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 村松公園に雪割草を見に行こう!

2010年03月04日
新潟地域振興局企画振興部
新潟地域振興局が所管している地域は、新潟市、五泉市、阿賀町です。
 この、「にいがたふるさとレポート」では、地域にある隠れた名所やイベントなどのさまざまな地域情報を、インタビュー形式でご紹介しています。
 ぜひ、記事をご覧になって、各地に足を運んでくださいね!
村松公園の愛宕山に群生する雪割草です。

村松公園の愛宕山に群生する雪割草です。

 五泉市村松地区の「村松雪割草の会」は、平成15年から村松公園の愛宕山に雪割草を群生させるため植え付けを行っています。村松公園=桜というイメージがとても強いのですが、3月上旬~桜の開花前までは、里山に群生している雪割草のきれいな風景を楽しむことができます。
 今回は、会が行っている里山資源を活かした活動や地域への想いをご紹介します。

☆☆☆雪割草は平成20年3月1日から「県の草花」に指定されています。ご存じでしたか?☆☆☆

村松公園に雪割草?

会長の羽田さん(右)と雪割草を育成している会員の北沢さん(左)

-なぜ、村松公園に雪割草を群生させようと、会を立ち上げたのですか?-

 五泉市の村松公園は、桜や紅葉の時期になると行楽客がたくさんいらっしゃるのですが、その時期を過ぎると残念ながら賑わいに欠けてしまいます。
 そこで、村松公園の愛宕山を活用し、既に有名な桜や五泉市の代表的な春の花(ミズバショウ、チューリップ、ボタン)と開花期が重ならない花で、地域の元気づくりができないものか・・・と若い方々が知恵を絞った結果、かつては村松地区にも自生していた「雪割草」を愛宕山に再生させよう!という話になりました。
 平成15年に会を発足し、現在は会員が180名にまで増え、五泉市内外の方から会員になっていただいています。また、新潟県雪割草愛好団体連合会に加盟しているので、柏崎や長岡の団体と連携した活動も行っています。

会長の羽田さん(右)と雪割草を育成している会員の北沢さん(左)

植え付け用の雪割草を育てているビニールハウスです。

 このビニールハウスでは、植え付け用の雪割草を5~6万株育てています。
 育てた雪割草(「親株」といいます)は、山に植え付けても手で引っ張ればすぐに抜けてしまいますが、親株から落ちた種が発芽したもの(「子株」といいます)は、成長すると抜けにくい丈夫な雪割草になります。
 山で子株が花を咲かせるまで順調に行って3~4年、長くて6~8年かかりますが、愛宕山に雪割草が群生する「素朴な美しさ」をぜひ多くの方々から見ていただきたい・・・。この想いが活動の原動力となっていますので、時間はかかりますが着実に歩みを進めています。
 雪割草は、交配を繰り返せば形や色、花びらのバリエーションが広がり、価値が高まりますが、私たちは地域の元気づくりをしているのであって、雪割草で商売をしていませんので、あくまでも標準的な素朴な花を育成し、植え付けています。これが我々のポリシーです!(笑)

植え付け用の雪割草を育てているビニールハウスです。

雪割草の成長はとてもマイペース

種をまいて1年目:まだ発芽しません。

種をまいて1年目:まだ発芽しません。

3年目:2年目に生えた葉っぱの数が増えてきます。

3年目:2年目に生えた葉っぱの数が増えてきます。


5年目:葉っぱが大きくなり生い茂ってきます。

5年目:葉っぱが大きくなり生い茂ってきます。

6年目:やっときれいに咲いてくれます(笑)

6年目:やっときれいに咲いてくれます(笑)


CDを作ったり、ダンスを踊ったりもしています。

会が作製した音楽CDです。

-自費でCDを製作したのですか?-

 はい(笑)
 雪割草の美しさを歌にしよう!という話になって、歌を作った勢いでCD化してしまいました。会員のみなさんにCDをお配りしたら好評でしたので、さらに「雪割草ダンス」も創作してしまいました(笑)
 会員の中にダンスインストラクターがいるので、お願いして歌に合わせて踊れる健康体操のようなダンスを創ってもらいました。このダンスは公民館が開催している健康イベントなどで活躍していますよ!
 また、現在2曲目の歌を作ろうという話が進んでいます。楽しみながらやるのが一番(笑)

会が作製した音楽CDです。

村松公園桜祭りでダンスを披露しました!

 単に雪割草を植えるだけではなく、人と人との交流から活動の輪がどんどん広がっていき、それが良い循環を生み出す。
 活動を始めてから身にしみてよくわかりましたが、これはとても大切なことだと思いますね。

村松公園桜祭りでダンスを披露しました!

活動をしていればイロイロあります。

11月に行う雪割草の植え付け作業です。

 始めの2年間は雪割草の苗がないのでいろいろなところにお願いし、かき集めて植えていました。しかし、それでは活動が続かないと思い、自分たちで苗を生産しようと100坪のビニールハウスを、ボランティアの協力を得ながら自前で建てました。
 苗を植える場所も手探りで、ちゃんと愛宕山に住み着いてくれるか不安でしたね。適地を探るため各斜面のあちらこちらに植えました。結果、北斜面のすそ野に植えると一番きれいに咲くことがわかりましたので、そこに群生させることにしました。
 近年は、会の活動が集落のイベントや学校の総合学習の場として活用されるようになるとともに、地域の方がイベント会場を貸してくれるなど、地域内に輪ができてきました。
 一方で、せっかく子どもたちが植えた雪割草を盗まれるという出来事があるなど、盗掘が後を絶ちません。ですが、我々はハウスで栽培していますから、盗られても植え続けます。
 逆の発想ですが、雪割草が愛宕山の「宝」になれば誰も盗らなくなるんじゃないかな・・・。

11月に行う雪割草の植え付け作業です。

毎年恒例!「雪割草まつり」

毎年3月上旬~桜の開花前まで開催されます。

 今年(平成22年)は3月7日から開催し、村松地区の入口から愛宕山の群生地まで「赤いノボリ」を立ててPRしています。ノボリに従って移動すれば自然に会場まで誘導してくれるのでカーナビは要りません(笑)
 一番多い年は週末に3~400人、期間中延べ5,000人の方からご来場いただきました。群生している雪割草を見て「観賞用に買いたい!」という声をたくさんいただきますので、ビニールハウスで直売も行っています。
 また、雪割草の説明もしていますが十分な体制ではありませんので、将来的には、ボランティアガイドを充実させるとともに、まつり会場での押し花教室や作品展も開催したいと思っています。

毎年3月上旬~桜の開花前まで開催されます。

最後に一言!

 山に植えた雪割草がちゃんと根付いてきれいに咲き、それを見に来た方々の「喜びの声」をたくさん聞きたいですね。村松公園は桜が有名ですが、この雪割草が地域おこしに役立つとともに、五泉市の名物になってほしいと思います。
 また、雪割草は盗ればなくなりますが、育てて返してあげれば群生していきます。村松公園の愛宕山は、植える場所がまだまだいっぱいありますので、我々に言わせれば「宝の山」ですね(笑)
 今回お話しした他にも、雪割草の栽培講習会を開いたり、東京の上野で雪割草を植えたり、様々な活動を行っています。詳しくお話しする時間がありませんね・・・(笑)
 村松雪割草の会に興味をお持ちの方は、ぜひ会にご参加くださいね。みなさんの参加を心よりお待ちしています!


★☆★☆レポーターより★☆★☆
 
 五泉市の村松公園というと、「新潟景勝100選」の第3位、「全国さくら名所100選」にも選ばれていますので、やはり桜を連想しますね。上越市の高田公園をはじめとする新潟県内でも有数の花見スポット「村松公園」。その里山「愛宕山」に雪割草を再生させようと尽力しているみなさんの熱意に頭が下がりました。
 みなさん、少しずつ春めいてきましたよ!「村松公園の雪割草」を観察しに早春の五泉市へ出かけてみませんか。

 新潟地域振興局新津農業振興部 野崎  
 新潟地域振興局企画振興部 山際&鎌倉