデザインコンペも行い、イメージの刷新を図りたいと思っているそうです。


 今後は取扱者を増やすのはもちろんのこと、亀田縞に関わる人を増やし、産業クラスターの形成を目指していきたいとのことでした。

ホームページをご覧の方へ

 今回の記事を作成するにあたり、亀田縞ブランド推進協議会事務局長の立川博史氏からお話を伺いました。

 以下、立川氏からこの記事をご覧になった方へのメッセージです。

 「一品一品手にとってもらって、良さを確かめてほしい。」
 「是非一度、手にとっていただき、皆さんの生活グッズの1つに加えてもらえたら嬉しいです。」
 「粋な縞模様があなたのステータスを一層引き立ててくれると思います。」

亀田縞ブランド推進協議会 立川博史氏

亀田縞を購入するには

 現在、亀田縞を生産している2社では売り場も併設されていますので、直接購入が可能です。
 また、亀田縞の生地を各社のホームページから購入することも出来ます。

【立川織物】

 〒番号 950-0131
  住所 新潟県新潟市江南区袋津3丁目1番52号
  電話 025-381-3067

【中営機業有限会社】

 〒番号 950-0134
  住所 新潟県新潟市江南区曙町1丁目8-18
  電話 025-381-5163

 そのほか、「新潟ふるさと村」や「新潟空港」、「まちの駅 亀田の郷」などにも売り場があります。


★☆★☆ レポーターより ★☆★☆
 皆さんは『亀田縞』を知っていましたか?
 一度途絶えたものを復活させた伝統工芸品は全国的にも少ないようです。
 奇跡的に古布が残っていたことと、復活に対する強い思いが現在の亀田縞の復活に繋がったのではないかと思います。
 亀田縞の商品にはスリッパや傘、カードケースなど、生活に取り入れやすいものが数多くあります。「粋」な亀田縞を生活の中に取り入れてみませんか?

 新潟地域振興局企画振興部 五十嵐