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【新潟】ふるさとレポート「通船川歴史散策」

2017年06月16日

新潟地域振興局が所管している地域は、新潟市、五泉市、阿賀町です。
 「にいがたふるさとレポート」では、地域にある隠れた名所、イベントなどを紹介しています。
 今回は、設置から50年を迎える山の下閘門排水機場の周辺を、地域の歴史に詳しい星島卓美さんと一緒に散策した様子をご紹介します。

船のエレベーター

船のエレベーター

新潟市東区を流れる通船川では、船のエレベーター(閘門)のある山の下閘門(こうもん)排水機場が設置されてから今年で50年になります。
そこで、施設のPRを兼ねて、9月頃に通船川周辺のまち歩きなどを企画中です。

船のエレベーター

松島

この通船川のまち歩きに向けて、山の下閘門排水機場の周辺を、地域の歴史にも詳しい星島卓美さんと一緒に散策してみました。
江戸時代、山の下閘門排水機場が設置されているところには、潟が広がっていました。明治時代の図面では、焼島潟と名付けられています。

そしてここは、新発田藩が船で新潟湊に、藩のお米を運ぶための運搬路になっていました。
時には、荒天のために船が難破することもありましたが、船が難破したことにして、米を横取りする不埒な輩も出てきます。新発田藩では、この対策として、この地に、見張り用の島を設けて、松や桜などを植えました。

島は松島と呼ばれ、桜の名所として、古町の芸妓さんたちも訪れました。
今も残る松島の地名は、この島の名前が由来になっているようです。

星島卓美さん

星島卓美さん

水位差

通船川を通行する木材筏を間近に見ることができる「ふれあい広場」では、山の下閘門内外の水位差と一緒に、信濃川の水位と東区の地盤の高さの差を目で確かめることができます。

ここは、普段勤務している機場の職員も気づかなかったビューポイントで、その高さの差に、少し驚かれるかも知れません。

散策の様子

公害と自然

散策の様子

通船川周辺は、産業の集積地であり、今は松浜に移転した三菱ガス化学も、かつては通船川沿に立地していました。
そして、高度経済成長期には、通船川の水質も悪化しました。

しかし、その後の公害対策や下水道、浄化槽の整備などに伴って、水質も徐々に改善してきています。
また、定期的に川の中のゴミを回収する水辺の会の活動なども、環境の改善に寄与しています。

通船川には、鯉や鮒などの魚も豊富で、津島屋閘門の方では、大型の魚影も見ることができます。また、通船川の鯉は、五泉市村松地区に嫁入り、婿入りし、その子孫が今では鯉料理に使われる食用鯉として、地域の名物となっています。

山の下閘門排水機場近くの河口の森周辺では、狸も生息しているようです。
日本の国鳥であるキジを見かけることも多くなり、自然の豊かさを感じることができます。

散策の様子

山の下閘門排水機場では、施設内の柳を剪定したときには、その枝を、新潟市の水族館「マリンピア日本海」のビーバーのえさとして提供しています。

星島卓美さん

星島卓美さん

煙突と夜景ツアー

山の下閘門排水機場の近くには、北越紀州製紙と旭カーボンののっぽの煙突が立っています。
旭カーボンでは、新潟空港の航空路の関係で、しばらく、のっぽの煙突を立てることが出来なかったという経緯もあるようです。

煙突から排出されているのは、水蒸気で、この水蒸気の向きなどを頼りに、天気を予想する人もいます。

旭カーボンを始めとする工場夜景ツアーも近年人気を博し、近くの大山台公園から見る夜景も必見で、新潟西港に豪華客船の飛鳥が入港する際のビューポイントとしても、大山台公園はお勧めです。

まち歩き

設置から50年を迎える山の下閘門排水機場では、施設カードも用意して、住民等の皆様とのコミュニケーションに努めています。
9月頃には、山の下閘門排水機場をPRするために、より広範囲のガイドウォークなどのまち歩きイベント等も企画しています。
まち歩きと同時に全国的にも珍しい2枚の扇形ゲートが支柱を中心に半円を描くセクターゲート方式の閘門もご覧いただけます。詳細が決まりましたら、別途お知らせしますので、是非ご参加ください。



★☆★☆ レポーターより ★☆★☆
今年は、山の下閘門排水機場50周年を記念して、地域の方々と一緒に、施設のPRに取り組んでいます。施設カードも配布していますので、見学においでください。
文章・構成:地域整備部 石黒、撮影:企画振興部 五十嵐